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女性の下着へのこだわりをわかりやすく解説『下着の社会心理学』

下着の社会心理学 洋服の下のファッション感覚 (朝日新書) 下着の社会心理学 洋服の下のファッション感覚 (朝日新書)
菅原健介+cocoros研究会

朝日新聞出版 2010-11-12
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 ブラジャーのフロントホックは前で外すもの?それとも前で留めるもの?
瞬間的に「外す」と出てくるのが男性です。男性はどうしても下着と性を
結びつけてしまうのですが、女性にとっての下着とは男性の期待に媚びるものではなく、
オシャレの1つであり、体型補正アイテムであり、気持ちを鼓舞したり、
安心感や充実感を得るアイテムなんだそうです。



 本書は、長年にわたるワコールとの共同調査の結果から、社会心理学と性格心理学を
専門とする著者が深層心理を分析し、女性の下着へのこだわりを検証していく
内容になっております。当初は報告書や学術論文用にまとめるつもりだったそうですが、
一般の人たちの意見も欲しいと考え出版したとのこと。調査データの説明が多いですが、
アカデミックな本ではないというか、難しいことは書いていませんのでさくさく読めますよ。






<目次>


序章 下着と心を研究する


第1章 こだわりの実態


第2章 下着の心理的効果


第3章 男性目線の下で


第4章 見せる下着の登場


第5章 肌見せと羞恥心


第6章 なぜ、肌見せファッションなのか


第7章 ボディへのこだわり


第8章 エイジングと下着


終章 おしゃれアイテムとしての下着


 女性は下着選びで何を重視しているのか。女性が下着にこだわるのはなぜか。
見える露出と見せる露出の違い。肌見せファッションに対しなぜ世間は冷たいのか。
理想とする体型と下着に対する期待。エイジングと下着選びから見える価値観。
このあたりに興味がある人は読んでみては。終章が本書のまとめになっておりますので、
立ち読みするならそこを読めばOK。個人的には7章が面白かったですね。


 7章では女性によって理想とする体型は異なるという点に注目。
理想体型の27項目を統計的に分類し、きゃしゃ型、メリハリ型、平均型、
ふくよか型、グラマー型の5つに整理しているのですが、その特徴の分析が
興味深いのですね。



「きゃしゃ型」のもう一つの特徴は、五つの群の中で最も容姿に自信が
あるということだ。理想の身長と体重を回答してもらい、そこから理想の
BMIの値を計算してみると、18.3となり、ほぼ、実際のBMIと一致する。
このように、「きゃしゃ型」は自己のスリムな体型を理想に近いものとして
強く肯定している人たちといえる。<中略>この体型を志向する人たちは、
スリムな体型に実利的な目的ではなく、もっと別の感性的、
美学的な価値を置いているのかもしれない。


 読めば読むほどモード系の女性しか浮かんできません。
やはり、自分に自信があったのだなぁと。絶対にdisってはいけない、それどころか服に言及しない方がよいと再認識しましたよ(笑)
ちなみに下着には身体の引き締め効果を求めており、
どれだけ細くなれば気が済むのだろうと読んでいて思いました。



 女性の下着に対する感覚やこだわり。それは女ごころくらい男性には
よくわからないものなので、本書は男性が読むと面白い本だと思います。
ブラは独身御用達だった、銭湯で下着は進化していったという小話も興味深く、
インナーのアウター化の正体、肌見せファッションがdisられる理由など、
長年の疑問がいくつか氷解しました。





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