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力を入れる箇所を間違えている『脱オタクファッションガイド改』

脱オタクファッションガイド 改 脱オタクファッションガイド 改
トレンド・プロ

オーム社 2009-11-21
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 2005年に発売された『脱オタクファッションガイド』の
改訂版が本書『脱オタクファッションガイド 改』です。4年も経てば、当時のマニュアルが通用しなくなる部分が出てくるので、どれだけ修正されたのかな?と期待して読むと、たいして
変わっていないという・・・(汗)


 大きな変更点は、ベーシックから程遠い(2005年の時点でおかしかった)キーネックのごり押しがなくなったのと、迷彩服がNGアイテム
から「初めのうちは使いどころが難しいアイテム」に格上げされたのと、アディダスがオススメスニーカー一覧から消えたのと、クールビズ、脱オタクファッションの目的、「服」の次へ、が加筆されているくらい。基本は変わりません。


 では、どこが変わったのかというと、ファッション以外のところが変わったのですね(笑)表紙のイラストだけではなく、中の漫画の絵も変わりました。なんというか、のっぺりしていて目がくりっとした萌え絵です。ファッションナビゲーター、ナナの下着も白と水色のシマシマにアップデート。オタクの時事ネタも変わりました。星姫(月姫)→西方(東方)、堀江ゆかり(堀江由衣)→釘宮アヤ(釘宮理恵)、(かりんたん)キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!→(かりんたん)は俺の嫁、ブログ→ツイッター、という感じで芸が細かいです。その情熱を本題のファッションにもっと注ぎ込めばいいのに(笑)


 というわけで、その情熱が不足している点と言いますか、私がおかしいと思った点をいくつか挙げていきます。どんどん突っ込んでいきますよ~。





1 スーツのボタンについて



今の若い人の主流は3つボタンの細身のタイプです。
2つボタンは、基本的に年配の着るもの。


2005年と変わらない記述です。2つボタンでも3つボタンでも
どちらでもかまいませんが、Vゾーンが深めなのが今のトレンドで、どちらかといえば、若者も2つボタンが主流になってきています。ファッション誌を読んだり、ツープライススーツのお店に行けばよくわかると思います。ここは変えておくべきでしたね。



2 ターコイズのごり押し



春・夏・秋はTシャツをよく使う。色としては白を基本に揃え、
重ね着用に黒やターコイズ、ピンクを1着づつ持っておくとよい。


他のページでも黒とターコイズの組み合わせを推していますが、
ターコイズは差し色の定番ではありません。この本が出た、2005年が、たまたま、ターコイズがトレンドカラーだったので、差し色としてファッション誌でよく使われていたのです。今はターコイズを探すほうが大変じゃないですか?(笑)それに冬にターコイズって微妙でしょう。ターコイズにこだわらなくても、紺や紫でもいいと思いますよ。




3 ファッション雑誌一覧


なぜか、Spy MasterとBOONの名前が・・・。休刊ですっ!
オタクネタよりこっちをアップデートしてください!


4 キーネックはいらない


キーネックプッシュこそないですが、ナナの服装の絵を変えるより、先にキーネックをUネックに変えた方がいいのでは。あと、やたら首周りの強度に注意を促しておりますが、首元は緩めが今のトレンドです。強度がっちりの首元の詰まったクルーネックはNGアイテムと言っても過言ではないレベル。首元はゆるゆるのでろんでろんにならない程度に、適度なゆるさ、例えば、首元が広めに見える、Uネックが今は人気ですね。カッチリ派は、あまり深くないVネックで。


5 パンツについて


ジーンズはリーバイス501でもかまいませんが、UJS002(ジーンズをUJとしてアピールしだしたユニクロ)の方が主流でしょう。
まずは青と黒の2色を買うように勧めていますが、黒はそんなに必要ではありません。私なら濃紺(きれいめ・冬用)と薄めの紺(夏用)を買います。あと、本書では、ジーンズの次にキレイ系パンツとして、ストライプのパンツを推し、チノパンをNGアイテムにしていますが、ジーンズの次に揃えるべきはチノパンでしょう。ディッキーズがここ数年で鉄板ブランドにまで成長しましたので。これに、カーキーのカーゴパンツ、冬用にグレーのスラックス(冬素材)が欲しいところ。


6 オススメのスニーカー


プーマバスケットレザーとプーマエイチストリートレザーがイラスト付きで推され、INDIANの名前も。このマニアックなチョイスはなんなのでしょうね(笑)プーマバスケットレザーはわかりますが、もう1つはベタにスピードキャットでいいんじゃない?と。あと変わり種のブランドがよければ、INDIANではなく、マカロニアンやモーブスが使いやすいと思います。



7 2つ穴のベルト


2005年と変わらず。これ、2つ穴にこだわる必要あるんですかね・・・。お店に行くと、2つ穴の方が少ないような。


8 ブルゾン(冬のアウター)はスノーボード用のダボっとしたもの?


ブルゾンはKissmarkなど、スノーボード用のダボっとしたものが、
機能的に優れている


Kissmark街着とかマニアックすぎるだろ(笑)と。あと、ダボっとしたものはトレンドと逆行しています。モダンでタイトなプレミアムダウンが近年のトレンドです。


9 小さいミニショルダーよりメッセンジャー



本文では紹介していないが、普通のものより一回り小さい
ミニショルダーはここ数年人気だ。


それはトレンドの先端を走りすぎですね。今は大きめのメッセンジャーバッグでしょう。ショルダータイプなら。


10 ポールスミスやタケオキクチは高いです



靴やカバンなどの小物は、ポールスミス、タケオキクチ、ビサルノなどが選びやすい。特に靴は最低でも15,000円以上出したい。


靴はリーガルかスコッチグレインでいいのでは?ポールさんや
タケオさんで15,000円は無理です。鞄もカジュアル編であれだけ
ポーターを推しているので、ビジネスバッグもポーターでいいのでは。とにかく。言いたいのは、餅は餅屋ということです。



 他にも突っ込みたい点はありましたが、とりあえず、10点に絞り
取り上げてみました。何と言いますか、初めの3つは結構致命的だと思うんですよね~。オタクネタよりファッションに力を入れて欲しかったです。せっかく、アップデート版を出すのですから。「定番(無難)で固める」というコンセプトは悪くないですし、初めの一歩として、きっかけにはなる本だと思いますが、本書の主人公のようなガチな方って減ってきていると思うんですね。日本橋を歩いていて思うのは、本書で言うところの「中堅アキバ系ファッション」の亜流が目立ち、彼らの多くが「足しすぎ」なんですね。
今後、この手の本が出るのなら、次は「引き算」という視点を入れる段階にきていると思います。「シンプルなのは怖くない」みたいな感じで。「脱オタクファッションはマニュアルすぎて無個性」と結構叩かれましたので、その反動もあると思いますし。





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