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ファッション・モードの入門書

ファッション:ブランド・ビジネス (カルチャー・スタディーズ) ファッション:ブランド・ビジネス (カルチャー・スタディーズ)
山室 一幸

朝日出版社 2002-02
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 昔の本も取り上げて欲しい、という意見があったので、
ちょくちょく過去の本の紹介もしています。今回取り上げるのは
ファッション:ブランド・ビジネス (カルチャー・スタディーズ)』。
著者は『WWD』の編集長山室氏です。この本は、
ファッション好きなら多くの人が持っているのではないしょうか?
雑誌やWEBでコレクションを見る前に、本書に書いてある
内容くらいは知っておきたいものです。それくらい基本的
な事が書かれている一冊です。




 本書は『ファッション:ブランド・ビジネス』という
何だか難しそうな題名ですが、ブランドビジネスと
いうよりは、ファッション・モードの入門書ですね。
プレタポルテとオートクチュールの違い、各コレクション
の性格、メガ・ブランドの位置づけ、ファッションの
文化史に名を残したデザイナーの話など、
「ブランド」ではなく「ファッション」「モード」の話が
中心なので。トラッドやスーツのような「クラシック」な
話は出てきません(例えば、ヘンリープール、バーバリー、
ラルフローレン等)。


 とにかく本書では「いいですか~」「わかりやすくいえば~」という言葉が口癖のように出てきます。何か講義でも受けている気分になるのですが、それだけ、ファッションにあまり興味がない人でもわかるように、
噛み砕いて、噛み砕いて、書かれているのだと思います。
ちょっと横道にそれた小話も面白いです。それなのに冗長さを感じず、あっという間に読めてしまうから不思議です。2時間もあれば十分読みきれるのではないでしょうか。


 ただ、これが書かれたのは2002年なので、
ちょっと情報が古い点もあります。ファッションは流れが
早いので、こればかりは仕方がないのですが・・・。



かつてオートクチュールが、時代が求めるモードの
総量に堪えきれずにプレタポルテに主役の座を渡した
ように、高級感と完成度を求めすぎて形骸化した
プレタポルテの次に控えるべき<ポスト・プレタポルテ>
の正体は、<Xジェネレーション>と呼ばれた次世代の
若手クリエーターではなく、マス・レベルの選民思想を
満足させる一流ブランドの雑貨ビジネスであった。
これが僕なりの結論です。


バッグや財布といった小物がブランドビジネスの核になっている
という指摘ですが、ファストファッションが台頭してきた
今は、「ファストファッション」というのも「ポスト・
プレタポルテ」の1つと言えるのではないでしょうか。
マス・レベルの
選民思想を満足させるのは一流ブランドの雑貨ビジネス
だけではなく、むしろ、最近は「ファストファッション
×有名デザイナー」や「ファストファッションが有名
ブランドから引っ張ってきたデザイン」がその役割を
果たしているように思います。






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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 僕もこれ買いました。
    モード初心者の僕でも読みやすかったです。
    ただこの筆者は
    かなりイヴサンローランを仰いでますね^^

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