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NICKER Sryle (CARTOP MOOK) 交通タイムス社 2012-05-10 |
女性誌では「甘口(カワイイ)」と「辛口(クール)」というテイストが二本柱になっており、
トレンドによって甘口と辛口の配分やその勢いがころころ変わるのですが、
男性誌だとホワイトカラーとブルーカラーのファッションがそれにあたります。
ホワイトカラー・ブルーカラーという言葉ではなく、ラグジュアリー・エグゼ、
アウトロー・不良(ワル)というキーワードで出てくることが多いのですが、
ここ数年はプレッピー(アメリカのお坊ちゃまファッション)人気ですっかり
ホワイトカラー寄りの上品なスタイルがメイントレンドになっております。
しかし、そのトレンドに対抗するようにアウトロー系の雑誌が次々と創刊されているのです。
2009年にオラオラ系というジャンルを世に広めた『SOUL JAPAN』、
2010年にスペイン語で「無礼な、粗暴な」といった意味を持つ言葉を雑誌名にした『RUDO』、
不良系とオラオラ系メインの『THE ONE』、2011年にセクシーでアウトローをテーマにした『LOADED』が創刊され、
2012年にはMen’s eggのお兄さん雑誌『Bitter』が復刊。
そしてとび職のニッカに特化したムック『NICKER STYLE』が登場という流れです。
『NICKER STYLE』は関西のファッション誌『カジカジ』でおなじみの交通タイムス社から出版。
ミリオン出版ではないのでオラオラ感は控えめです。ブランドは寅壱をフィーチャーしており、
ニッカのスタイルのグラビア(女性もある)、安全靴カタログ、スナップ等から
ニッカスタイルのかっこよさに迫っております。
ニッカはシルエットが袴にそっくりなので和柄との相性が良いのだなと今更ながら気付かされたのですが、
もう一つ勉強になったのが「なぜニッカはダボダボしているのか」という点。
1.太ももまわりに余裕を持たせて、動きやすさを実現するため
2.足元の柱や梁にニッカが触れることで足元の危険を察知するため
3.ニッカが風に揺れることにより風の強さを判断するため
ニッカはワークウェアなのであのダボダボとしたシルエットにはやはり機能的な意味があったのですね。
しかもニッカにもトレンドがあるようで、今のスタイルが確立されたのは2000年頃。
膝下もダボダボしたニッカが関西から全国へと広がっていったそうです。
それまでは裾が邪魔にならないよう膝下が絞られているタイプが主流だったようです。
本ムックはニッカに特化したファッション誌というより、どちらかといえば
とび職をメインに据えた記事が多め。昨今の給与事情、とび職人が見ている景色、
カッコイイとび職人になるための4ヶ条、とび職人にオススメのコンビニ弁当、
とび職人を主人公にした漫画などこれからとび職を志す人に参考になりそうな現場の声も多数載っております。私はこれが第二の『小悪魔ageha』を目指しているように感じたのですね。
『小悪魔ageha』はキャバクラ嬢に必要なファッション・ライフスタイルの
情報を詰め込んだ雑誌としてブレイク。ギャルというファッションの中にキャバクラ嬢と
いうライフスタイルを加え、その一本筋の通った濃さが女性にウケました。
『NICKER STYLE』はその男版を目指しているのではないでしょうか?
アウトロー・オラオラ系とファッションだけで終わってしまいがちなこの分野に、
とび職という仕事を加え説得力を出す。地方志向の男性にもアプローチする。
『NICKER STYLE』が『小悪魔ageha』とキャバクラ嬢のような関係をとび職人と築けたのなら。
その時は何か新しい流れが生まれそうな気がします。

コメント
コメント一覧 (3件)
やっぱり寅壱とかが載ってるのかな?
安全靴ってよく見たらベルクロブーツみたいって思ってしまう笑
ただ表紙の人が肉体労働しそうには見えないですよね、、
あれ?
変だな
今日は4月1日じゃないよな
>燕さんへ
寅壱は載ってましたよ!
表紙の人に限らずクールさを前面に出している感じでした。
>あれ?
ニッカボッカ特化とは衝撃的ですよね!