
「ガイアが俺にもっと輝けと囁いている」で
ネットでも話題になった『メンズナックル』とお兄系スタイル。
最近も、『ホストナックル』『
渋谷系激モテブランドSTYLE―MEN’S KNUCKLE SP! 』
という『メンズナックル』のムックが2冊出たり、
『メンズエッグ』が創刊1000号ということで特大号だったり、
ファッション週刊紙の『WWD第1454号』に「お兄系メンズ
1,000億円市場への道」と特集が組まれたり、お兄系界隈が
注目を集めているのです。
そこで、レジの人に「どんだけぇ~」という目で見られ
ながらも、上記の4冊全てを購入してきた私なのですが、
『WWD第1454号』でのメンズエッグ編集長、倉科氏への
インタビューが興味深かったので、取り上げてみます。
倉科編集長は、「言い切ることが大切だ。不安に駆られ
周りの視線を気にしながら洋服を着るより、自信満々で
着る方がカッコよく見える。『これしかない』と
信じる度胸が必要だ。『これでモテる』『オンナを抱ける』
という自信を持たせるには、命令口調も必要だ」と
考えている。
『メンズナックル』の前身『ジースタイル』でモデル
全員をホストから起用していたくらい、ホストという
キャラに魅了されている倉科氏。しかし、直接的だった
せいか、売り上げは低迷。そこで、ホストマインドを
ベースにファッションとキャッチフレーズをてこ入れし、
誕生したのが『メンズナックル』だそうです。
あのキャッチフレーズはホストマインドから生まれた
もので、自信満々に己のスタイルを貫け、というメッ
セージだったのですね。そういう視点で、あのキャッチ
フレーズを読むと、印象も変わってくるかもしれません。
というわけで、手元に『メンズナックル(以下MN)数冊』
『ホストナック(以下HN)』『激モテブランドスタイル
(以下激モテ)』があるので、一通りキャッチコピーを
読んでみました。インパクトが強いフレーズばかりでしたが、
だいたい、次の5グループに分けることができます。
1 不良・ワル
・伊達ワル界に下克上は無ぇ。何故なら俺は超えられないからさ(MN)
・断言しよう。伊達ワルは本場でも通じると(MN)
・伊達ワルとホストとは出会い、伝説が生まれた(HN)
・ギザギザに尖った最新の不良ハーツを思う存分聴いてくれ(激モテ)
・オリエント!!日出づる処のワル(激モテ)
「伊達ワル」というのは『メンズナックル』の軸を成す
重要ワード。ワルだけではなく、アングラ、アウトロー、
ワイルド、堕天使など表現の仕方は多彩です。
『メンズナックル』の主軸なので、この切り口の
フレーズが一番多いです。
2 女・エロ
・女たちはみんな一直線に俺の虜(MN)
・エロスの女神が耳元で囁く声が聞こえる(HN)
・JKTの着こなし方で抱いた女の数がワカる(激モテ)
・黒光りのエロスに女は掻き乱される(激モテ)
・デカさと逞しさから想像されるものはひとつ(激モテ)
黒のレザージャケットを「黒光り」、大きな鞄を
「デカさと逞しさ」と表現したり、モテよりもモテの先に
あるエロの方を重点に言葉を作っているように思います。
「激モテ」は「伊達ワル」と双璧を成す重要ワードなので、
女性絡みのフレーズも非常によく出てきます。それに
しても、ガイアに囁かれたりエロスの女神に囁かれたり、
いや、ほんと大変だ(笑)
3 黒・ロック
・ストリートという劇場に舞い降りた黒騎士(MN)
・俺の心を癒してくれるエターナル・ロック(MN)
・ブラックとの付き合い方?それなら夜の街に聞いてくれ(HN)
・ヤバすぎブラック・ロックでその魂を解放!(HN)
・ハードロックな俺のフェロモン(激モテ)
以前から、お兄系スタイルというのは、ゲームのFF
(ファイナルファンタジー)的な世界観があるなぁ~
と思っていました。黒騎士やエターナル・ロックという
言葉からもそんな気がしません?『ホストナックル』を読む
