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「ぷに子」の次は「最低女子」、今CanCamに何が起きているのか?

CanCam (キャンキャン) 2013年 08月号 [雑誌] CanCam (キャンキャン) 2013年 08月号 [雑誌]

小学館 2013-06-22
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 先月号では、ぽっちゃり体型の女性「ぷに子」がモテるという特集を組み
大きな反響を呼んだCanCam。今月号もカバーガールに同誌読者モデルとして
活躍する福岡の大学3年生・丸林広奈さんを起用し話題になっています。


 表紙で「まさか私が!?表紙モデルに?」とセルフ突っ込みを入れているように、
CanCamの歴史で読モの単独表紙は異例中の異例。あの徳澤直子さんですら
単独表紙まで3年9ヶ月もかかっているのです。一方で山田優さんはわずか5ヶ月で
単独表紙デビューをしていたりもするのですが、読モが1年8ヶ月で単独表紙とは、
徳澤直子さんの時と比べるとその落差に椅子から転げ落ちそうな衝撃です。




 と、本題はそこではなく、今月号は表紙右上の「「最低女子」衝撃デビュー!?」のコピーに注目。
HAPPYを信条とするCanCamに「最低」というネガティブなコピーが見られます。
これはなぜ故に?と思い読んでみますと、こんなことが書いてありました。



女の子は24時間完璧にかわいいわけじゃない。会社や学校ではかわいくても、
週末には1日スエットで過ごすこともあるし、疲れた夜はメークを落とさず
寝ちゃうことだってある。みんなが憧れるキラキラなあの子だって、
ズボラな部分はあるんです。そんなリアルな自分と向き合いながら、素敵に輝く女の子になろう!


最低女子と書いて「ずぼカワ」と読むようです。ポテトチップスを食べながらTVを見たり、
メイクを落とさず寝たり、バッグの中がぐちゃぐちゃだったり、
カップ麺で食事を済ませたりしている、女子力の低いイラストが載っております。



 ページをめくると、「最低女子(SATJ)」という読モのユニットまで誌面で結成しておりますが(SATCのパロですね)、
要するに、ぽっちゃりしていてもいいじゃない!のぷに子路線の強化として、
ズボラな一面があってもいいじゃない!と頑張りすぎない女性像を提案しているように感じます。



 ちょうど山田優さんの単独表紙はデビューから何ヵ月だったのか
調べるために2009年4月号の山田優さん卒業号を読んでいたのですが、
この頃のCanCamのスタンスはこうでした。



パーフェクトにキレイなCanCamモデルズたちだって、人知れずコンプレックスはあるんです。
でも、いつだって輝いているのは、美の努力を惜しまないから。もっと目を大きく!
もっと小顔に!もっとぷるぷるリップに!なりたい顔に近づけるこだわりの
プライベートメークには、マネしたい技がいっぱいです!


これぞCanCamです。コンプレックスは受け入れるモノではなく克服するモノなのです。
「なれるものなら押切もえ」というコピーに代表されるように、
自己啓発に励み努力して専属モデルのように輝くのがCanCam読者の目標だったのですね。
それがこの8月号では、モデルではなくリアルな自分と向き合うよう諭しているのです。



 それはCanCam伝統のOL対決シリーズにも見られます。「かわいい系〇〇OL」
「カッコいい系〇〇OL」「カジュアル系〇〇OL」。〇〇には専属モデルの名前が使われており、
CanCam黄金期だと順にエビちゃん、優ちゃん、もえちゃんが入ります。
この中から読者は好きなロールモデルを選択し、自分のライフスタイルと重ねあわせるわけです。


 その対決シリーズが今は「カジュアル系うさぎ女子(昔のモテ系)」、
「コンサバ系バンビ女子(昔のカッコイイ系)」「モード系子猫女子(昔のオシャレ系)」が使われています。
かわいい小動物を選ぶのが実にCanCamらしいですが、特定の専属モデルを据えることを止めたようです。
ロールモデルに憧れ高みを目指すCanCamから大きく変わったと言えます。



 誌面のコピーもよく読んでみると、昔あれだけ溢れていた「大人めレディ」や
「オフィスのミューズ」という言葉は見られず、「大人かわいい(キュートなクラシカルレディ)」、
「オフィスのあの子」と高嶺の花感を感じさせない身近な言葉に置き換えられています。
全体的に、高い目標を設定し上から引っ張り上げるのではなく、
等身大目線で下から押し上げている印象を受けました。



 最近はあまり見なくなったような気もしますが、「スイーツ(笑)」という
2007年にネット流行語大賞で銀賞に選ばれたネットスラングあります。
「スイーツ巡り」、「モテ子」、「キラキラした毎日」、「女子力」、
「姫」、「週末パーティー」、「プチセレブ」、「イイ女」、「ダイエット」、
「恋に仕事にがんばる私」などがキーワードで、ファッション誌に出てくるようなお洒落なライフスタイルに憧れ、
それを鵜呑みにする女性たちを揶揄する言葉です。



 2007年はCanCamの勢いがなくなってきた年でもあります。その象徴的事件が
「モテ子の習慣VSブス子の習慣(CanCam12月号)」で、モテ子の妙な意識の高さと
ブス子を見下すスタンスがひどいとネットで話題になりました。
CanCamがスイーツ(笑)雑誌として頭一つ抜けることになった出来事です。


 その後、2008年にはViViに部数で抜かれ、2010年には「かわいいの先には世界平和」と混迷を極めた後、
徐々にスイーツ(笑)的な意識の高さを捨て去り、ファンタジー路線からリアルで実用的な誌面作りに
変化していくわけですが、この8月号では、ついにコンプレックスを持っている側の立場にパラダイムシフト。
まさかブス子側を掘り下げていくことになろうとは誰が想像できたでしょうか。



 次号の予告を見ると、「″TNJ(たいしたことないじゃん)″くらいが女は怖い・・・」と
これまた気になる特集が。「美人でも巨乳でもないのに・・・」「本当にモテるのは中の
下レベルの女の子!?」「顔はかわいいけど、脚が残念なんじゃ・・・」と
とじこみ別冊に「TNJ BOOK」を2冊も作るという力の入れよう。
まるで改心したかのように等身大路線を推し進めるCanCamからしばらく
目が離せそうにありません。





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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (5件)

  • 努力すら放棄したスイーツってただの生ゴミ
    女性のパラサイト思考と向上心のなさを最近とみに感じる
    女性の努力が報われることになったが故に、努力の大変さに気づいた連中がそれから逃げたくなってきたんだろう

  • モテ方面の努力自体はしてるんじゃないかな?
    ただ、AKBもだけど努力してるプロより
    等身大の素人っぽい子がうける時代なので、
    モテるためにあえて努力しない、という努力をしてる不可思議な現象に…

  • そのうち一周回って、努力してるけれど完璧にはなれない頑張り屋なアタシ、みたいにどんどん複雑化していって
    最終的には「可愛いは正義」に落ち着くと思う

  • キッモチワル~!!!
    日本男(キモオタと読む)雑誌の表紙みたい!!
    今ノキザカとか出てるみたいだし、
    編集長キモオタになったんじゃないよね??

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