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JJ読者の朝は早い

JJ (ジェイジェイ) 2013年 12月号 [雑誌] JJ (ジェイジェイ) 2013年 12月号 [雑誌]

光文社 2013-10-23
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「毎朝クローゼットに向かうとき、今日会う人のことを考える」


 学校や会社、Facebookやtwitterで物を言うのはコミュ力である。
最近はそのコミュ力がおしゃれにも必要になってきたと愚痴をこぼした。


 服は言葉や行動と同じくらいその人自身を表す。彼女たちは、まず今日会う人、
行く場所に合わせて、きちんとコーディネートを考えることから朝が始まる。


「これを着たらどう見えるかを考えること。社会人になってからは、特に意識するように」

「人間関係もおしゃれも、大切なのは”軸”。ブレないMyベーシックをみつけること」





 今日は彼とのデート。女性にも取り入れやすい「男のコ服」を着てデートに向かった。
今までモテ服と言えば甘めなお嬢さまテイストと決まっていたが、
「モテ服=甘めガーリー」はもう古いのだと彼女たちは語る。


「大人配色の秋チェックを選べば、おしゃれな彼に並べる″自慢の彼女″に」

「いつもの甘さは封印。秋の公園に似合う彼カジ風ボーダーコーデ」

「こっそりお揃いミリタリーで冷たい空気さえ心地よい。
だけど、コートの中はガーリーに」


彼のカジュアルな服装を真似してファッションを互いにリンクさせるのが「彼カジ」の極意。
男性たちは簡単に魅入られてしまう。将来の「美魔女」候補、ここにあり。




 今、一番の悩みは朝ヘアスタイルを整えるのに時間がかかることだという。
毎日の予定に合わせコーディネートを組み立てメイクも手抜きはできない。
いろんな人から来ているLINEの誘いにも返事をしなければならない。
TwitterのTLやメールもチェックしたい。もちろん朝ご飯も。
朝忙しいのはリア充の証なのだ。


「朝起きると決まって前髪がハネてる!最悪な時は、後もうねっていたり・・・
しかもなかなか元に戻らない曲者です・・・」

「毛量が多くて、起きたてはとにかく髪が広がって爆発状態!どこから手をつければ
いいかわからず途方にくれます」

「髪が細くて柔らかい私。寝る前にふんわりブローしても起きるとペタンコに。
またブローをやり直しなんてヤダ!」


 ここ数カ月でニット帽を浅くかぶることも増えてきた。


「大人カジュアルはニット帽でラフにハズして新鮮に」


 コンドーさんかぶりと言われようと気にしない。伊達メガネだってアラレちゃんメガネとdisられた。
それがトレンドだ。


「ニット帽はちょっと浅めにかぶるのがポイント。おでこのうぶ毛があるコは指で整えて。
カジュアルなアイテムだけに髪はふんわり巻いておろすのがポイントです」





 2012年、きゃりーぱみゅぱみゅ旋風で「原宿かわいい」が注目を集め、
男性に褒められなくても気にしない、自分が着たい服を着るという自由なファッションが流行した。
モテ系コンサバファッションは下火となり、ライバル誌CanCamは「ぷに子」に活路を見出した。
しかしJJ読者のスタンスは変わらない。



「”着たいものを着る”と”私らしさ”って、同じようで実はまったく違うもの。
ただのファッションおたくじゃないー相手を安心させ、その場になじむ服を選べる女のコは、
おしゃれの「コミュ力」が高くて素敵だな、と思います」


 関西のJJガールの国内旅行は年に4度、海外旅行は年に2度、将来の夢はキャビンアテンダント、
ファッションのポリシーは”大人見え”、1ヵ月の洋服代(美容代除く)は53,000円という。
昔からこれがJJなのだ。チープでキッチュなかわいさなどいらない。あくまでスノビズム。
大人エレガンスだ。



 最近では、20代そこそこでイイ男と結婚して人生上がりという時代は夢物語となった。
その現実は彼女たちもシビアに捉えている。


「女性もずっと社会と関わって生きていくことが必要となってきたから、より一層、コミュ力の高い、
平たく言えば、TPOを意識したファッションが流行るようになっているのかもしれませんね」

「男性はもちろん、様々な世代の人たちが昔から慣れ親しんできた”ベーシック服”こそ”
コミュ力が高い”ファッションの基本なのかもしれませんね」


 TPO、コンサバ、大人っぽさ。これが「おしゃれのコミュ力」のキーワードである。
話をよく聞けば、モテ服、愛され服、褒められ服の系譜であり、マイナーチェンジにすぎないことに気付く。
彼女たちはぶれない。


 それ故に、彼女たちは様々な世代の人たちが昔から慣れ親しんできたリクルートスーツを着用し就活に挑む。
ダサイのは彼女たちも十分自覚している。その姿には確固たる信念とエロスが宿っていた。




 今日も彼女たちは、自分のためだけではないおしゃれをしてキラキラしている。
明日も、明後日もその輝きは変わらないだろう。


 そう、JJ読者の朝は早い。


完(以上、情熱大陸風レビューでした)





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