MENU

サロン系がウシジマくんワールドに堕ちたら

闇金ウシジマくん 16 (ビッグコミックス) 闇金ウシジマくん 16 (ビッグコミックス)

小学館 2009-09-30
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る by G-Tools



 漫画『闇金ウシジマくん』16&17巻の舞台は原宿。本作では「楽園」として描かれていますけど、その華やかな楽園の輝きに導かれ、今日も原宿にはスナップされようと、有名になろうと、一瞬を生きる羽虫のごとく、若者たちが集まってくるのです。


 しかし。そこはウシジマくんだけあって、楽園の表舞台ではなく
裏舞台が話の中心です。楽園から若者たちが次々と追放されていくわけです。その過程や結末がエグイくらい生々しく描かれております。
情けや容赦は一切ないです。バッドエンドに向かって一直線です(笑)
そこがウシジマくんの面白さですよね。


 それに比べ、『ミナミの帝王』なんて今じゃ顔芸と人脈に長けた金融コンサルタントですからね。もう、銀次郎さんは「ミナミの黄門さま」に改名すべきですよ(笑)


 さて。『闇金ウシジマくん』16&17巻は
CHOKi CHOKi4月号
でも
紹介されていたり、巻末の取材協力を見てもわかるように、元ネタは「おしゃれキング」です。chokichoki読者なら、キャラの顔を見れば誰だかおよその見当がつきます(笑)それ以外の人でも、ファッション好きなら街の風景に見覚えがあったり、ちょっとした会話のやり取り、登場人物のファッションに何かしら反応してしまうと思います。ナラ様ご用達のショップも出てきますしね。




「G10くんなら、藤原ヒロシのようなビッグな存在になれるかもな」

「藤原ヒロシって仮面ライダーっすか?」

「そりゃ、藤岡弘、だ。どっちも一号だしまぎらわしいよな」


私はこのやり取りに吹きました(笑)あぁ、裏原時代によくこんな
感じでネタにされていたよなぁと。この会話からも、G10くんの名前の元ネタが推測できるわけですけどね。



 では、ここからはちょっとだけストーリーと登場人物の紹介でも
していこうかと思います。




【主な登場人物】


中田広道(ヒロミチナカノ


センターT.jpg

通称「センターT」。渋谷の「センターG」ではない。


楽園編の主人公。原宿でファッション誌「デザート」の
オサレエンペラーを目指す19歳のフリーター。
オサレエンペラーになって成り上ろうと、
ファッション資金のやり繰りに頭を悩ます日々を送る。
どこにでもいそうなオシャレ好きの若者で根はいい奴。
主人公としてうってつけ。


森田キミノリ(キミノリモリシタ


キミノリ.jpg

どうみてもオシャレキングの彼です。本当に以下略。


中田の親友かつルームメイト。服屋の店員。商業ファッションに
飲まれている中田に呆れながらも見捨てることができないでいる。
楽園編の数少ない良識人で、堅実にファッションの道を
歩んでいくように見えたのだが・・・。


G10(ゴトー⇒10ゴー⇒2*5ー⇒NIGO


G10.jpg

江原さん級のオーラ力の逸材。そのきな臭さは異常。


「秘密のない人間に魅力はない。トリックのないマジックがないようにな。
秘密のない人間は偽装しろ。あるフリしてまわりをフリまわせ。
それがファッションだ」という名ポエムを残す、
ヒッピー系ファッションの詐欺師。オサレエンペラーの1人で
中田を悪の道に引き込む。


田川ジュンヤ(ジュンヤワタナベ


田舎者.jpg

「俺の名前を言ってみろ」なキャラ。最後はマスクも被ります。



中田の劣化キャラ。強烈な劣等感からオサレエンペラーになる
ことを夢見る田舎者。顔を整形した後は中田のライバルに。
しかし、役割は完全に噛ませ。


パピコ(今宿麻美?わからなかった


パピコ.jpg

その後、彼女はあっちの世界に行ってしまうのであった。


楽園編のヒロイン。有名読者モデルで中田の憧れの女性。
オサレ&モテオーラー全開の彼女だが、実際は自己評価と
自尊心が低い女性であり、それが悲劇をもたらすことに。


ハブ


ハブ.jpg

HUBであり飯匙倩でもある人。


いわゆる「その筋の人」。楽園編の裏舞台担当。楽園を仕切り、
ショップから売り上げの10%のマージンを搾取中。



ウシジマ


ウシジマ.jpg

13羽のウサギを飼っておりますが何か?


