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HR/HM系は華麗にスルー『20世紀ロックTシャツ大図鑑』

20世紀ロックTシャツ大図鑑 (ワールド・ムック 972) 20世紀ロックTシャツ大図鑑 (ワールド・ムック 972)
竹石 安宏

ワールドフォトプレス 2013-01-30
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 5,000枚以上のロックTシャツをコレクションする著者が語るロックTシャツの本です。出てくるTシャツの枚数はざっと数えて400~500枚。
オフィシャル、ブート、ツアー、プロモーション、スタッフTシャツまでジャンルレスでピックされており、ウンチクではなくヴィジュアルメインなので見るだけでも楽しめます。


 ただ『ロックTシャツ大図鑑』というタイトルのわりにTシャツの数が少ない、
ジャンルが偏っている、体系的にまとめられていない等の不満点もあります。
特にジャンルの偏りが気になりました。ロックTはHR/HM系も人気だと思うのですが(むしろ花形では?)、
そのジャンルがほとんど無に等しいほど出てこないのですね。




 「ロック史を語る伝説のTシャツ20」を見ると、エルヴィス・プレスリー、ボブ・ディラン、
イギー・ポップ、トム・ウェイツ、フィルモア・イースト&ウエスト、
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ジミ・ヘンドリックス、サディスディック・ミカ・バンド、
クラッシュ、ボブ・マーリー、ニューヨーク・ドールズ、キース・リチャーズ、
デヴィッド・ボウイ、グレイトフル・デッド、ブルース・スプリングスティーン、セックス・ピストルズ、ドアーズ、ザ・バンド、レッド・ツェッペリン、ジョン・レノンというラインナップです。
紹介されているTシャツの大半が70年代です。そしてHR/HMは見事にスルー!
ヴィンテージ市場的に考えてレア(価値がある)となると80年代以前になるのと
やはりHR/HM系はダサいからなのでしょうか?それとも著者の趣味?


 Tシャツの紹介もブツではなくミュージシャンのバイオグラフィー的な内容です。
両面プリント、パキ綿、ラグランなどのボディやプリントに関する話はなく、
モチーフに関する話がたまに出てくるくらいです。


 レイアウト的には田中凛太郎氏の『My Freedamn!』に似ているなぁと読み進めていると、
著者と田中凛太郎氏のスペシャル対談があり、これがアメリカのTシャツ文化や
音楽シーンを含めた話で非常に面白いです。


 それとロックTシャツのルーツや歴史に触れた冒頭のコラム。
これもなかなか興味深いことが書かれています。著者によると、
ロックTシャツのルーツは50年代のアメリカにまで遡ることができ、
キッズ向けのキャラクターグッズ的な位置付けとして誕生したそうなのです。




(50年代のロックスター)の爆発的な人気に便乗し、レコード以外にも販売できる
ミュージシャンのマーチャンダイジングプロダクトを開発したのだ。
オモチャのギターやマグカップ、キャラクタードール、ハンカチなど種類は多岐にわたるが、
その一つがミュージシャンのイラストをプリントしたウェア類だった。


昔は「Tシャツ=下着」という扱いだったという理由もありますが、
ロックTシャツは大人が人前で着るものではなく、プリントされたスターたちは
ミッキーマウスなどのキャラクターと同じような感じだったようです。



 ロックTシャツは着用することによってミュージシャンやファン・仲間と繋がるアイテムであり、
その音楽性も身に纏った気分になれるアイテム。もしかしたら子供がヒーローもののTシャツを着る、
その延長上として今のように発展していったのかもしれませんが、なんにせよ、
ロックTシャツはファッションよりも自己主張として使われやすいのでしょうね。
「聴きもしないくせにロックTを着ている奴は~」と荒ぶる人を毎年のように見る
熱いアイテムです。





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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 世の中はジャンクなんですね。ストーンズの通称唇をウォーホールとも知らず(彼はどうでもいいんですが)ファッションの「ハズし」で着る人とかもいましたね~アホか!俗悪Tをハズしで着ろ!と思う今日この頃なんですわ

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