MENU

男性ファッション雑誌と系統のマッピング

男性ファッション誌分類の最新版(2008年度版)はこちら


 「
男性ファッションの分類&解説
」の記事を書いてから約1年。

被はてブ
が100に到達したり、たくさんサイトや掲示板等で紹介していただいたりと、おかげさまで当ブログ1番のヒット記事(日に1,000PV前後)となりました。


 さて、今回の記事は男性ファッションの分類&解説2006と
いう感じ。前回書いたことを踏まえ、最新の情報と図解も
加え完成度を高めてみました。簡潔に書いたつもりなのですが、
かなり長くなったので目次を作成。





*index


1.雑誌と系統のマッピング

・図

・切り口

・○○系とは

・モード系とストリート系

2.各系統の説明

・美容師系

・大人のロック系

・きれいめ系

・エクストリーム系(狭義のストリート系)

・お兄系

・メンノン系

・裏原系

・コンサバ系(俗称はお兄系)

3.各雑誌の紹介とポジショニング

・B~H

・M~P

・S~W

4.おわりに


 それではドゾー。





1.系統と雑誌のマッピング



■図


メンズファッション.jpg


系統の解説


美容師系,
大人のロック系,
きれいめ系,
エクストリーム系(狭義のストリート系),

お兄系,
メンノン系,
裏原系,
コンサバ系(俗称はお兄系)


雑誌の紹介


B~H,
M~P,
S~W



■切り口について


コンサバ⇔モード

ストリート⇔モード

カジュアル⇔ビジネス

定番⇔流行

モノ⇔アート

装飾性⇔機能性


 等いろいろ考えたんだけど、こちらが成り立てば
あちらが成り立たず、とやっぱり1つの図で全てを
カバーするのは厳しいです。最終的にバランスよく
いろんな系統を配置できたと思うのが図の切り口で、
着こなし(スタイリング)というのに焦点を当て
考えてみました。


 図の「流行」とは流行重視(流行主義)ではなく、
現時点で流行している着こなしという意味です。
「定番」も現在定番と思われている着こなしの意。
「女ウケ」や「男ウケ」なども同様です。



■○○系とは


 とある同じ趣向を持ったファッションをする若者達の総称のこと。


《省略したもの≫


カジュアル系、エスニック系、ミリタリー系など


→「系」より「スタイル」という要素が強いので。


『LEON』等のいわゆるおやじ雑誌


→ あくまで若者中心のお話なので、おやじ雑誌は別枠かなと。


秋葉系


→ 秋葉系のファッション誌というのは存在しないので。


【リンク】
系、スタイル、ルック、ファッションについて




■モード系とストリート系


 ファッションはモードとストリートの大きく2つに
分けられます。モード系とは白黒モノトーンで
スタイリッシュな服装だと思われがちですが、
正確に言うと、デザイナーにより生み出された最新の
服装をしている人達のことです。簡単に言うとハイファッション系。
要はパリコレとかそっち系のファッションですね。


 もう一方のストリート系ですが、メンズの場合は
コンサバ系等の一部の例外を除き、ほとんどの系統が
広義でのストリート系に含まれます。ストリート・
カジュアルといえばわかりやすいでしょうか。


 このモード系と広義のストリート系は別格(メタ)というか
範囲が特殊なので、今回の図では省きました。



2.各系統の解説



■美容師系


 図の左上のゾーンに持ってきたのが美容師系。
女ウケ重視で「モテ」という言葉が誌面によく登場します。
装飾性が強く個性的で緩い着こなしが特徴で、
ハイブランドから古着までブランドはなんでもあり。
古着が主力のため、ファッション誌(chokichokiなど)の
真似をそのまますることができない
(古着は1点ものかつサイジングが難しい)という理由から、
難易度は非常に高くセンスが問われる系統です。


 この美容師系は他に、ゆるデコ系、フェミニン系、
ユニセックス系、サロンスタッフ系、サロンボーイ系、古着系、原宿系、
ストリートセレブ系、オシャレKING系とも呼ばれており
(正確には各々に微妙な違いがある)、2005年から
10代を中心に急激に人気を伸ばしています。
そして代表的雑誌の『chokichoki』がついに月刊誌に。


【リンク】
『chokichoki』について





■大人のロック系(私が勝手に命名)


 図の右上のゾーンに持ってきたのが大人のロック系。
「ロック」と「セクシー」という言葉が誌面によく登場し、
着こなしは黒を基調にタイトでハード。
ブランドの選択にも強いこだわりを感じます。
スタイリスト北原哲夫氏が得意とするスタイリングで、
基本的には「ロックの香りがするハイファッション+ストリートカジュアル」
という感じ。ブランドの単価が高めなのも特徴。
このゾーンも人気急上昇中で、『GLITTER』の4月号増刊として
創刊された『The COVER magazine』が8月10日から早くも月刊誌に。




