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シンプル族の反乱
ベストセラーズ 2009-07-09 |
本書『シンプル族の反乱
』は『下流社会』でおなじみの三浦展氏の近著で、内容としては、下流社会第3章という感じでしょうか。『下流社会第2章』では、男性の下流化にある背景を掘り下げながら、「オシャレ好きの男性は下流(SMART男)」と述べ、そのライフスタイルの特徴として、消費生活が地味、テレビよりネット、中古家具が好き、インドア派、カフェが好き、グルメ、出世にはあまり関心がない、好きな街は下北沢、自己実現志向などを挙げていましたが、本書ではそういう価値観を「シンプル族」と命名し、話題のキーワード(自動車離れ、百貨店の苦戦、ユニクロと無印良品、農業回帰など)との関連性を論じています。
<目次>
第1章 シンプル族とは何か?
第2章 シンプル族のライフスタイルと価値観
第3章 シンプル族の衣食住遊
結 シンプル族が作る社会
新しい価値観「シンプル族」が台頭してきているそうですが、
「下流」というネガティブな書き方ではなく、「シンプル」「カルチュラル・クリエイティブス(≒ロハス)」「ボボス」とポジティブに書いているのが本書の特徴でしょうか。
シンプル族の志向性
1 エコ志向
2 ナチュラル志向
3 レトロ志向・和志向
4 オムニボア(文化的な雑食)志向
5 ソーシャル・キャピタル(人間関係が豊か)志向
ファッションで置き換えると、エコ、ナチュラル、古着、ミックス(ちゃんぽん)、ということで、大枠では、SOUP.、spring、Zipperあたりのカジュアル系のクラスターですね。ピンポイントでいくと、「エコ・ナチュラル系(クーネル、ナチュリラ、リンネル)」と「森ガール」です。昨年は『女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか?
・若い女性が選ぶ商品のイメージは「長く使っても飽きない」と「シンプル」が6割以上
・インドア派なのにファッションはアウトドアを好む
・勉強好きな女子ほど日本(和物・和柄)が好き
・若い世代では上流でもユニクロが好き
・シンプル族に近いのはロハス系で、その対極にあるのがヤンキー系の
CanCam
皆さんが気になりそうな点をいくつか挙げてみました。いつものことながら、先に結論ありき、という印象が拭えないのと、「シンプル族」という括りが大きすぎて、部分部分でおかしな点も多いのですが、資料も豊富ですし(独自調査)、興味のある方は読んでみてください。
ちなみに、男性の「シンプル族」についての言及はありませんでした。
『下流社会第2章』のSMART男と被っている点も多いと思うのですが、男性のシンプル族と女性のシンプル族とでは、また違うのでしょうか。

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