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勝手にメンズファッション誌オブザイヤー2012

ファッション誌2012.jpg



 今年で4年目のこの企画。勝手にメンズファッション誌オブザイヤー。
よくある「○○オブザイヤー」のパクリです。内容としては、毎月、 ほぼ全てのメンズ
ファッション誌に目を通す、わたくしdaleが独断と偏見で面白かった号を10冊
ピックアップして紹介するというもの。当然、私の好みが色濃く反映されておりますが、
可能な限り平等な目線で選んだつもりなのでご容赦を。なお、女性誌は追い切れていないので、
毎年ながらメンズしかやりませんのであしからず(ここまで毎年のテンプレ)。


 若者向け雑誌は、1年くらい前から安さ、無難さ、モテ、エロという要素でしのぎを削っており、
実用性重視に偏ってきております。ファッション誌には夢を見せて欲しい、
憧れを煽るようなカッコよさも見せて欲しいと思っているのですが、
今の若い男性はそう思わない人が多いのでしょうか。
では今年のランキングを10位から紹介していきたいと思います。




10位 UOMO4月号

uomo (ウオモ) 2012年 04月号 [雑誌] uomo (ウオモ) 2012年 04月号 [雑誌]

集英社 2012-02-24
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 WWDの「できる編集者ランキング」で第3位、そしてMEN’S NON-NOで長年にわたって
指揮を執った日高編集長がUOMOの編集長に就任。UOMOのリニューアルを見事に成功させました。
リニューアル第1号の表紙はキムタク、特集に中田英寿、SNAP連載にスタイリスト佑真朋樹。
加えて、ファッションはMEN’S NON-NOのお兄さん雑誌MEN’S NON-NO G(廃刊)を髣髴とさせる切り口で、
MEN’S NON-NOの受け皿的雑誌を探していたアラサー世代は大歓喜。
白黒ページに『男塾』や『珍遊記』を挿絵に登場させる号もあり、
どこまでもアラサー世代の感性をくすぐります。


9位 MEN’S CLUB9月号

MEN'S CLUB (メンズクラブ) 2012年 09月号 [雑誌] MEN’S CLUB (メンズクラブ) 2012年 09月号 [雑誌]

ハースト婦人画報社 2012-07-24
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 ミッソーニの手帳とスナップ本という豪華付録が毎年の恒例になりつつあるメンクラ。
コピーも美貌男(ビボオ)の次は熟男(ウレダン)と飛ばしており、表紙に東方神起を起用したりするなど、
豪華付録・面白コピー・アイドルで話題性を作るスタンスはまるで女性誌のようです。
リニューアル前の硬派なメンクラは見る影すらありません。それでも付録の
スナップ本のクオリティーは素晴らしくこれが実質200円とは驚異的です(通常号は780円、付録号は980円)。
今年は昨年のようにハングル語ではなく日本語、そして使いまわしがない最新物のスナップです。
本誌の特集もスナップで業界人たちがプライベート(という設定)のファッションスタイルを披露。
イタリア人と比べて見るのも一興です。


8位 Lightning3月号

Lightning (ライトニング) 2012年 03月号 Lightning (ライトニング) 2012年 03月号

エイ出版社 2012-01-30
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 2012年もゴーイングマイウェイなLightning。今年もアメカジ一色でした。
面白かったのは3月号の特集「ヴィンテージの基礎知識。Q&A」。
アメカジの蘊蓄に定評のあるライトニングだけに 「基礎知識」と言えど相当マニアックです。
スポーツジャケットとライダースの違いは?スウェットや Tシャツにツートーンカラーが生まれた理由は?
映画「タクシードライバー」でデニーロが海兵隊なのにタンカースを着ている理由は?など皆さんわかりますか?
これのどこが基礎なのでしょうか(笑)答えは本誌でご確認くださいませ。
なおLightningからは今年『
ヴィンテージの教科書
』なるマニアックなムックも発売されていますので
古着好きならこの2冊は読んでおくべき。


7位 MEN’S EX5月号

MEN'S EX (メンズ・イーエックス) 2012年 05月号 [雑誌] MEN’S EX (メンズ・イーエックス) 2012年 05月号 [雑誌]

世界文化社 2012-04-06
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 「バァーン」「ドドドドドド」と擬音が聞こえてきそうなド迫力の表紙。
半分くらいは表紙の出オチです(笑)この創刊19周年を記念して組まれた
石原裕次郎特集は各メディアで話題騒然となりました。


 この号は他にも「ファッションの新傑作」とMEN’S EXお得意の定番ブランド特集もあり、
さらに「一冊丸ごと関西」と別冊付録として関西のショップガイドまでついてくる力の入れよう。
クラシックをテーマにしているため毎号あまり代わり映えのしないMEN’S EXですが、
盆と正月が一緒に来たような5月号でした。


6位 Begin9月号

Begin (ビギン) 2012年 09月号 [雑誌] Begin (ビギン) 2012年 09月号 [雑誌]

