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「黒」は日本の常識、世界の非常識 (小学館101新書) 高橋 純 小学館 2011-04-01 |
6月はジューンブライド。結婚式に出席する方も多いと思いますが、
冠婚葬祭やパーティーでどのような格好をすればよいのかイマイチ
わからないという男性も多いのでは。皆さんは大丈夫ですか?
自信がある方もそうではない方も下の問題をちょっと考えてみてください。

これはオバマ大統領就任時の夜の舞踏会の様子。ファッション識者から
オバマ大統領が叩かれた有名な写真です。本書の帯にも「オバマ
大統領のタキシード姿に恥ずかしい間違いがあります。
あなたはわかりますか?」と同じ写真が使われております。
皆さんわかりますか?突っ込みポイントは5つあります。
・タキシードには黒の蝶ネクタイ
・ポケットチーフが挿されていない
・腰ポケットにフラップ(雨蓋)はつけない
・タキシードにはショールカラーかピークドラペルが一般的
・タキシードにスポーツウォッチを合わせるのは007くらい
白の蝶ネクタイはわざとだと思いますが、一般人が真似をすると
無知と思われるだけでしょう。チーフとフラップポケットも
本書では間違いとされております。ノッチドラペルやスポーツウォッチは
許されるレベルだと思いますが、正統派ではなく変化球ですね。
この写真では見えていませんが、他にシングルブレステッドの
タキシードはフロントのボタンは1つであり、カマーバンドかベスト
を着用するのが一般的です。詳しい話は本書にありますので、
気になる方は本書の説明をお読みください。
<目次>
第1章 フォーマルウェアの常識・非常識
第2章 フォーマルウェアの装い方
第3章 結婚式・結婚披露宴における礼服の選び方
第4章 葬儀・告別式、通夜における礼服の選び方
第5章 フォーマルウェアの歴史と変遷
第6章 スーツの手入れと保管の仕方
著者は英国で礼装を学んだテーラー。その時に得た知識を中心とし、
海外でのルール変更等については英国のテーラーにメールで
質問したりしながら書き上げたという本です。フォーマルウェアについては
ファッションハウツー本でも巻末にちょろっと言及している程度なので、
本書のように丸々一冊フォーマルウェアについて書かれている本は珍しいです。
本書よりマニアックなフォーマルウェア読本を探す方が難しいと思いますので、
フォーマルウェアに自信のない方は読んでおくのをオススメします。
週刊ポストで「ファッションはニュースだ」を連載していた
中島渉氏と服飾史家の中野香織氏の寄稿もありましたよ。
最後に。タイトルの「「黒」は日本の常識、世界の非常識」についてですが、
著者は本書でこう述べております。
黒は喪の色であるため、礼服でない黒のラウンジスーツ、つまり日本的
略礼服で結婚式に参列するのは、ヨーロッパ的なドレスコードから考えれば、
ルール違反ということになってしまいます。
日本ではブラックスーツは冠婚葬祭のみならずリクルートスーツにまで
用いられる汎用性の高さを見せておりますが、ファッション識者がこの氾濫する
ブラックスーツに眉をひそめるのはお約束になりつつあります(笑)
他にも「クレリックシャツは昼の正装用なのでネクタイなしの着用はおかしい(クールビズ用ではない)」
「タキシードに作業着のジーンズを合わせるのは変」
「パテントシューズは夜間の礼装用」など、この手の話は
挙げれば枚挙に暇がないのですが、本書のマナーを古臭い考えと失笑するか、
知識として頭の片隅にでも入れておくのか。それは皆さん次第です。

コメント
コメント一覧 (8件)
フラップありノッチドラペルのタキシードなんて代物をどうやって入手したのか逆に気になります。
むしろJクルーからアレクサンダーマックイーンbyサラバートンになってアメリカンドレスを着て欲しいとファッション協会会長オスカーデラレンタから叩かれたミシェルのファッションアドバイザーは誰なのか。
ヨーロッパ広しといえど、夏カジがMcQのTシャツにJクルーオールデンになったなんてありえん。
個人的にはフォーマルに黒スーツはアリだと思います。
日本に変な常識が蔓延しているのは確かに残念なのですが,単純な話として白が映えますよね。
国家元首がこれでいいといえば、それでいいと思うのですが。このような文章は、白人以外が間違った組合せで着ていると言ってるような印象をいつも受けます。
オバマ大統領の間違いは、服を作った人(デザイナー)がそもそもの間違いってことですか?
似合ってれば良いじゃん。アメリカの連中なんて、スーツにスニーカー履いて出社したりするぞ。
健康とエコのために歩いて出社しているのをアピールできる新ファッションだそうだ。
ルールを知った上でやるならいいけどね。
そんなの誰が決めたんだ?
おしゃれ番長か?