■きれいめ系


 図の左下のゾーンに持ってきたのがきれいめ系。
定番的ファッションで着こなしはシンプル。
トレンドを適度に取り入れ、清潔感を重視した無難な
ファッションなので女性ウケも抜群。カバーする範囲は
コンサバ系、きれいめモード(イメージ:アローズ)、
きれいめストリート(イメージ:ビームス)、
丸井系まで多岐にわたっています。


【リンク】
丸井系とは





■エクストリーム系(俗称はストリート系)


 図の右下のゾーンに持ってきたのがエクストリーム系。
ハードでシンプルな男のファッションと言えばこのエクストリーム
系(狭義のストリート系)でしょう。ストリートファッション
の定番とも言えます。具体的にはスケーター系、アウトドアMIX等を好み、
全体のシルエットはゆったりめ。短髪の人が多いのも特徴。
B系なんかもこのゾーンに入るかな。


【リンク】
B系の「B」とは





■お兄系


 正確にはギャル男なんだけど、従来のギャル男
(ストリート色の強いサーフ系、ギャルファッション着用系)
が影を潜め、ブランドを好む層(大人っぽいきれいめギャル男)
がファッション全体のモード化の流れを受けて台頭。
そのブランドファッションにアウトローという要素を加えて
誕生したのがお兄系です。


 もう少し詳しく説明すると、ウルフヘア、
首もとの艶めかしさと足元に先っぽが尖ったレザーシューズ
を持ってくるワイルドなスタイリングがポイント。
黒を基調にタイトでハードなファッションなので、
大人のロック系の一派と考えられます。
なお、小麦色の肌はサーファーテイストの名残。


 このお兄系、今年に入ってから大ブレークしており、
109②の5階に『メンズエッグ』の聖地と言っても過言ではない、
お兄系フロアができました。


【リンク】
お兄系の詳細





■メンノン系(私が勝手に命名)


 メンノン系という系統(俗称)はないのですが、
『メンズノンノ』の影響力はかなりのものだと思うので、
便宜上メンズノンノっぽいファッションをメンノン系とし、
マッピングの基軸としました。自称モード系が多いのも
このゾーンです。


 メンノン系はモード色が強く、モードカジュアルという
感じなんだけど、ハイファッション、裏原、古着、ドメブラ、
丸井など様々な要素を幅広くカバーしています。若干、コンサバ系、
エクストリーム系という要素が弱いかな。


 なお、シルエットのきれいなジャケットや
ブルゾンにパンツなど、トラッドを中心としながら
ストリートの感性で着崩すのがメンノン系の基本的な着こなし。




■裏原系


 エクストリーム系の一派ですが、こちらは
「レイヤード(重ね着)」の着こなしが特徴の1つとなっています。
と言っても、レイヤードも必須条件ではないですし、
裏原系という分類は難しいです。なぜかというと裏原系には
いろんな要素が含まれているからなんですよ。
B系(へックテイク等)、アメカジ、古着、異性ウケ
(ポーター等)、スケーター系(シュープリーム、
サイラス等)といった感じで、いろんな要素を巻き込んで
一大ブームとなりましたので。
では、正確に裏原系とは何かを定義付けると、
「藤原ヒロシ氏が絡んでいると言われているブランドを
着る服装」になるのかなと。例えばエイプとかグッドイナフとか。


 現在、この裏原系という巨大なカテゴリーは解体され
つつあります。ナンバーナイン支持層が大人のロック系(例:ロエン)に、
スニーカーフリーク層がエクストリーム系に流れていき、
ポーターなど裏原要素をトレンドとして取り入れていた
層はきれいめ系に吸収されていきました。
でも裏原系の大半はその3つに流れていったのではなく、
美容師系に流れていったのだと私は考えています。


【リンク】
裏原系の後継者は





■コンサバ系(俗称はお兄系)


 わりと上品な色気がありソフトでナチュラルな印象。  
『CanCam』や『JJ』によく登場する男性のファッションがこれ。
カチッとした大人っぽいファッションで女性ウケは抜群。
『CanCam』や『JJ』等の赤文字雑誌群がお姉系と呼ばれているから
なのか、こちらも「お兄系」と呼ばれることが多いようです。
でも『メンズエッグ』を代表とするお兄系(ギャル男)とは
趣向がぜんぜん違います。ややこしいのでお兄系とはせず、
コンサバ系という俗称を持ってきました。





3.各雑誌の紹介とポジショニング等について


 系統と同じように幅を持たせて配置すると見にくくなるので、
雑誌のポジショニングは単純化しています。系統のお話を
中心に図を作成しましたので、おかしな点が
若干あると思いますがご了承ください。以下、50音順にサイトへの
リンクつきで紹介。




Begin



 モノマガジンに近く、他のファッション誌とは一線を画す。
「スタイル」より「いいモノ」を提案する薀蓄満載な雑誌。
ポジショニングは悩んだけど、
『MEN’S CLUB』や『Gainer』と併読されることが多いので、
図ではこの位置に。



