自分の好きな服を買うのか。自分に映える服を買うのか。
服の買い方を無理やり分けると、このどちらかになりますよね。
前者に偏るとうんちく野郎に、後者に偏るとナルシストと言われたり
するわけですが、ショッピングも積み重なれば、人によって情報の
偏りが生じます。「服(モノ)」の知識がつくのか。
「コーディネート(センス)」の知識がつくのか。そのどちらが
いいのかは人それぞれなので、私は何とも言えないのですけど、
シーズンごとに自分の好きな軸となる服を買い、そのアイテムに合う服と
自分に映える服を買い足していくのが賢い服の買い方かな?とは思います。
言うまでもなく、私は自分の好きな服を買う自己満足タイプの
うんちく野郎なので、トレンド度外視の古着もよく見に行くのですが、
古着はどうしても古臭くなるので、自分に映える服を買うタイプの人には
不要かもしれません。しかし、それ以外の人なら、きっと、
好きな服に出会えると思います。最近、いい服がないなぁ~と
マンネリを感じている人ほど、古着屋はオススメです。
というわけで、今回も古着特集です。ほとんど今まで紹介した服ですが、
少しまとめてみました。ベーシックを大きく逸脱しない私のCDは面白みに
欠けるかもしれませんが、古着にはいろいろあるんだな、と少しでも興味を持っていただければ幸いです。
古着に罪はありません(笑)
■春:アメトラを崩して軽やかに

ジャケット:Orian
Tシャツ:Champion(60’)
パンツ:アメリカ古着(70’)
シューズ:FTC×NB576
ブレスレット:Dinh van
アンクレット:MEN’S BIGI
紺ブレ、ボタンダウンシャツ、マドラスチェックのパンツ、
サドルシューズ。アメトラのテンプレートの1つです。
今回はそれをベースにし、春らしく軽やかな感じになるよう崩してみました。
パンツがペラペラなので、ジャケットもペラペラのシャツジャケットを合わせ(3ボタン、
3パッチポケット、紺、というブレザーもどき)、インナーもBDシャツから
カレッジTシャツにチェンジ。足元は切り替えとブローグが施された
サドルシューズもどきのスニーカーで(笑)あとは細部の調整です。
アメトラなのでパンツをくるぶし丈にし、ジャケットの袖も軽くまくっておきました。
全体的に細身でつんつるてんにするのがアメトラ(アイビー)かなと。
パンツをくるぶし丈にした場合、トップスの着丈も短くしないと短足に見えます。
手をだらんと下げているのでわかりやすいと思いますが、普通、ジャケットの着丈は
親指の先端くらいの位置にきますので、着丈が短いことがよくわかるかと。
アンクレットはなくてもいいのですが、せっかくのトリコロールなのでつけておきました。
このCDはパンツがポイントでして、70年代の古着とは思えない、
股上の浅さとシルエットの細さ(軽くテーパードもかかっております)で、チェックの柄もモダンです。
いろんなサイズ感の服が出てくるので古着は面白いですね。
■夏:ミリタリーでゆったりリラックス

Tシャツ:Balmain Homme
パンツ:M-47(後期型)
エスパドリーユ:フランス古着のデッドストック(60’s)
ブレスレット:Dinh van
ブレスレット:27/9
サングラス:VIKTOR&ROLF
グラスホルダー:.efiLevol×EFFECTOR
ビッグシルエットのTシャツにワイドパンツのM-47(ブリーチ加工)を合わせたCDです。
タイト×タイト(モード風)、ビッグ×タイト(80年代風)、
タイト×ワイド(Aライン)はよく見ますが、ビッグ×ビッグはあまり見ませんよね(笑)
それでも、軍パンの太さに負けないよう上半身を鍛え、ヒップホップ
ファッションのようにやりすぎなければ、それなりのバランスでまとまるので、
夏はオーバーサイズ気味でゆったり着るのが私は好きです。
トレンド的には、ビッグ×タイト(80年代風)で着るTシャツですが、
主役はパンツなのでセオリーは無視です(笑)そのTシャツはバルマン。
クラッシュ加工が施されているので古着とよく合います。2010S/Sが淡色&
ヴィンテージ風味でまとめていたので(アバクロやD&G風味)、
全体の雰囲気がそんな感じになるよう意識。細部はレザーのブレスレット&サンダルで
引き締めるのではなく、今回は、エスパドリーユと紐ブレスの重ね付けで力を抜いておきました。
これにサングラスとグラスホルダーも装備してリゾートスタイルの完成です。
単にエスパドリーユを使いたかっただけですけど(笑)
おそらく、作り的にブランドはパレガビアだと思いますが、
長時間歩くのに適していないので、街に出るときは(タウン仕様CDにするなら)
ビルケンシュトックあたりを履けなければなりません。
■秋:ユーロワークできれいめに

