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縞のミステリー 竹原 あき子 光人社 2011-04 |
少し前からブータンブームですね。「美男美女カップル」として
マスコミに大きく取り上げられた国王夫妻。ファッション好きならその民族衣装に目がいくかと思いますが、そういえば夏前に読んだ『縞のミステリー』でブータンの章があったなぁと思い出しました。
縞を愛する民族はアジアに多い。戦前までの日本はその代表的な存在だが、
他にいないまでも公式の場に縞模様の衣装を着る法律の民族がある。
それはブータン。男性は「ゴ」そして女性は「キラ」という縞を着る。
といっても多民族国家のブータンだから縞を公式の民族衣装としているのは、
チベット族だけ。
法律で民族衣装を着ることが定められているので、
1989年の大喪の礼でも縞柄で色彩を放っていたようです。
このゴとキラが日本の民族衣装に似ているので親近感を抱いた方も多いと思いますが、
日本とブータンでは女性の服に大きな違いがあります。
おもしろいことに「ゴ」という日本の丹前あるいはドテラによく似た
男の服はかならず経縞か格子柄だが女の「キラ」はほとんど緯柄。
ブータンでは男と女が経と緯を厳密に着分けているところが興味深い。
<中略>日本では緯縞は体の線をあらわにしやすいから、
女性にはふさわしくないと見なされていたのに、
ブータンでは緯縞は女性だけの模様にとなったことこそ、
縞のもつ複雑な側面だ。
日本では江戸時代中期以降からふくよかさよりスリムであることが流行となり、
細身に見せる効果のある経縞が主流となっていったようです。
日本の女性はこんな時代からモデル体型への憧れがあったとは面白いですね。
他にも、社会的秩序を乱すコードとして認識されていたヨーロッパの縞、
アラーの精神に近づく模様と考えられているイスラムの縞、
縞を使って物語を織るアフリカ、270もの縞の名称がある縞大好き国家日本など、
本書『縞のミステリー』には縞のルーツや歴史の話が多数収録されているので
興味のある方は読んでみてください。
余談ですが、いわゆる「縞パン」がなぜ緯縞なのかについての言及も欲しかったところ。
これもミステリーですよ(笑)スーツやシャツ、民族衣装を入れても男性の服は
昔から経縞が多いので、対となる女性は緯縞というジェンダー的な
記号が日本にもあるのでしょうか?(セーラー服も緯縞ですし)
単に横縞と邪をかけているだけかもしれませんけどね(笑)

コメント
コメント一覧 (1件)
最後、うますぎです(笑