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シティーボーイ御用達のチューブソックス
白無地靴下がトレンドに浮上しているのは先日「ダサいと決めつけるのは早計?白無地靴下がお洒落の最先端になった理由」で書いたとおりです。
それでも反応を見ていると、白無地靴下はダサいという意見が根強いなと思いました。
私自身は白い靴下が流行ろうと履くことはありませんが、
それはダサいからではなく自分のワードローブに必要ないからです。
同じ理由でスキニーパンツやサルエルパンツも穿くことはありません。
もちろんスキニーやサルエルをダサいとは思いませんし、
自分にとって白靴下は個人の好き嫌いの問題でしかないので、
白靴下の何がそんなにダサいとされているのかよくわからないのです。
参考までに何がダサいのかその理由をグーグル先生に聞いてみたところ、
「男性の白い靴下、NGだと思う? 」というgooランキングを発見。
その結果がこちらです。
1位 服装に合っていればOK 2217票
2位 あまり好きではない 1663票
3位 何がいけないのか分からない 1484票
4位 絶対NG 994票
5位 人それぞれでいいのでは… 950票
6位 どちらでもいいかな 482票
7位 似合っていればOK 273票
8位 むしろ清潔で良いと思う 181票
9位 社会のマナーだし当たり前 179票
10位 白い靴下、好きです 115票
なんと「何がいけないのか分からない」が3位です。
「絶対NG」や「社会のマナー」として断固否定している人がいる反面、
多くの人が白靴下の何がダサいのかよくわかっていないのです。
結局、グーグル先生に聞いても答えは出てこず、
白靴下がダサいのは社会通念的な何かでしょ?という感じなので、
少しその理由を考えてみることにしました。
■白無地靴下がダサいのはおっさんだから?
グーグル先生に聞いても答えが出てこなかったので、
「白無地靴下の何がダサいと思う?」と友人に聞いてみたところ、
「おっさんやん?餃子靴とセットやん?」という答えが返ってきました。
白無地靴下は餃子靴とセット扱い・・・。確かにその組み合わせはよく見ますけども。
餃子靴は安価なビジネスシューズの代名詞であり、使い捨て前提のため手入れもされておらず、
ダメージを負ったアッパーの状態とサイドの餃子のようなギャザーがおっさんの疲れ切った顔&深く刻まれたシワとシンクロしてるからアイテム単体からも加齢臭がするのでしょう。
白無地靴下と餃子靴はそこが違うのです。白無地靴下はおっさんがよく履いているというだけでありアイテム単体に罪?はありません。むしろ上で取り上げたgooランキングのように清潔感があるとも言える爽やかなアイテムでもあります。おっさんが着ているというだけでダサいのなら、スーツもダサいアイテムになってしまう。でもそんなことはないでしょう。むしろスーツはモテアイテムです。
■靴下を靴の下着と考えているからではないか
「おっさん×白靴下」の何がダサいのかよくわからないので、
「おっさん、白、靴、下」と言葉を分解して組み合わせを考えていたら、
「おっさん、白、下」で気付きました。
あぁそうか。白いブリーフ、白いタンクトップ、白いステテコ、白い靴下。
白と下着という組み合わせはどれもおっさんを連想させるアイテムであり、
白い下着がちらっと見えるのはみっともないという考え方から来ているのではないかと。
靴下は靴の下に履くもの、つまり、下着類と捉えているから。
白い無地Tシャツに対する嫌悪感と同じで、本来、白無地靴下は
人様に見せるべきアイテムではない。だからそれが見えたらダサいと
感じてしまうのではないでしょうか?
