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おしゃれ革命 [別冊宝島1504] (別冊宝島 1504 ホ-ム)
宝島社 2008-02-07 |
宝島社の、宝島社による、宝島社ファンのための、
ファッション誌読本です。宝島社のファッション誌と
言えば、『CUTiE』『smart』『spring』『mini』といった、
ストリート系雑誌が有名ですよね。
『宝島』はサブカルチャーに強いので、
『ストリートファッション(CUTiEの母体)』も
その切り口で作ったところ、これが当たって、以降、
『CUTiE』のメンズ版である『smart』が、
『CUTiE』のお姉さん誌の『spring』が、
『smart』のレディース版の『mini』が、という感じで、
次々と新しいファッション誌を創刊していき、
ファッション誌の一大帝国を作っていきます。
本書『おしゃれ革命』
では『CUTiE』『smart』『spring』『mini』『sweet』
『inred』の6誌を取り上げ、創刊秘話、当たった企画、雑誌の柱と
なったショップやブランド、発行部数の増減など、
主に雑誌の裏舞台が書かれています。スタッフや関係者の意見を交え、
その当時のことが具体的に描かれているので、宝島社好きにはたまらない
ムックでしょう。宝島社のファンではなくても、
宝島社のストリート雑誌はそのまま裏原系の歴史とも
リンクするので、宝島社の雑誌からストリートの流れを
読むという楽しみ方ができます。
「CUTiEは挫折から生まれた雑誌だった」
「smartがメンズファッションの土台を大変革」
「シンプル&カジュアルの波はminiが起こした」という感じで、
基本的にはサクセスストーリが中心です。
『MEN’S ROSES(お兄系)』『steady.(OL層向け)』
『MonoMAX(元smartMAX)』などの創刊して年数があまり経って
いない雑誌や、こけた雑誌についての言及はほとんどありません。
それが少し残念ですが、それを割り引いても、懐かしの写真
(1996年のエイプ、1997年のアンダーカバー、
1998年のラングジーンズとか)、豪華なゲスト
(NIGO氏が裏原について語ったり、土屋アンナさん・今宿麻美さんが
miniを語ったり、ビームスの南馬越一義氏まで登場したり)、
ちょっとしたブランド・ショップ・クリエーターの説明なんかも
あるので、資料としても貴重だと思いますよ。
最後に『smart』の章から気になった箇所を抜粋。
日本のメンズファッションにストリートを根付かせた
smartは、いま再び堂々たる一番誌になった。10年間で、
男の子にとってのファッションの意味は、「誰でも
ない自分を表現する」という意味合いが弱まり、
「かっこよくてモテるアイテム」に変化している。
現在では40万台の大台まで巻き返しているそうですが、
文教堂のランキングを見る分には、『MEN’S NON-NO』
には若干及ばないようです。それでも、かなり巻き返して
いるようです。
そんなことよりも。「誰でもない自分を表現する」と
いうのは「自分探しの旅」とニアリーイコールですよね。
必然的にフリーターが多いので、そこに目をつけた
三浦展氏は「
SMART男」とその著書『下流社会2』でネタにしていましたが、
「今は、誰でもない自分を表現するという意味合いは弱っている」
と三浦展氏に正面から反論しているように私は感じました。
だからといって、『smart』が『LEON』のような物質主義な
雑誌になったらビックリしますけど。でも、「ギャル男が
流行れば、それもきっちりフォローする」と書いてあったので、
「自己表現」のファッションからそういう「即物的」な
ファッションへとシフトしつつあるようです。言われてみれば、
最近はカルチャー記事よりもハウツー記事の方が充実して
いる気もします。『MonoMAX(元smartMAX)』なんてカルチャー
ゼロですし。
![おしゃれ革命 [別冊宝島1504] (別冊宝島 1504 ホ-ム)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/31KxW%2B5DlEL.jpg)
コメント
コメント一覧 (2件)
初めまして。いつも楽しく読ませてもらってます。
宝島の言うことが本当ならオシャレ文化圏な人が増えるんでしょうか。
個人的には自分を表現するファッションは廃れないで欲しいですね・・・
>dnaさんへ
オシャレ文化圏の人が増えそうですね^^;そういう見た目重視の時代なのかもしれません。