「あれはね、食住は獣もなすが、衣を享受することは人間のみに
与えられた尊厳である。しかして、衣こそが食住の先となる。
平たく言えば、あらゆる生物において、食は命の糧であり、
住は平安を得る場所である。人間は当然として、あらゆる動物も
また餌を食べ、平安を得るために巣作りをし、子を産む。
ただ、人間のみが、自身の意思で衣服を身にまとう。それが
人間の尊厳をあらわすため、形態こそ違え、他の動物もする
行為より上に位置するといった意味になる」
『アイビーは、永遠に眠らない―石津謙介の知られざる功績
故・石津謙介氏(以下、石津謙介氏)は
「ファッションとは『衣食住すべてを含む世の中の時流』
という意味が第一定義であるべきだ」と『男たちへの遺言 ダンディズムの方法60
述べている通り、衣食住、すなわち、服だけではなく、
ライフスタイル全般にこだわっていたようです。
「衣食住」という言葉の並び順にも疑問を抱き、いろいろ
調べたり、友人に聞いた結果、教えてもらったのが、上記の説明。
ちなみに、その友人というのが、本書『アイビーは、永遠に眠らない
ですが、なんという、自作自演なのでしょうか(笑)
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アイビーは、永遠に眠らない―石津謙介の知られざる功績 花房 孝典 三五館 2007-10 |
『アイビーは、永遠に眠らない』について、もう少し触れておくと、本書は
『VANストーリーズ―石津謙介とアイビーの時代 (集英社新書)』と違い、石津謙介氏の伝記と言う形式ではなく、
「石津謙介の知られざる功績」という副題の通り、
TPOという言葉の発案者、日本にアイビーを持ち込んだ
功労者、VANの創業者、というようなよくある話だけでは
なく、イッセイミヤケとの関係、ファッション誌に
与えた影響、小泉元総理も石津チルドレンだった!
(これは強引だったけど)、ユニクロはVANが存在しな
ければこの世に存在することはなかった(な、なんだってー!)、
という話題まで、石津謙介氏が日本のファッションに
与えた影響をいろんな角度から考察した本です。
著者は『ホットドッグプレス』の創刊者で、雑誌の編集で
活躍しただけあり、薀蓄も豊富ですし、流行を肌で感じて
きただけあって、視点も鋭いです。特にボタンダウンの
薀蓄(VANが模倣したボタンダウンシャツのブランドを
特定)と男性ファッション誌が確立された当時の
話が面白かったですね。石津謙介氏にあまり興味が
なくても楽しめる一冊だと思います。石津謙介氏の
人生に興味がある方は、伝記である『VANストーリーズ』の方をオススメ
します。

コメント
コメント一覧 (4件)
獣がどうしたって言うのは明らかにこじ付けな
気がしますけど、、、。獣も料理しないですし、巣はあれど建築はしないですね。
このテーマ、自分のブログでそのうち書きたいなぁ~と思ってたテーマです。
なんで日本人は洋服やブランドにそんなにお金をかけるのか? これは一言に、経済合理性上の選択なのではと思います。
家賃にあと3万プラスして得られる効用と洋服やブランドを3万円分買って得られる効用を比較すると
後者に軍配が上がるんじゃないかな? だって日本人、ほとんど家で生活しないじゃないですか、、、
ただ寝るだけだったり、
外出するでしょ。家狭いし、日本土地ないし、、、。
いつも持ち歩けるヴィトンのバッグの方がずっと
役に立つでしょう。
アメリカやオーストラリアのように土地が広い所はまた違うんでしょうね。中国の土地が高いところは
ブランドが日本みたいに売れるでしょうね。多分。
>ジェントルマンと呼ばれたくて夏さんへ
住む、食うは動物もしますが、着る、しかも、それを楽しむ、というのは人間だけではないでしょうか?料理を作る、建築物を作る、それにあたるのは服を作るになるので、~を作るというのは別問題ということで。って屁理屈ですけど(汗)
>経済合理性
実は土地が広いアメリカも中国も日本と同等、いや、それ以上にブランドが好きと言われています。
アメリカ、中国、日本。共通するのは文化(洋服文化)の浅さです。西洋への憧れ、コンプレックス、
といった類ではないか、と僕はおもっています。
アメリカと日本の類似性…。しかし、英語では
衣食住はfood, clothing and shelterで「食」
が最初に登場します。
~~あれはね、食住は獣もなすが、衣を享受することは人間のみに与えられた尊厳である。しか・・
偉そうなコメント有難うございます。
こんな人がこの世に存在するとは、
食べるのが先だろう。
神は無駄なものを作らなかったとの事ですが・・
神って何でしょうか??