■靴下の分類は下着ではなくアクセサリー
ただ靴下の括りは見せてはいけない下着ではなく、マフラー、
ネクタイ、帽子、ハンカチなどと同じアクセサリーという分類です。
『メンズファッション大全』を引いてみますと。
男の場合のそれは「背広(スーツ)を着るために必要な付属品の総称」というのが
アクセサリーの基本的な解釈になるからである。これはもともと
背広誕生以来の英国的な解釈に基づくもので、メンズアクセサリーズという場合には、
帽子、マフラー、ネクタイ、ベルト、靴下、靴といったものはもとより、
メガネ類や時計、傘といったものまで含めてアクセサリーズと考えられることになる。
英語だと靴下はストッキング、ホーズ、ソックス。靴とは関係のない単語であり、
靴と靴下はセットではなく各々独立したものです。
メンズスーツ読本の決定版『男の服装術』の靴下の項目を読んでも
同じようなことが書かれております。
日本の男たちの靴下が、お洒落のためではなく水虫や臭い対策など
機能一点張りになってしまった理由は、まさにそこにある。
あまりに長いあいだ靴と一対という認識を持ち続けたため、
足元を装うという役割がおろそかにされてしまったのだ<中略>
靴下はズボン下同様人の肌を直接被う。だが、ズボン下と違って他人の目に触れる。
そうであれば、機能本位ではなく、ネクタイ同様お洒落のために存在することは明らかである。
靴下は下着のように隠すものではなく見せるもの。白い靴下がダサいのなら、
白いハンカチ、白いマフラー、白い帽子、全てダサいことになってしまいます。
■靴下のファッションとしての地位は上昇中
「ワイシャツ=元々下着」問題と同じで、靴を頻繁に脱ぎ履きする日本と
脱がない欧米とでは文化が違います。それを構わず強弁すると、
「出たな、怪人オウベイガー!」と言われそうなので、
日本の靴下市場にも少し触れておきますと、
2006年くらいから靴下屋やチュチュアンナなどの靴下SPAが好調なのは見逃せない点でしょう。
この年に何があったのかというと、スパッツがレギンスとして復活したのです。
これにより一気に靴下のファッションとしての地位が上昇しました。
靴下の脱アンダーウェア化です。
例えば、靴下屋で有名なダンがタビオと社名を変更したのが2006年。
(タビ)の進化形である靴下をさらに進化させようという意味を込めた改名です。
ファッション好きに人気のAYAMEやMARCOMONDEが設立されたのも2007年です。
日本のブランドではありませんがHappy Socksも設立が2008年。
レギンス革命と言ってもいいほどこれ以降靴下類のファッション化が進んでいます。
今では靴下を「レッグウェア」や「レッグファッション」と呼ぶことも多くなり、
年々ファッションとしての地位が上昇しているのですが、
それはレディスに限った話ではなく、「
2月1日(土)靴下屋を運営するタビオが渋谷にメンズソックス専門の路面店を出店 」と
つい最近もニュースが流れてきたように、男性にとっても靴下というのは重要な
お洒落のポイントになっているのです。
「無地の白Tシャツはアリかナシか?」問題に関しては、
「白Tないわー。ダサいわー。肌着だわー」という人は少なくなってきているように思いませんか?
多くの方がアリかナシかは素材、シルエット、ディテール次第だと言うはずです。
白無地靴下も同じ道を辿ると思います。色味はホワイトか、オフホワイトか。
素材はコットンか、ウールか、混紡か。編みは平編みかリブ編みか。
長さは、ラインは、ワンポイントは等々。たとえ今はダサいと言われていようと、
そのうち白無地靴下にもこだわる時代がきっとくるはずです。
コメント
コメント一覧 (4件)
非常に興味深く読ませていただきました。
特に今、ローファーからチラ見せするために白い靴下を探していたのでなおさらに。
今年の秋冬、白無地靴下を履きたいと思って探しましたが、適当なものがなかなか無かったですね。無印良品でさえ無い。アメリカンアパレルは入手しやすいですが、個人的にはやや高い。Wigwamの物は米国製で質感も普段使いとしては悪くない部類でした。また、このChet Bakerの履く感じがたまらなくクールだと思います。
http://artmodel.files.wordpress.com/2009/09/chet-baker-trumpet-towards-floor-los-angeles-record-session-1953.jpg
ものすごくホモっぽい
イイネ!
白無地靴下を探すと。良いのが売ってないんです。
アンティパストの白無地靴下が売れまくる訳です。