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Moeurs 女子ファッション徹底研究 アンジー フジシマ 幻冬舎 2011-11-29 |
ファッションをイラストと漫画で解説した本と言えば。
私が真っ先に思い出すのが2005年の『脱オタクファッションガイド』です。
2009年には『脱オタクファッションガイド改』とリニューアルした本も出版されましたが、
今回紹介する『Moeurs』もその流れにある本だと言えます。
読んでいない方のために簡単に説明すると、『脱オタクファッションガイド』は
オタクな大学生カズキくんが幼馴染のナナさんと共にファッションを改善していくというお話。
ストーリーの幕間にファッションのハウツーが解説され、
読み終わる頃には服を買いに行きたくなる本です。
それに対し『Moeurs』はオタクな大学生ケイタくん(福山潤さんが声を当てそうなキャラ)が
妹の脱オタを手伝うために、少しずつ女性のファッションを学んでいくというストーリー。
ブラコンの妹やオシャレな女性たちに振り回されながらも健気に
頑張る姿は笑いを誘います。こちらも話の幕間に女性誌の解説が入るのですが、これを読んでもオシャレにはなれないのが『脱オタクファッションガイド』との違い。妹を脱オタさせるハウツーではなく、あくまで女性誌の提案するファッションスタイルを俯瞰する本
という位置付けです。
その代わり本書を読めば、女性誌の世界観はいろいろとあり、
「スイーツ(笑)」と一括りにできないということを知ることになるはずです。
『脱オタクファッションガイド』が自身のオタクっぽいファッションから脱する本なら、
『Moeurs』は自身のオタクっぽい女性誌観から脱する本だと言えます。
絵柄も萌え絵でとっつきやすいので、「女性誌=スイーツ(笑)」と
敵視している男性は一読してみては。
もちろん女性が読んでも楽しめますよ。ファッションイラストは
線の細いシュッとした感じがほとんどなのでこのかわいらしい絵柄は
逆に新鮮だと思いますし、女性誌の分析も新書レベルには
きちんと調べられているので、何かしら新しい発見が
あるかと思います(ファッション専門書籍と比べてはいけない)。
ちなみにファッション好きが読むとイラストの絵の元ネタがわかる
のでより楽しめます。例えばケイタくんの一コマ目はYSLのTシャツです。服に無頓着でYSL?あるあ・・・ねーよ!と突っ込んだり(笑)
全体をコスモポリタン風にまとめつつも頭のエッグライン
を強調するためにわざとビジューをヌバックしたロングトルソーで
ディフュージョンを表現したワケね。まさにコーデュロイへの
オマージュというにふさわしい云々かんぬん
これはモード系の女性がショーの解説をしているのですが、
横文字の単語の意味がわかる人なら何言ってんの!?と笑えますよね。
こんな風にネタにしてしまうとは。モード系の女性を敵に
回したら怖いですよ!(笑)
最後に。本書のメインとなる生態分析についても触れておきます。
本書では女性のファッションをガーリー系、コンサバ系、ギャル系、
モード系、ナチュラル系、森ガール、ストリート系、
B系、ロック系、ロリータ系の10系統に分類し解説しています。
この分析の土台や切り口の結構な部分がElasticベース(参考サイトとして挙げられている)に
なっているので私は何とも言えないんですよね(笑)
自分で自分の評価をするのは無理と言いますか。
細かい点で突っ込みたい点はありますが、大枠としては
イラストも含めよく特徴を掴んでいると思います。
女性誌にまつわる数字、Vogueと装苑の違い、ギャル語辞典、
青文字系のアイコン、バンギャのあるあるネタまでよく調べているのも好感が持てますし、
アンケート調査もあったりと全体的によくできている本ではないでしょうか。
残念な点は妹のマイさんが中学を卒業したばかりという設定なので、中高生向けの女性誌の解説もあれば良かったのにな・・・と思うくらいです。

コメント
コメント一覧 (4件)
これ、読みました。
ほぼ全てのジャンル(アラフォーより上は紹介されていない)に渡って紹介されていて、
彼女と一緒に好きな格好をキャッキャウフフしながら選ぶのも楽しそうですね…リア充ばk(ry
おっとつい本音が
後、広告が一切ないところがFAMOSOっぽいですw
面白そうですね。
うわ~、やっぱりdaleさんに先を越されてしまいました。
「脱オタクファッションガイド」をすぐ思い出したのは私も同じで、でもdaleさんの書かれた内容の方が的確なので、勝手にリンクを貼らせて頂きました。
肝心のこの本の感想ですが、良い勉強になりました。 特に女性が入れ物(見た目)で偏見を持たないように願うばかりです。
>けんぐさんへ
リア充以外も女性のキャラの目安を掴むのに役立つかもしれませんよ、合コンとかで(笑
>スネークさんへ
男性が読むと特に面白い本だと思います。
>あやおばさんへ
「脱オタクファッションガイド」をすぐ思いだしますよね~。ストリー構成がほぼ同じなので(笑