世界文化社 2012-07-14
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 マニアックなモノ情報を発信しているBeginですが、年に1回は着こなしに関する
特集も組んでいるのをご存知でしょうか?昨年は4月号で「測って比べる選手権」とサイジングを特集。
「ベルトの剣先の長さは留める穴から16㎝」「シャツの第1ボタンと第2ボタンの感覚は6.5㎝」
「イン/アウトに最適なシャツの着丈は79㎝」などBeginらしく細かく調査しておりました。



 今年の着こなし特集は9月号の「オシャレの裏ワザ123連発」です。
シャツの腕まくりの仕方、ストールの巻き方、ロールアップのやり方など
着こなしに関するライフハックを123個も紹介。さすがの収集芸です。
「STOで着こなしハッスル」という軽いノリも素晴らしい(笑)
ちなみにSTOは「シャツにTシャツをオン」というくだらなさ。
テクニックの羅列だけでは飽きますがクスッとくるコピーで面白おかしく読めます。



5位 HUGE11月号

HUgE (ヒュージ) 2012年 11月号 [雑誌]
HUgE (ヒュージ) 2012年 11月号 [雑誌]
講談社 2012-09-24
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 海外のモード誌のようなカッコいいヴィジュアルをバーンと出しデザイナーのインタビューも充実。
そのクオリティーの高さからMR(廃刊)のような正統派メンズモード誌に育っていくのか?
と可能性を感じたニューアル号。
この廃れ逝くメンズモード誌の中でひとり気を吐くHUGEのそこに痺れる!憧れるぅ!と感嘆したものの、
これ以降はリニューアル前とあまり差を感じなくなり通常運転に。



 確かにリニューアル号はクオリティーが高く素晴らしかったのですが、
個人的に面白いと感じたのは11月号の「My BEST FOOT」の方です。
ブランドのセレクトがクラシックからモードまで幅広く、インタビューもクリスチャン・ルブタン、
キッズラブゲイト、エンダースキーマーと充実。そして何より「クリエイターが語る、靴のこと」が興味深かったですね。
8名のクリエイターが公開しているセンス溢れるシューズクロークは必見です。



4位 BRUTUS4/1号

BRUTUS (ブルータス) 2012年 4/1号 [雑誌] BRUTUS (ブルータス) 2012年 4/1号 [雑誌]

マガジンハウス 2012-03-15
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 「モードとアーカイブ」をテーマに積み重なった歴史を振り返った昨年のBRUTUS717号。
728号の特集「大人のプレッピー」はその第2弾と言えるような編集の仕方で、
プレッピーに関するアーカイブを各テーマに沿ってばーっと集めた感じです。
プレッピーは元々マガジンハウスのお家芸なのでクオリティーも高いです。


 このBRUTUSのノリをそのままPOPEYEに持っていきリニューアルしたのが
今年のメンズファッション誌のハイライトでしょうか。
BRUTUSの副編集長兼ファッションチーフの木下孝浩がPOPEYEの編集長に就任です。
正直、プレッピーブーム(アメトラ)はいつまで続くのかという感じなのですが、
名著『オフィシャル・プレッピー・ハンドブック True Prep
』がアップデイトされ
日本語版で発売されましたのでチェックしておくのが良いかと思います。
まだまだプレッピー人気は続きそうなので。


 いよいよトップ3ですが、その前に惜しくもランクインできなかったを3冊を紹介。これら3冊も是非読んで欲しいクオリティーです。


・東京ストリートニュース!2012

東京ストリートニュース! 2012 (学研ムック) 東京ストリートニュース! 2012 (学研ムック)
学研パブリッシング

学研マーケティング 2012-01-20
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 2002年に廃刊となったストニューが10年ぶりに復活。懐かしすぎて涙が出ました(嘘)
今は空前の読モブームですが、90年代にも似たような高校生モデルブームがありましたよね。
当時は読モではなく「スーパー高校生」と言われておりましたが。
その彼、彼女たちが今何をやっているのか。TV番組でたまにやる「あの人は今!?」みたいな内容です。
山本梓、青木裕子アナ、妻夫木聡など有名人も多数登場しております。
今の読モブームも10年、20年後にあの人たちは今?と特集を組まれたりするのでしょうか。



・SHOES MASTER VOL.18

シューズマスター VOL.18 (スノースタイル2012年10月号増刊) [雑誌] シューズマスター VOL.18 (スノースタイル2012年10月号増刊) [雑誌]

マリン企画 2012-09-29
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 NB人気の影響かクラシックなデザインのスニーカーが注目を集めているようで、
メンズノンノ11月号でも「スニーカーの温故知新」とやっておりましたが、
やはりスニーカー専門誌であるSHOES MASTERの特集が一番読み応えがありました。
5月に完成したばかりというアディダス本社のアーカイブルームとトレンド的に注目のヴィンテージナイキ
(初期のランニングシューズ)が厚めに取り上げられており、
ヴィンテージスニーカーQ&Aのコーナーも必見。コンバース、アディダス、
ナイキ、バンズの年代の見分け方、加水分解について、 スニーカーの洗い方、ヴィンテージスニーカーショップの紹介まで
ヴィンテージスニーカー入門という内容になっております。