限りでは、どうやら、FF7を意識している人がいるよう
ですよ。
4 大人・ガキ
・大人には大人の悪のりの仕方があるんだぜ(MN)
・ガキのデニム選びじゃ抱けなかった女が、抱けるようになるぜ(MN)
・ホストにもインテリジェンスが必要だ(HN)
・大人ぶる必要はない。本物の大人になればいい(激モテ)
・メローな大人だからこそヤンチャでいたい(激モテ)
『NIKITA(艶女)』の敵が小娘のように、
お兄系にも敵がいます。それは「ガキ(≒負け組みホスト)」。大人、高潔、
ノーブル、インテリジェンス、クレバーと、お兄系らし
からぬ言葉を駆使し、「俺等はガキとは違う」と
主張するスノッブな一面も。
5 自信・自身
・千の言葉より残酷な俺という説得力(MN)
・存在するだけで心を揺さぶる俺という罪(HN)
・天空の女神さえ欲しがる、俺という愛の秘薬(HN)
・不適なまでの自信は最高のセクシー(激モテ)
・俺が求めたんじゃない。レザーが俺を求めている(激モテ)
『メンズエッグ1月号』で「ナルシストなお兄系
スタイルはマジで勘弁」とギャルに言われているのを
見ても、お兄系には「オレ、オレ」のナルシストが多い
のでしょうね。皆さん、キャッチフレーズに負けない
くらい、自信満々なのでしょうか。
以上、キャッチフレーズをいろいろ見てきましたが、
ギャル男とお兄系の違いを考える際は、
「ナルシスト」というのが決め手になりそうですね。
おそらく、それがホストマインドの核じゃないかな?
そう考えると、キャッチフレーズが自信に満ち溢れて
いるのにも納得がいきます。それがお兄系のアイデン
ティティなので。
コメント
コメント一覧 (21件)
ナックルの男が抱けるのは、セレビッチの女だけでしょ?
余りにもアホくさいキャッチコピーの連発。思わず笑いました。
GQのようなヤンエグ系、SPA!のようなダメリーマン系との3極化してるのでしょう。
メンズナックルって売れてるんですか?
この4冊まとめて買ったdaleさんの男気に乾杯
-五年後-組立工の作業所にはかつての伊達悪達の姿が有った
「ガイアが俺に囁いてる?今じゃ囁いてるのは老後の不安だけですよ(苦笑い)」
働くために、彼らはは明日も生きていく
ナイスポ
・オタクで頭でっかちの服オタ
・ナルでホストなお兄系
…って同じ男でも相性が悪い(笑)事が多いのですが、そこらへんのしがらみナシで客観的に雑誌を見られるdaleさんは流石です!
上のコメは同族嫌悪っぽくて見るに耐えないなあ
読んでるだけで目の前が黒光りしてきました…!
私ギャルじゃないですかお兄系嫌いじゃないです。
ここまで言い切られると応援したくなります。
このキャッチフレーズはどうかと思いますが・・・
『不安に駆られ周りの視線を気にしながら洋服を着るより、自信満々で着る方がカッコよく見える。』
これには同意しますね。
自信満々すぎてもあれですけど。
本当にすんごいキャッチフレーズですね。
服を変えただけで女が抱けるんだなあと。それだったらあたし達女は結構おばかさんだなあと思いました。
あたしも自信過剰気味に着こなすことには賛成。空気は生み出さないと。
しかしホストというキャラを単純に魅力的ととるのは何だか否めません。
個人的にですがキャッチを全部見てみて、自信の無い人の勇気付けみたいな気がしました。
個人的にギャル男やお兄系の人たちは好きではありませんが、ここまでいくと本当にすごいな、と(笑
ただただ感心してしまいます。
中途半端なお兄系よりはガイアに囁かれるお兄系のほうが潔くていいですね。
仕事上、この全てに目を通すのですが、これらの編集の方は絶対確信犯ですよね。
モデルの彼らはものすごくファンタジーで、マンガっぽくって、意外に夢見る少年で、つまり未だ発展途中だぜ!ってにおいでいっぱいに思えます・・・。
そこのズレがまた面白いんですが。
こんなにやっちゃうとネタが続くのかな・・と心配ですが、まあ、派手に咲いて潔く散るのもヨシかも?