ニット:Paul Harnden
ベスト:フランス古着のデッドストック(50’s~60’s)
カットソー:ユーロ古着のデッドストック(50’s~)
パンツ:Maison Martin Margiela⑭
シューズ:Aldenのデッドストック(70’s~)
ハット:KAREN HENRIKSEN(DEEP CAP)
ラギッド一辺倒なアメリカのワークとは違い、クリーンさも感じるのが
ユーロワークの特徴でしょうか。現行モノに当時のモノを混ぜると当然の
ごとく雰囲気が出るわけですが、ワークベストがいい仕事をしております。
ポールハーデンのニットに合わせるために購入したと言っても過言ではないです(笑)
そのポールハーデンのニットはカバーオールとワークベストを足したようなデザイン。
シルエットはカバーオール、裾のカッティングやバックの尾錠を彷彿とさせる
ディテールはワークベストです。首元が光で飛んでますけど、
カットソーは生成りのヘンリーネックを着ております。
前立てのサテン地が鈍く光るので胸元のアクセントになります。
パンツはマルジェラ。着古してくたびれてからさらにカッコ良くなるブランド。
古着とよく合います。足元はオールデン。ヨーロッパブランドで揃えたかったのですが、
手持ちになかったのでこれをチョイス。オールデンらしいぼってり感はなく
スマートなフォルムなので、ユーロワークにもいけるかなと。
単にワイズが細いだけですけど(笑)最後に、左手に持っている
キャップをかぶって完成。ワークファッションにキャップは欠かせません。
KAREN HENRIKSENのDEEP CAPは左右非対称なので、
見る角度によって印象が全然違うので面白いです。
■冬:英国クラシックに毒をまぶす

コート:Liberty of London(60’s)
シャツ:Turnbull & Asser(50’s~60’s)
パンツ:Alexander McQUEEN
シューズ:Alan McAfee(60’s~)
マフラー:Alexander McQUEEN
サスペンダー:SACHIQUE
クラシックなスタイルにマックイーンの毒をまぶしてみたCDです。
2009A/Wのマックイーンは英国クラシックで、クラシックなハイウエストの
パンツが核になっていたコレクションでしたが、そのパンツを使って
クラシックなアイテムでまとめてみました。冬なので重めのカラー、
パンツを生かすため全体のシルエットは縦長のIライン、
Vゾーンの兼ね合いがあるのでコートとシャツの年代を揃え、
締めは天然アンティークフィニッシュの短靴で。
パンツはベルトループがないので、レザーのサスペンダーで
吊っております。マフラーは首から垂らすとシャツやウエストラインが隠れてしまうので、
便宜上、手に持っているだけです。昔のコートは重くて分厚いので防寒性はバッチリ。
■おまけ1:アクセサリーいろいろ

「夏:ミリタリーでゆったりリラックス」の続き。サングラスはヴィクター&ロルフ。
フレームカラーはべっ甲柄。レンズカラーはブラウングラデーション。
専門店に行き「私に似合いそうなサングラスどれでしょうか?」と店主に聞き、
言われるがまま試着しまくり、何点かに絞ってもらった上で、
連れに選んでもらったのがこれ。もっと男くさいサングラスが選ばれると
思っていたので新鮮でした。たまにはこういう買い方もいいなと。
自分の中の思い込みが砕かれるので(笑)なお、ベーシックでちょっと
野暮ったい。雰囲気を出すサングラスがヴィクター&ロルフらしいです。
グラスホルダーはメガネの形をしている面白いアイテム。
スケルトンなので目立たず邪魔になりません。ただ、文字が少々
うっとうしいので、普段はグラスホルダーのトップは
Tシャツの中に入れております。画像左の紐ブレスは
ディンヴァン。スタイル問わず合わせやすいので、
よくつけております。画像右は27/9。京都のブランド。
天然石を使用した手作りの紐ブレスです。
ターコイズが使われているので夏っぽいかなと思い
CDに使ってみました。
■おまけ2:男は背中で語る

