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女性ウケを軸とした着こなし指南『男の休日着こなし方程式』

男の休日着こなしの方程式 男の休日着こなしの方程式

森岡 弘

講談社 2012-05-18
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 『男のお洒落の方程式』の著者森岡弘氏の2冊目のオシャレ指南本です。
森岡氏は「はなまるマーケット」にも出演されたこともあり、テレビ、雑誌、
講演などで活躍されている人気スタイリスト。


 今作は『男の休日着こなし方程式』とカジュアルに特化した内容になっており、
前作の4章を膨らませ一冊の本にした感じです。今回も紺のジャケットと白パン推しの指南で
対象は30代以降の大人の男性です。前作より100円高くなりましたが、
写真がカラーになり著者のコーディネート姿も掲載されるようになりました。





 本書で指南されている装いは一言で言えばイタカジです。雑誌だとMEN’S EX。
ルパン三世のようなモード系は頑張りすぎている、ストリートを軸とした
アメカジは大人には汚らしさが出るとdisられておりました。



 著者が考える大人にふさわしい服装はトラッドベースであり、
スーツの着こなし(ジャケパン)を基本に「着崩す」というスタイルが
女性にウケると考えているようです。


■カジュアルスタイルの核となるアイテムは紺のジャケット



まずはウールジャージィ、あるいはフラノ系の紺のジャケットはひとつ、
持っていただきたいですね。金ボタンが主張するブレザーよりも、紺の
ジャケットが今の気分。「ジャケットは堅苦しい」と思い込み、
購入をためらうのであれば、是非、薄軽ジャケットブームの火付け役と
なった「ボリオリ」にトライしてみては。非常に軽快な着こなしと
ストレッチ素材の効果で、出張や旅行にも最適です。


 ジャケット着用の男性に悪い印象を持つ女性はいないとプッシュ。
さらに今はジャージ素材のようなリラックスできるジャケットも出ているともうひと押し。
紺のジャケットというのは私も同意です。ただ、アメトラ軸に組み立てるなら紺ブレでも構わない、
むしろ、NYのファッションが注目を集めている今こそブレザーのタイミング、
金ボタンが難ならシルバーボタンを選べば良いかと思います。


 それと指南本ではなぜかインポートの高いブランドが推されますよね。
ボリオリは10万くらいしますので堅苦しさより値段でためらってしまいます(笑)
国産のリングヂャケットなら半額で済むというのに・・・。


■洗練度が増す白のボトム



でも「洗練度」において、白のボトムがいかに威力を発揮しているか、
おわかりいただけるのではないでしょうか。ベーシックカラー+
白のボトムであれば、誰がトライしても、失敗することなど、
まずあり得ません。


 成功・失敗という話ではないんですよね。世間の目(周りの目)が見慣れているかどうか。
それが重要です。白パンはヘアスタイルや本人の雰囲気を含めた全体の完成度が高くないと難しいです。
白?イタリア人気取り?いきっているの?と思われるのがオチです(特に冬場)。
業界では見慣れていても世間的にはまだまだ物珍しいでしょう。
白が良ければライトグレーやベージュで白っぽい色もありますし、
この本の対象であるオシャレ初心者に真っ白はどうなのだろうなというのが個人的な見解です。


■シャツのフィッティングの目安



この本でご紹介するシャツは、基本的にジャケットに似合うことが前提。
シルエットや適正サイズの基準もほぼ共通しています。試着したら、まずは肩幅のチェックを。
袖付けの位置は重要で、実際の肩より落ちてしまうのも、中に入りすぎるのも
格好のいいものではありません。<中略>フィット感に関わってくるのは胸囲ですが、
これは実寸に15~20%を足したものが今時の適正サイズ。


 フィッティングポイントや具体的な数字が指南本で明記されるのは珍しいですね。
補足しておくと、本書でよく登場するのはイタリアブランド、ジャケットならサイズは44、
46、48・・・とありますが、その数字を2倍したものが目安となるチェストです。
48なら96、50なら100ですね。イタリアでは48がMサイズです。平均身長は170後半なので
同じくらいの身長の方はチェスト96程度の胸の厚みが必要ということです。
ちなみに本書にはパンツのフィッティングも具体的に説明されておりそちらも参考になります。



■ユニクロのような量販店ではボトムが狙い目



アイテムとしておすすめなのは、ブランドの特徴や値段が比較的反映されにくい、ボトムです。
チノパンやジーンズなどは、サイズさえ合えば、「買い」の商品だと思います。
ただし、ウォッシュ加工、ダメージ加工、ヴィンテージ加工が極端なもの、
ボタンなど装飾的な要素が強いものは、価格が表れやすいので、
ボトムに限らず、避けたほうが賢明。ファスナーやフーデッドパーカのヒモなど、
付属品が安っぽいのも、意外に目立ちます。アイテム的にもデザイン的にも、
べーシックな、「普通の」ものから選んでください。


 会話をするときは顔回りを見るためパンツは視界に入りにくいのと、
下半身はパンツより靴の方に目がいきがち、そしてパンツは比較的値段が出にくいのでファストファッションでも十分なのでしょう。


 またトレンドの影響が強く現れるのもパンツです。シルエットが微妙に
変化していくので高くて上質なパンツを末永く愛用するよりも、
シーズンごとに買い換えるイメージで履きつぶしていった方が賢いのかもしれませんね。


■目標は普通の服をお洒落に、素敵に見せること



女性の大部分は、「男性のカジュアルスタイルは、余計なことをしないのが一番」と
考えているようなのです。「ファッション雑誌から抜け出してきたようなスタイルは恥ずかしい」
「いかにもトレンド先取り!みたいなファッションをお洒落とは思わない」などなど。
ではどんな装いに好感を持つのかといえば、「普通の服をきれいに着てくれればいい」のだそうです。
いかがですか?女性が男性に求めるハードルは、案外高くないと思いませんか?
<中略>目標は、あくまで「普通の服をお洒落に、素敵に″見せる″こと」。
少しだけ、お洒落な風情をかもしだせればいいのですから、テクニックも
センスも必要ありません。


 「普通の服」と紹介されている割に、本書で薦められているアイテムは総じて高額です。おそらく「(値段も)普通の服をきれいに着る」だけでは物足りない凡庸な感じになるのでしょうね。著者の言うとおりセンスやテクニックは必要ないのかもしれませんが、
それを補うには上質なアイテムが必要であり、それが洗練されているように魅せるキーポイントなのかもしれません(本書には書かれていませんが)。






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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 本書に限った話ではなく、雑誌も中高年向けのものは高価な服ばかりです。そんなものばかり買えないですよ(笑)でもね、シンプルで基本色のものだからこそ、質の差や、似たようなデザインでもカットの差が出るんですね。そうすると、それを安い服に求めるのは難しい。安い服は3拍子そろわないと難しいでしょ?髪・肌・体型。年取ると、この3つは難しいのです。でも、もう少し手が届くようなアイテムを紹介してほしいですよね。

  • >masatoさんへ
    確かに大人のシンプルなファッションには上質さは欠かせませんよね。
    入手が容易で上質となると、大手セレクトショップに置いてあるようなインポートになるのかも。

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