Boon



 アメカジを中心に幅広いブランド構成。
大人っぽい落ち着いたストリートのスタイリングが多い。



chokichoki



 美容師系で一番人気がある雑誌。オシャレKINGはちょっとしたカリスマで、
ストリートの流行を形成するほど影響力が強い。



COOL TRANS



 スケーター系のストリート誌。裏原も若干含んでいるから
なのか、「モテ」という要素も。



FINEBOYS



 ファッションビギナーに人気の雑誌。
『FINEBOYS別冊ショッピング完全バイブル』は大変重宝する。
今年からモテ路線になり、「知的でセクシーがモテ服」と定義づけ、
美容師系の服装に大人っぽさを加えた感じのスタイリングが多い。



Gainer



 『MEN’S CLUB』より華やかなコンサバ。ホストっぽいともよく言われる。
そういう理由からかメンズエッグ系の「お兄系」と混同されがち。



HUGE



 大人になった裏原系。国内外のコレクションブランドが中心
のストリートセンス溢れるモード誌。ロックという
キーワードも頻出。





MEN’S CLUB



 ファッションはコンサバで、「コンサバ再生工場」という読み物がある。
昔はもう少し硬派だった気がするんだけど、
最近は妙にモテに走っている感が。


MEN’S egg


 読み物は女ウケ重視だけど、ファッションはハードで男ウケより。
ブランドは渋谷系ドメブラが中心で、
小物をハイブランドで固めるのがメンエグ流。
美容師系同様装飾性が強く(特にデリッカースタイル)、
女ウケも重視しているので図ではこの位置に。



Men’sJOKER



 『MEN’S CLUB』と『SENSE』を足して2で割ったようなイメージ。
ベーシックでシンプルだけど、ミリタリーやレザーで男っぽさを
出すスタイリング。「セレブ」という要素も重視。
この「男っぽさ」と「セレブ」という要素から、
世間では「お兄系」という位置づけにもなっている模様。


※セレブとお姉系(オネギャル)には密接な関係がある。

そのお話は「
セレブの4つの分類と女性誌の話
」のグラムガールのところを
読んでいただければ。



MEN’S NON-NO



 メンズファッションの全方位をほぼ網羅。
女性で読む人も非常に多い。掲載されているブランドと
読み物の対象年齢にギャップを感じることも。



Ollie



 スケボー、スノボー、ヒップホップの要素が加わった
エクストリーム系を代表するストリート誌。



POPEYE



 コンセプトは「エレカジ(エレガント+カジュアル)」で、
スタイリストの祐真氏色特大。メンノンをきれいめ、
モード化させマニアックにした感じ。
スタイリストの祐真氏のスタイリングはソフトで
女性ウケ抜群なので、図ではこの位置に。


※祐真朋樹

メンズファッションに絶大な影響を与えるスタイリスト






Samurai magazine



 裏原系の一派である恵比寿系(マックダディー・スワッガー等)+ストリート系
の雑誌として大ブレーク。今は男ウケを重視するストリート誌のイメージ。
『Samurai ELO』の方は読み物もスタイリングもかなり軟派。



SENSE



 大人のロック系の先駆け的存在。「マスターマインド」に早い段階から目をつけ
プッシュしていたのがこの雑誌。ブランドの選択や
スタイリングにはかなりのこだわりを感じる。
編集コンセプトは”先鋭さ”。
ビジネスシーンを視野に入れた上の年齢層向けの『センス ブラック』が来年にも立ち上がるそうな。



Smart



 ストリートの一時代を作った雑誌。裏原、エクストリーム、
丸井系など幅広くカバー。最近は古着特集が多い。
雑誌全体ではきれいめストリート系という感じだけど、
スナップコーナーでは美容師系が頻繁に登場。



streetJack



 裏原専門誌という感じ。守備範囲が広くポジショニングを
考えるのが困難なので、「藤原ヒロシ氏が絡んでいると言われている
ブランドを着る服装」を裏原系と仮定し、
エクストリームよりに配置してみた。


※藤原ヒロシ

ストリートファッションのカリスマで裏原のドン



WOOFIN



 音楽、ファッション、ダンス・クラブ・カルチャー等、
HIPHOPに特化したファッション誌。








4.おわりに


 WEBで収集した情報、『WWD』、『ストリートファッションの時代』
等を参考にし、客観性を持たせたつもりですが、
実際はこんなにきれいに住み分けができていませんし、
切り口によっていろいろと変わってきます。
細かく分類すると大変なので、頻繁に出てくる
メジャーな系統や雑誌を中心に大まかに分類しました。
ある程度強引に考ないと分類できないので、
そのあたりはご了承ください。何かの参考になれば幸いです。
ではでは。






よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (93件)

コメントする

目次