![]() |
モデル失格 ~幸せになるためのアティチュード~ (小学館101新書 24) (小学館101新書) 押切 もえ 小学館 2009-02-03 |
女性ファッション誌AneCanの人気モデル、押切もえさん初のエッセー本が
本書『モデル失格 ~幸せになるためのアティチュード
』。
モデル(読モ含む)は、普通、ブログ本みたいな写真中心のライトな本を出すことが多いのですが、活字中心の新書で出すあたり、さすが、いい意味でも悪い意味でも、文化人路線で賛否両論を巻き起こしている押切もえさんといったところ。「バイブルは太宰治の人間失格」と公言しているだけあり、本書のタイトルも「モデル失格」とかけてあるのですが、本当に太宰治が好きなようです。なんでも、人間失格の主人公とモデルとして挫折し苦しむ自分の心情が重なるんだとか。
内容的には、モデルとして不完全(昔の押切もえさんはマイナス志向だったので大げさに「失格」と表現)な押切もえさんが、いかにして、ポジティブに、アクティブに、ハッピーになっていったのかが綴られている、シンデレラストーリー&押切流自己啓発論です。挫折や失敗を通して得られた考えが、端的にまとめられております。
<目次>
第一章 失格モデルの原動力
第一節 挫折が教えてくれたこと
第二節 変化は「なくす」ことじゃない、「増える」こと
第三節 最大の長所は、コンプレックスです
第四節 最後の味方は、いつも「人」と「言葉」だった
第二章 押切流・幸せになるための処方箋
第一節 「こころ」をポジティブにする方法
第ニ節 「からだ」をポジティブにする方法
第三節 「仕事」ポジティブにする方法
第三章 押切流☆幸福論
第一節 幸せをつかむ「姿勢」の作り方
第二節 「幸せになりたい」が、全ての原動力
「臆病、あきらめが早い、人見知り」という性格。ビューティーぺージでなかなか取り上げてもらえない顔立ち。20歳の時、大切な友達を事故で失った(これ、3年半付き合ったという彼氏のことだと思うのですが、なぜか友達に)。「よくその二の腕でうちにこれたね」と駆け出しの頃「太さ」を指摘された。CanCam採用後、所属事務所がなくなり工場で日雇いのアルバイトをしていた。人気絶頂期に起きた頚椎骨折と入院生活(この入院生活に結構ページを割いてた)。コンプレックスや苦労話を振り返りながら、どのように結果を出していったのかがたんたんと書かれているので、モデルに憧れている女性やコンプレックスの強い女性は興味深く読めると思いますが、ギャル時代の話(親との確執)、整形疑惑、華やかなモデル生活の話、モデル仲間との絡みなどは、ほとんど触れられていません。そちらの話を期待している人には残念ですが、あくまで、本書は自己啓発書という感じです。
押切もえさんが語りたい話と読者が聞きたい話が違うのは当たり前といえば当たり前ですが、どうやってCanCamの人気モデルになっていったのかについては、深く掘り下げて語って欲しかったなと。「貧乏モデル時代」から、いきなり次のページでは「マンネリという病」と、時が4年も飛んでいるんですね(笑)「2003年11月号、美容ページで初めての押切もえ特集」「2004年6月号、はじめての単独表紙」という感じで、5~6行にわたりその間の実績が簡単に並べられるわけですが、読者が知りたいのは、その時の心情や人間関係でしょう。単独表紙まで何かドラマがあったはずです。そして、何より、どうやって、CanCam三枚看板の一角にまで登りつめたのか、具体的に何を頑張ったのか、抽象的な自己啓発論よりそこが知りたいと思うんですよね。他にもギャル時代の活躍、ギャルから赤文字系雑誌の価値観へどのように持って行ったのか、押切もえさんが見る他のモデルへの人物批評など、もっと深く聞いてみたい点が多々ありました。
本書を読み終えてまず思ったのは、テレビでの受け答えを見ていてもそうですが、本当、まじめな人なんだなぁと。本書にもそのまじめさがよく出ています。プロ意識、努力、目標、一生懸命。本書での頻出ワードです。きっと、この真摯さが女性の共感を呼んでいるのでしょうね。
時には、「そんなに頑張ってどうするの」「本当に努力家だね」と言われることもあります。でも、私はどうしても走り続けずにはいられないんです。その先に、夢があるから。愛してほしいと思う、愛したいと思う、たくさんの人がいるから。
こんな感じで、愛、夢、希望、幸せ、成長、と、キラキラワードも正面から大まじめに語っているわけですが、その猪突猛進ぶりが私には眩しく、もう少し、ユーモアを混ぜてくれたらいいのにな、と思う次第であります。でも、そのまっすぐな心が彼女をコギャルからここまで成功に導いたのだろうな、と思わずにはいられない、そんな一冊でした。

コメント
コメント一覧 (11件)
なかなか面白そうですね。
ブログ本でなくちゃんとした本なので、
時間を見つけて書店に行きたいと思います。
また、蛯原さん移籍後のCanCanとAneCanの様子(と、これからの雲行き)はどうなっているのでしょう?
