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「脱オタ」はオワコンとMEN'S NON・NO12月号を読み思う

MEN'S NON・NO (メンズ ノンノ) 2012年 12月号 [雑誌] MEN’S NON・NO (メンズ ノンノ) 2012年 12月号 [雑誌]

集英社 2012-11-09
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 オタクと聞いただけで女性が引いていったのは昔のこと。今は物知りで一途とオタクの人気が
高まっているとのことで、MEN’S NON・NO12月号が女性に好かれるオタク像を検証しております。
昔は「オタクは総じてキモい」とオタク趣味は一括りにされていたと思うのですが、
今はオタクも細分化され随分とイメージも変わったなという印象です。




■オタクが一枚岩ではないことに気付く


 それがよくわかるのが「こんなヲタならつき合ってもOK 私たちが許せるオタク」と
「こーゆーヲタはマジカンベン!私たちが許せないオタク」のコーナー。
女性たちがオタクに関するエピソードを語っているのですが、
萌え系オタク、アイドルオタク、ゲームオタク、ロボットオタク、トレーディングカードオタク、
鉄道オタクなど「ヲタ」の属性が細分化され紹介されています。
他に挙げられていた車オタク、歴史オタク、数学オタクなどはいわゆる「ヲタ」とは
別枠じゃないのか?(マニア枠)と突っ込みたくなりましたが、
そのうち女性誌が「許せるオタクのボーダーライン」と特集を組むのではないでしょうか。
次はオタク趣味のヒエラルキー化の始まりを予感させます。


■オタク趣味は脱するものではなく上手く付き合うものに


 続いて、好かれるヲタと嫌われるヲタのポイントをチェックしますと下記の通り。




【好かれるヲタベスト5】


1.見た目にヲタを感じさせない

2.女の子の役に立て!!

3.自分の趣味以外の話もするべし

4.彼女の話もちゃんと聞く

5.ヲタ友と彼女は会わせない


【嫌われるヲタワースト5】


1.不潔な身だしなみはタブー

2.人に趣味を強要するのは禁物

3.TPOの分別がないとNG

4.ハジケすぎはタブー

5.カミングアウトに歯止めを


 好かれるヲタのイラストを見ると、髪を整えている、洗濯&アイロンはマスト、
キャラTシャツは着ない、靴が綺麗という特徴のきれいめスタイル(いわゆる
脱オタクファッションと類似)。嫌われるヲタの方は、バンダナ、指切りグローブ、
アニメTシャツ、紙袋という絶滅危惧種的なオタクファッションです。
好かれる・嫌われると分けておりますが、好かれる方は新世代のオタクのイメージ、
嫌われる方は旧世代のヲタクイメージで書かれている印象を受けました。



 特集ではメンズノンノモデルの中にも生粋のオタクがいるということで
そのオタクっぷりが紹介されておりましたが、これは珍しいことではなく、
CHOKiCHOKi12月号では北村諒さんが最近のアニメのナビゲートをしており、
女性誌ではCanCamの山本美月さんがオタク趣味のモデルとして今年一気に知名度を上げるなど、
「私・俺はじつはオタクでした」とカミングアウトするのは最近のトレンドの
ようにすら感じております。自称オタクも増えましたよね。オタクは脱するモノではなく
うまくカミングアウトするものになってきているのかもしれません。


■「脱オタクファション」というジャンルが消滅へ?


 オタクは趣味にお金をかけ服にお金をかけないからダサいという仕組みは
ファストファッションブームによって変わりました。ユニクロ、無印、Gap等は
ダサいブランドではなくなり、安くてトレンドを反映している
ブランドの数も倍増しており(大手セレクトショップも廉価ラインを出している)、
他人と被ることも容易に避けることができます。着こなしについても、
若者向けのファッション誌、特にsmartが顕著ですが、初心者向けに毎号のように
具体的かつ丁寧に解説しており、それが影響力の強い2ch系のまとめサイトでも
繰り返し取り上げられるようになりました(それによってその手のスタイルで同質化しつつある)。
今はお洒落とオタク趣味は両立できるのです。
少なくとも「普通」程度に到達するのは難しいものではなくなりました。






 今は「世の中には2種類のオタクファッションがある。それは電車男スタイル(アキバ系)と
脱オタクファッション(脱オタ系)だ」状態で、脱オタブーム時から危惧されていたように、
「脱オタクファッション(安い、無難、マニュアル的)」がオタクのスタンダードになりつつ
あるように感じております。日本橋を歩いていても極端にダサい人は減っているような気がします。
そして上のグラフを見てもわかりますけど、「脱オタ」という言葉もあまり聞かなくなったと思いませんか?


 もう一つ気になる点としては、BIGNETの雑誌売上ランキングを見ますと、FINEBOYS(2位)、
SMART(3位)、Men’s NONNO(4位)、Samurai ELO(5位)が上位にランクインしており(11月14日現在)、
Men’s NONNO以外は「安くて、無難(シンプル)で、マニュアル的」なファッションを提案しています。
これはいわゆる「脱オタクファッション(脱オタ系)」に酷似しているのですが、
世間ではこれを「脱オタクファッション」とは言わず「きれいめファッション」と呼んでいるので、
このまま「脱オタクファッション」というジャンルは「きれいめファッション」に統合されていくように思います。



 「電車男スタイル(アキバ系)」は滅滅間近で、「脱オタクファッション(脱オタ系)」は一般人の服装と見分けがつかなくなる。残ったのはダサいファッションの人とそうではない人の2種類であり、服装で脱オタを成し得るというのは難しいものになってきております。今は服装ではなくコミュニケーションスキルを改善することが重要であり、脱オタクファッションの出番はそろそろ幕引きの時期ではないでしょうか。





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