「冬:英国クラシックに毒をまぶす」の続き。男たるものコートや
ジャケットを脱いだ時の後ろ姿がカッコよくなければなりません。
それには、1に筋肉(三角筋)、2に筋肉(僧帽筋)、3に筋肉(後背筋)、
4に以下略と筋トレです(笑)胸、腹筋、力こぶばかり鍛える方がいますが、
背中もとても大事ですよ。広い背中に引き締まったウエスト。
背中を鍛えておけばシャツを適当に着るだけでもセクシーです。
今回は「男は背中で語る」ということで、背中側に特徴がある
レザーのサスペンダーを装着してみました。前は普通のサスペンダーですけど、
後ろがY型のサスペンダーとX型のサスペンダーを足したような
デザインになっております。毒々しいマックイーンにぴったりの
毒々しいサスペンダーです。この背中を見れば、服が好きなんだなぁ
と言うのがきっと伝わると信じております(笑)
以上。春夏秋冬とやってみました。バリエーションに富むよう、
アメリカ古着、イギリス古着、フランス古着といろいろ用いて、
トラッド、ミリタリー、ワーク、クラシックという、メンズファッションの
王道を組み立ててみました。ドイツ古着とイタリア古着を組みこめなかったのが
若干心残りです。今までのまとめ記事なのでしばらく古着記事は書きませんが、
機会があれば、次はイタリア古着とドイツ古着でも紹介しようと思います。
ポージングはファッション誌を参考に撮ってみました。
おかげさまで自撮りも慣れてきましたが、さすがに、押切もえ風
ポージングは自重しておきました(笑)
言うまでもなく、私のように古着だからといって渋くする必要はないですよ。
もちろん、テーマにこだわって組み合わせる必要もなく、
自由に合わせた方が良いと思います。私は記事の都合上、
古着の雰囲気を壊さないよう、アジを生かして着ただけですので。
悪く言えば、汚らしい・古臭い、良く言えば、アジ・レトロ感でしょうか。
女性ウケは良くないと思いますが、古着は皆さんのCDの幅を広がてくれるハズ。
なお、そこまでして探す価値が古着にあるのか?と問われたら、
そこまでして買いたくなる古着こそ買うべきだと私は答えます。安いから。
ヴィンテージとしての価値があるから。一点モノで被らないから。
ディテールが現行では再現不可だから。オリジナル(本物)だから。
確かにそういう理由もありますけど、その服が纏っている雰囲気が
単純にカッコイイと思うから、好きだから私は買うのです。
たとえ、野暮ったい・古臭い・懐古趣味と言われようと・・・(笑)
コメント
コメント一覧 (15件)
ほんとお洒落すぎです!
まいど参考になります。
最近読み始めたものです。
毎回勉強になります!
過去記事も、まだちょっとしか読んでないので、読んでみます!
惚れ惚れしました。
スタイルいいですね~!
ウホッ! いい男…
そのエスパ見たことあるなぁ…
確か中崎町駅近くの古着屋さん?
関西人からしたら、大体買われてるお店がわかるので親近感がわきますね笑
いつか生でこんな渋い人を見て見たいですわ
毎回、古着以外もブランドに縛られないセレクトで見ていて面白いです
あぁ、なんてお洒落なのでしょう…
素敵すぎます…
すげーいい さすがにコメせずにいられなかったです
時間という加工のかかった服や小物はコーディネートに深みを与えますね
冬がいいです。
素晴らしいですね。
サスペンダーと背中。
猫背でスキニーを履いてるモード野郎とは一線を画すかっこよさです。
地味であれ何であれ、自分のハートに「来る」モノの集まりが、いつしか一つのスタイルになるのですね。それって最高にカッコイイです
いつもイイ例を見せていただいてありがとうございます!
古着に対する愛が伝わってきます。
ユーロ物の紹介待ち遠しいです。
いつも楽しく読ませていただいてます。
突然お願い事で申し訳ありませんが、M-47のブリーチはどのようにされたのでしょうか、よろしければ教えていただけませんか?
>皆さんへ
ありがとうございます。何かしらの参考になったのなら幸いです。
>ゲルゲさんへ
よくわかりましたね~(笑
>M-47のブリーチ
これはブリーチされたリメイクモノが売っていたのですね。古着屋さんが業者に頼んでブリーチ加工したものなので、個人でやるのは難しいかと思います。
シルエットがとても綺麗で流石だなと感心させられました。