ぜひdaleさんの見解を聞いてみたいです。
やっぱりあほだな、押切もえ。
いたいね。
なんか、モデルだというと即アホ、バカ形容詞を被せたがる人多いですね。
それだけで安心できるのか、自分のコンプレックスが癒されるのか。
外見だけではトップモデル職業は続かないし、仮に超頭脳明晰なモデルがいたとして、それがどれほど有り難いのものなのか私には良く解りません…
http://www.youtube.com/watch?v=UYtV26a8h-I
こんなものもあるわけで
空白の4年間に何が起きたのか...
仕事でもえと同じ現場にいた友人の話だと、性格悪かったって。テレビで見る感じとは全く違うみたいよ。
自分より身分が低い人と高い人への態度の差が激しかったって。
えびちゃんは少し天然なのもあるけど、性格良くて好感持ったって言ってた。
CanCamモデルといえば、私は山田優さんの魅力がわかりません。
ドラマなどでも美人なキャラクターとして扱われていますが、とてもそうは思えないのです。
もちろん価値観は人それぞれですが…。押切もえさんのように内面が魅力的な人なのでしょうか。
こういった真っ直ぐさは、今時貴重だという気がします。頭の良さを前面に出しているモデルなら北川景子や沙耶も居ますが、そういった子達よりも受け入れやすいと思いますね。実際、彼女の情熱大陸なんかも好評だったようですし。
ただ本に関しては、のし上がった時の話が確かに聞きたいですね~。自己啓発的な話ならば、何となく普段から想像がつくので。
ちなみに私の友人も一緒に仕事した事があるそうですが、優しく朗らかでいい子だったって言ってましたよ。まだ彼女が10代の時ですが。伝聞なんていい加減なものです。自分の話も含めて。
>Firefoxさんへ
Anecanの方は表紙に3号連続完売御礼と景気のいいことが書いてありますが、CanCamは例年と比べると、薄くなっていっている気がしますね・・・。
>やっぱりあほだな、押切もえ。
本人も欠点を自覚して努力をしているのですから、そう言わずに^^;
>なんか、モデルだというと
出る杭は打たれるのでしょうね^^;
>まぁさんへ
テレビでギャルっぽく振舞うよう、言われたそうですが、真相はどうなのでしょうね。
>あさんへ
もえちゃんは世渡りが上手なイメージがありますね。エビちゃんみたいな愛され系とは違うといいますか。僕の勝手なイメージですけど。
>CanCamモデルといえば
優ちゃんはスタイルがいいのでは?
あと、若いころからのキャリアもありますし。
>こういった真っ直ぐさは、今時貴重だという気がします
自分も頑張ろう!と思わせてくれるモデルさんは確かに貴重ですね!
>「バイブルは太宰治の人間失格」と公言しているだけあり、本書のタイトルも「モデル失格」とかけてあるのですが、本当に太宰治が好きなようです。
この人、おそらく本といえば「人間失格」しか知りませんよ。
本当の読書好きなら他の本の話も出てくるはずなのに。
>20歳の時、大切な友達を事故で失った(これ、3年半付き合ったという彼氏のことだと思うのですが、なぜか友達に)。
>ギャル時代の話(親との確執)、整形疑惑、華やかなモデル生活の話、モデル仲間との絡みなどは、ほとんど触れられていません。
この人、良くも悪くも嘘で塗り固めた人生なんだろうな。
>「貧乏モデル時代」から、いきなり次のページでは「マンネリという病」と、時が4年も飛んでいるんですね(笑)
その間に整形でもしたんじゃないでしょうか。
コギャル時代から見ているとこのような変化があります。
一重時代(まぶたには肉が…)
↓
アイプチ時代
↓
整形1回目(奥二重)
この頃からCanCamに登場し始める
↓
何度か整形を重ね
現在のギョロ目系二重に
整形すれば誰でも美人になれます。いわばドーピングのようなもの。
私たち一般人は、整形をせず、メイクと髪型と服とダイエットだけで
どこまでキレイになれるかを知りたいんです。
ズルしてキレイになった人の話なんて、全く参考になりません。
喜ぶのは一部の盲目なファンだけでしょう。
ついでに…
「まぁ」さんが貼付けていた動画が消えていたので。
http://www.youtube.com/watch?v=zqaPA4nSMh8
こうしてブルースは加速していくんですね
↑
この人は何と戦っているんだろう(笑)