冷静に分析すると、ただのネタから戦略やらマーケティング的な話になりますねー。ただのネタで終わらせないdaleさんに巧みです。
FFっぽさはなんとなく感じますね
FFにナルシストキャラが居たらこんなセリフも言うものかなと
FFっぽいというか、クラウドっぽい髪型のホストたくさん見かけますしねー
シドは岸田さん系ですけど
FFっぽいというか、クラウドっぽい髪型のホストたくさん見かけますしねー
シドは岸田さん系ですけど
いつもブログ拝見しています。
お兄系やギャル男のいわゆる「盛りヘア」がFFっぽいと言っている人がいました。
やっぱり意識してるんですかね。
どうでもいいですけど、ナックルのスぺルはKNUCKLEなので
略所は
MK、HKかと思います
Nの方がわかりやすいんでどっちでもいいんですけどね
何もやらないより、お兄系やったほうが恋愛の対象にされやすい。
もちろん、若僧にかぎるが・・・
メンズナックルは毎月友人と腹抱えて立ち読みします。
来月のキャッチフレーズが楽しみです(笑)
でもここ最近ギャル男ってほんとあんま見かけないんですよね。私の何人かの友人も元ギャル男系のカッコしてましたが、今はすっかり古着好きの色白男になってますね(苦笑)
若い内には一度ギャル男系になりきるのも、一つの楽しみではないでしょうか?ファッションなんて、服オタクにせよギャル男にせよ何系にせよ、結局は自己満足の表現の一つでしかないんですから。
FFぽいというか、所謂「中二病系」の要素が入っているんだと思います。
女性ファッションでこの系統に近いのは、実はゴスロリ系だと思うのですが、両者に共通するのが、ファンタジーや「中二病」の要素です。
ゴスロリの少女が好む、ビジュアルバンド系のアーティストやそれらの歌詞と、メンナクのファッションやアオリ文句には、どこか通じるものがあります。
また、アキバ系(オタク)と彼らは正反対の位置にいるように見えながら、実は意外に近い場所にいるのかも知れません。
実際、このメンナクのアオリ文句の多くが、様々な漫画やアニメの名台詞の本家取りであることもその証左です。
ちなみに前述のゴスロリもオタク文化とは親和性が高く、メイド服などと共に、コスチュームとして市民権を得ているようです。
確かに歌詞に「堕天使」に良く出てくるイメージが
ありますがステレオタイプ的な感じで、
漫画などではバンドである事を表現する際によく使われていますが、
実際に使っているかどうかは?です。
ヴィジュアル系のファンにゴスロリが多いだけで、
ゴスロリとヴィジュアル系のイメージに結びつくものはあまりありません。
意外とヴィジュアル系が嫌いなゴスロリも多いですし、
ヴィジュアル系を元にゴスロリを読み解くのは無理があると思います。
ゴスロリは衣装とファッションの二通りありますが、
(前者がファッションを真似て後から出来たもの)
後者は安いコスプレやオタク文化におけるゴスロリを
“コスロリ”と呼んで嫌悪しています。
面倒くさがりのオタクはゴスロリという萌えジャンルを好んでも、
本来のゴスロリをそもそも理解する気がありません。
むしろ知識の豊富な現実のゴスロリファッション愛好者に
対し「知識を自慢している」と捕らえ、悪態をつく事もあります。
はっきり言って相性は悪いです。
二つを同時に紹介して違和感が無いのは、
同じ日本文化として捕らえている海外だけでしょう。
ゴスロリな世界観をテーマにしたファンタジーやメンヘラ的な
中二病要素はゴスロリよりも後に形成されたもので、
そういう世界観が好きな人がゴスロリを着ているというよりも、
むしろゴスロリを見て表面上のイメージから着想を得た人が
創作したといえます。
よく誤解して欲しくないと言われますがゴスロリ程本人の意図と
周囲から見たイメージが異なる服装もそうそう無いと思います。
仕方ない事ですが全てイメージと逆に考えると解りやすいかも。