本作の主人公。カウカウファイナンスの社長。
ヒップホップ系ファッションに身を包む、いかつすぎる23歳。
楽園編でもその戦闘力の高さは圧倒的。



その他のオサレエンペラーの皆さま


ヨージ、イッセイ、キクチ、タケオ、高橋、ジュン等々。
露骨な名前自重(笑)


【16巻のあらすじ】


オサレエンペラーG10に憧れる中田広道は、G10から13万円の靴を
買う約束をしたもののお金がなかった。


それでもどうしてもその靴が欲しい中田は、G10にそそのかされ
自転車泥棒をしてお金をつくる。


味をしめた中田はG10に言われるまま次々と悪事をこなしては、
お金を服に変え、オシャレエンペラーへの階段を駆け上がっていく。


そしてついにオサレエンペラーになった中田なのだが・・・。



 16巻はオサレエンペラーの華やかな世界とそれに憧れるオサレ
エンペラー予備軍のうっ屈とした世界の対比が描かれております。



 ネットオークションですぐ服を流したり、新しい服ばかり欲しがったり、人から影響を受けすぎたり。目先のことしか考えていない若者は、中身も服もフローばかりでストックされていくものがなく、何も満たされることがないというのがよくわかります。
「オシャレ」「オーラ」「カリスマ」。実態がないものに
踊らされ続ける若者たちは滑稽です。


【17巻のあらすじ】


「服は手に入れれば入れる程足らないものに気付かされる・・・」
オサレエンペラーになっても満たされることがない中田。
闇金から借金をし、犯罪に手を染めてお金を稼ぎ、
それでも服を買い続ける。その不安は日々強くなるばかり。


そんな暗中模索の中、G10のアドバイスで自分のお店を持つことに。融資してくれる人物は楽園を仕切るハブ。果たしてうまくいくのだろうか。




圧倒的なきな臭さとネタ力を誇るG10の思惑とは?

主体性がなくオサレエンペラーたちに振り回されたパピコの運命は?

オサレエンペラー争いで中田に敗れたジュンヤは?

自分の道を着実に進むキミノリは?

ハブは?ウシジマは?



20歳になった中田(消費者金融で借金できるのが20歳)が
自分のお店を持つと決意したとき。オシャレヴィクティム
たちは1つの結末へと向かっていく。


オシャレヴィクティムたちが迎えた結末とは!?



 17巻は、いつものウシジマくんワールド全開ですね。堕ちていく
ファッションヴィクティムたちと暗躍する裏社会の人々が
どのようなオチをつけるのか。それが見どころ。ファッション
ヴィクティムの1つのなれの果てを垣間見ることができます。
ウシジマくんはほぼ傍観者ですが、自分の仕事はきっちりこなし、
ハブ相手にも動じない。1人輝いております。MVP。



 ウシジマくんワールドは1巻から読んだ方が楽しめますが、
16巻の頭から楽園編が始まり、17巻の末でちょうど終わるので、
この2冊だけでも十分面白いですよ。オシャレ好きなら、
鋭く描かれた登場人物たちの心理にある程度共感できるので、
心を抉られるような気分になると思います。ファッションの
華やかな一面ばかりを見るのではなく、こういう一面を見るのも、
たまにはいいのではないでしょうか。漫画とは言え、いい反面教師ですね(笑)


闇金ウシジマくん 17 (ビッグコミックス) (ビッグ コミックス) 闇金ウシジマくん 17 (ビッグコミックス) (ビッグ コミックス)

小学館 2010-01-29
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る by G-Tools



よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (17件)

  • ウシジマ君すごく面白いですよねw
    嫌な気分になりつつやめられません(笑)

  • 〉ネットオークションですぐ服を流したり、新しい服ばかり欲しがったり、人から影響を受けすぎたり。目先のことしか考えていない若者は、中身も服もフローばかりでストックされていくものがなく、何も満たされることがないというのがよくわかります。
    わかります。
    こうなると雑誌やブランドに面白いように踊らされますね。
    ストリートブランド全盛の時代は
    自分もそうでした。
    楽しかったし、借金もしなかったから
    良い思い出ですけど(笑)

  • ウシジマ君はこの楽園編をきっかけに見始めましたがなかなか面白かったです
    面白いって言うのはちょっとあれな気がしますが

  • >ウシジマくんワールドは1巻から読んだ方が楽しめますが、
    読むと鬱になる漫画で有名なこの作品を楽しめるなんて、管理人はサドに違いない。

  • 極限状態の顔を描かせたら右に出る者はいないんじゃないかなー
    この人どういう取材してるんだろうなーって思います

  • 最近のウシジマくんはいい話エンドが多くて辟易していたのですが
    この巻は安心して楽しめそうですねw

  • パピコにモデルがいたら問題だと思います(笑)
    モデルにされた方がダメージ受けすぎるかと(^^ゞ

  • 雑誌の「読者モデル」のリアルな声! 読者モデルの実態とは

    雑誌を開けば、特集記事やファッションページで笑顔を見せている「読者モデル」。かわいいし、エリートサラリーマンの面々は「読者モデルとの合コン」ではしゃいでいるし、読者モデルって、モテていて華やかな生活を送っているイメージがありませんか? 合コンマスターの男性に「読者モデルの魅力」を聞いてみると「プロのモデルよりも読者モデルは親しみ…→ 続きを読む

コメントする

目次