・CLUTCH Vol.4

CLUTCH Magazine (クラッチマガジン) Vol.4 2012年 07月号 [雑誌] CLUTCH Magazine (クラッチマガジン) Vol.4 2012年 07月号 [雑誌]

エイ出版社 2012-05-22
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 今年はファッション誌のNY特集(街案内)が多かったですよね。
PEN、CLUTCH、POPEYE、Hugeと4誌も似たような特集を組んでおりました。
その中で一番内容が充実していると思ったのが今年エイ出版から創刊された
CLUTCHの特集「相変わらず話の尽きない“ニューヨーク”です。」。


 NYのショップを多数取り上げているのは他の雑誌と同じですが、
「古きよきアメリカ」の古き部分、 ヴィンテージショップにまで
切り込んでいるのは本誌だけです。このあたりはさすが古着に
強いエイ出版といったところ。快進撃を続けるJ.Crewも徹底取材しており、
そのスタイリングを手掛ける ジャック・オコナー氏のインタビューも
興味深い内容でした。


3位 SEVEN HOMME Vol.8

SEVEN HOMME vol.8 カジカジ特別編集 (CARTOP MOOK) SEVEN HOMME vol.8 カジカジ特別編集 (CARTOP MOOK)
イリオス

交通タイムス社 2012-10-12
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 大人の男性に向けたハイエンドファッションマガジンSEVEN HOMME。
地方誌カジカジの兄弟誌なので関西のショップを中心とした内容になっておりますが、
Vol.8はいつも以上に関西成分を濃くした「MADE in KANSAI」特集です。
ショップではなくブランド特集というのが珍しく、「Made in USA Catalog」の
関西版と言っても過言ではない驚異のクオリティー。
「MADE in Japan」特集は他のファッション誌でもたまにやりますが、
「MADE in KANSAI」はSEVEN以外に見たことがありません。
関西のショップ特集の方はカジカジ6月号が「関西のグッドショップ100選」と
特集を組んでおります。


2位 Free & Easy9月号

Free & Easy (フリーアンドイージー) 2012年 09月号 [雑誌] Free & Easy (フリーアンドイージー) 2012年 09月号 [雑誌]

イースト・コミュニケーションズ 2012-07-30
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 ここ数年200~300億円規模で縮小し続けるジーンズ業界。2009年にリーバイスが赤字に転落、
ジーンズチェーン店で残っているのはライトオン、ジーンズメイト、マックハウスの3社のみ、
そして春にはボブソン倒産(11月に復活)、夏にはエドウィン粉飾決算のニュースが駆け巡り、
つい先日もビッグジョンの洗い加工を手掛けていた吉田染工が事業停止。
いかにジーンズ業界が苦戦しているかは皆さんご存知の通りです。
そんなジーンズ業界の今に迫っているのがFree&Easy9月号の特集
「ゼロベースで考えるデニム&インディゴ」です。


 特集では「デニムとは?ジーンズとは? インディゴとは?」とジーンズの
歴史から製造過程までをジーンズムック並みに詳しく解説。その上で、ジーンズ業界の
専門家たちを呼び、 ジーンズの今とこれからを徹底分析しています。
その読み応えはまるで業界紙のようで、ここまで深く掘り下げるファッション誌はFree&Easyくらいでしょう。



1位 POPEYE11月号

POPEYE (ポパイ) 2012年 11月号 [雑誌] POPEYE (ポパイ) 2012年 11月号 [雑誌]

マガジンハウス 2012-10-10
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 今年の1位は話題性的にもPOPEYEのリニューアルを挙げざるを得ませんね。
問題はどの号をピックするか。リニューアル第1号、NY号、イギリス号とクオリティーが高く保存ものですが、
私が1冊挙げるなら11月号でしょうか。特集は「シティーボーイの定番&新定番」。
POPEYEの掲げる「シティーボーイ」のなんたるかがこの1冊に詰め込まれております。


 シティーボーイの定義は、アメリカの古臭いクラシックが軸、それを今風のサイズ感で着る、
そして都会的な洗練さを出す、その洗練さは「余裕」を指し、
上品なこなれ感 (着崩し・引き算・ネタ化のファッション)を意味すると私は考えています。
だからとてもスノビッシュ。シティーボーイ(笑)と揶揄されないよう、
POPEYEには頑張ってこのクオリティーを維持してほしいと思います。



 以上。今年のトップ10を紹介しつつトレンドも振り返ってみましたが、
皆さんが面白かったファッション誌の号は何ですか?もし、気になる号が
ありましたら、図書館に行くなりバックナンバーを取りよせるなりしてお読みくださいませ。






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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • お疲れ様でございます。
    daleさんなら絶対新生POPEYEを1位にすると思いましたよ(笑)。
    僕は、2012年09月号のロンドンスペシャルです。読者も楽しめるけど、編集側からの熱意も感じる。今後エディあたりとの共存をどうするのか楽しみにしています。

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