カバーデザインが伊勢丹の紙袋の柄で、
「伊勢丹だけがなぜ売れるのか」というキャッチーな
題名に惹かれたので目次を読んでみると、
第1章 伊勢丹の強さはどこにあるのか
第2章 伊勢丹に学ぶ「MD」―商品も客も分類しつくす
第3章 伊勢丹に学ぶ「VMD」―感性は科学で裏打ちする
第4章 伊勢丹に学ぶ「改装」―見栄えでなく売上げ、利益の向上を目的とする
第5章 「改装」のMDとVMD―改装の舞台はプロの競演となる
第6章 伊勢丹を強くしている企業体質―本当の強さは企業風土となる
という内容。これはなかなか面白そうだなと買いました。
以下、ちょっとした感想。
内容は著者が専門とするMDとVMDのセオリーとノウハウの
解説がメインで、それらの基本を忠実に守り徹底的に実践
しているのが伊勢丹。他社のように感性やセンスのみで
動かず、いかなるときも数字と科学で裏打ちされた行動を
とっているのが売れている秘密、というお話です。
要は主体性(本ではウィルという表現)を持って仕事に
取り組め!そして基本に忠実たれ!というよくある主張。
え?伊勢丹の凄さの秘密はそれだけ?と思う人も多いと
思いますが、ファッション業界は理屈(歴史や科学)よりも、
センスや感性というものを重視する傾向にあるそうです。
センスや感性のみに依存すると売り上げに波があるけど、
伊勢丹はそれに科学的な理論を加えシステマティックに
基本を貫いた。その積み重ねが他のデパートとの差と
なって現れているそうな。でもあの服オタのツボを
刺激しまくる尖った感性は、基本の積み重ねだけでは
ないと思わずにはいられないのですが・・・。
この本はMDとVMDが切り口になっているので、
アパレルに関心がある人以外は読んでもつまらない
かもしれません。私はメンズ館の改装や、ディオールオムを
先行発売したときのお話などちょっとしたエピソードに
期待していたので残念。伊勢丹の本として読むと
物足りないかもしれないけど、MD、VMDの本として
読むのならば楽しめるのではないでしょうか。
コメント
コメント一覧 (5件)
伊勢丹と言っても変わっているのは本店ですけどね。地方の伊勢丹と新宿店では明らかに違いますから。科学的な根拠があるのかどうかは不明ですが、メンズ館の2階はコロコロ変わって面白いですね。でも他の階はいつもと同じように見えますね。
地方にもメンズ館のように
挑戦して欲しいですね。
そもそも金額的にガリアーノって売れているのいでしょうか?
>基本の積み重ねだけではないと思わずにはいられないのですが・・・
daleさんの感想を読む限り
「伊勢丹はセンスや感性に科学的な理論を加えた上で基本を積み重ねた」
と書いてるように思えます。センスだけでも数字だけでも駄目、という話ではないでしょうか?
伊勢丹自体がブランドになっているのような気はします。まあ、努力の成果なんでしょうが。自分が行ったときはメンズ館の2階が盛り上がっていました。
伊勢丹はバイヤーが優秀なんでしょうね。
一昨日メンズ館でトム・フォードのサングラス見てましたが、来期のモデルの話しを聞いてみた所。
伊勢丹では展開しないかも知れないとか言ってましたねw