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「女子」という言葉を読み解くキーワードは「オタク」!?『「女子」の時代!』


「女子」の時代! (青弓社ライブラリー)
「女子」の時代! (青弓社ライブラリー)

馬場 伸彦 池田 太臣

青弓社 2012-04-25
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 肉食女子、カメラ女子、腐女子、大人女子、女子力、女子会など「〇〇女子」という
言葉が最近よく話題になっておりますが、その「女子」という言葉をテーマにした論集が
本書『「女子」の時代!』です。


 なぜこれほどまでに「女子」という言葉が広まったのか、「女性」とのニュアンスの違いは何か、
そのアイデンティティはどこにあるかなど、さまざまな「〇〇女子」を多角的に観察・紹介し、
「女子」の実態に迫るという内容です。





<目次>


第1章 「女子」の意味作用


第2章 卒業のない女子校――ファッション誌における「女子」 


第3章 「かわいい」と女子写真――感覚による世界の新しい捉え方


第4章 「少女マンガ」と「女子マンガ」――女性向けマンガに描かれる「働く女性のイメージ」


第5章 オタクならざる「オタク女子」の登場――オタクイメージの変遷


第6章 女子と鉄道趣味


第7章 K‐POPにはまる「女子」たち――ファン集団から見えるアジア


 内容を簡単に紹介しますと、第1章は「女子」という言葉の誕生とニュアンスの考察、
2章は女性誌から読み解く「女子」という言葉(私萌えについて)、
3章は「カワイイ」を切り取る写真家蜷川実花の作家論、4章は女子漫画というジャンルとそこで描かれる働く女性像、
5章はファッション誌でオタクが取り上げられるようになった経緯、
6章は鉄道好きの女性「鉄子」について、7章は女性がはまっているK-POPの仕組みの紹介で、
「女子」という言葉を正面から論じているのは1、2、4、6章くらいでしょうか。
3章は「女子」というよりカワイイ論、5章はオタクの変遷より腐女子をメインにするべきで、
7章にいたっては著者の趣味を語りたいだけじゃないのか・・・と思ったほど「女子」の話はおまけ程度でした。



 1章から7章までをごく簡単に紹介しましたが、「女子」を捉えるには「(大人)カワイイ」を知る必要があり(1章)、
「カワイイ」と言えば「萌え」は切っても切り離せず(2章・3章)、
「萌え」と言えば「オタク」方面からのアプローチも必要で、
その「オタク」を紐解く代表的なキーワードが「マンガ」(4章)、
「腐女子」(5章)、「鉄道(オタク)」(6章)、「アイドル(オタク)」(7章)であると。
キーワードだけ俯瞰すると本書の構成はこんな感じになりますが、
全体的なキーワードに占める「オタク」率が高いですよね。


 本書は主に関西在住の研究者(大半が甲南女子大の教員)で構成する
「女子学研究会」の研究成果だそうです。7名の論文を集めたらたまたま「オタク」に
関する話題が多くなったのか。それとも「オタク」が「女子」を読み解く
重要ワードということでこういう構成を取ったのか。よくわかりませんが、
「女子」という言葉から女性誌の話、例えば「山ガール」や「美魔女」が中心かと思いきや、
「オタク」的な話が大半で驚きました。





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