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「森ボーイ」になってみた

 「
脱バリュー服のススメ
」に続く今回の記事「森ボーイになってみた」。前回同様、ファッションを楽しもうぜ!という内容です。「脱バリュー服のススメ」では、あえて「ハイ&ハイ」で行き、私の好きな渋めの服で固めてみましたが、高い服でないとオシャレはできない、古着はヴィンテージを買え、シンプルな服は安物だ、などと言っているわけではないですよ。今の流れに疑問を抱いていませんか?おかしいと思いませんか?と、問いかけるために、極端な例を出しただけですので。
安くても十分こだわり溢れるスタイリングをすることは可能です。



 というわけで、ファッション好きは高い服ばかり買って悦に浸っている、センスではなくブランドに頼っているので安い服を着こなせないだけ、ただのスノッブなウンチク野郎、などと思われても嫌なので、
今回は「ロー&ロー」で行きます。私は古着が好きなので古着主体になりますが、古着の基本(うんちく)を説明しつつ、いくつか私物を晒してみます。あまり服やスタイリングを晒すと外に出にくくなるので(自意識過剰)、私物晒しはこれでしばらくやりません。何かの参考にでも
なれば幸いです。




■パタゴニアのレトロXベスト


レトロX99 1.jpg



 アウトドアウェアの定番中の定番。パタゴニアの防風フリースです。左胸下にパッチポケットが付いているので、新しい方のモデルですね(旧モデルはパッチがついていない)。正確には、現行モデルはパッチの位置がもう少し上になり、ジップも縦から八の字型になり、生産もアメリカ製からコスタリカ製へと変わったので、
アメリカ製にこだわる方は古着屋で探すのですが、そんなうんちくは置いておいても、一家に一枚、あると便利なウェアです。
アウターとして着て、きこり風ファッションを楽しんでもいいですし、袖がなくかさばらないので、この上からマウンテンパーカを着てもスマートに収まります。アウターとしてもインナーとしても使える万能ぶりで、何より暖かいですよ。汚れが目立ちにくいのも素敵。古着でアウトドアウェアを探すなら、まずは、レトロXのベストから、と言っても過言ではない、パタゴニアの名作です。



 ついでなので、もう少し、うんちくを述べておくと、パタゴニアは白タグ(初期)、デカタグ(80年代)、Rタグ、雪ナシタグが基本ですが、最近のモデル(90年代以降くらい)は作られた年代が書いてあるんですよ。首元のタグではなく品番が記されているタグを探しましょう。



パタゴニア タグ.jpg



FA99って書いてありますよね?そうです。99年製ということで、
FAというのは秋冬モデルの意味(FA:FALL、SP:SPRING)です。
パタゴニアは初期の白タグやデカタグだと多少値が張りますが、
90年代以降だとお手頃な価格になっていることも多いので、
ヴィンテージに興味のない人はそちらを狙いましょう。このベストは、若干の汚れがあったくらいで(画像をみてもわかるように汚れがわからないレベル)、中のライニングを見ても破れナシ。それが5,800円で売っていたので購入しました。相場よりかなり安いと思います。大阪の古着屋はクオリティが高く素晴らしい!なお、パタゴニアは古着屋で大人気なので小さいサイズは争奪戦です。
どうしても欲しい方は、入荷日を狙っていきましょう。


【楽天】パタゴニア レトロX


■タウンクラフトのネルシャツ


タウンクラフト1.jpg



 ネルシャツ、ここでは、便宜上チェックシャツの意味で使いますけど、鉄板なのが、PENDLETONのウールシャツとBIGMACのヘビーネルですね。ファッション誌でもおなじみなので、理論武装したい方はこの2つがオススメですが、他にも、FIVE BROTHERもネルシャツが有名ですし、BigYank、Pilgrim、ARROW、Woolrich(ウールシャツ)なんかも面白いと思います。このあたりを見ていると、国内ブランドの元ネタに気づくことも多いのですが、ネルシャツはブランドをあまり気にせず、好きなデザインで選んだらいいのではないでしょうか。興味がないと、どこも似たり寄ったりに見えますからね(笑)ブランドよりサイズ感が大切だと思います。リサイズして置いているお店もありますので、探してみてください。


 このシャツはチェックのパターンが気に入りました。やさしいネイチャーな森配色。たまりません(笑)ボタンも木のような雰囲気がありますし、襟も小さめ。ポケット(左胸)の柄合わせも見事。着丈が短いのも今風に着こなせてOK。身幅が大きめなのも私の体型的に最高。着てみると、袖の長さが3センチほど足りなかったのですが、デザインがいいので、少々のことは目をつむろうと思いまして。


 ブランドはTOWNCRAFTで2,800円でした。TOWNCRAFTは、JCペニーのストアブランドの1つです。ストアブランドには、「アメリカ3大ストアブランド」なるものがありまして、「JCペニー」「シアーズローバック」「モンゴメリーワード」の3つがそうです(JCペニーが最大手)。ストアブランドは、セレクトショップオリジナルみたいなもので、デパート(ストア)オリジナルブランド(自主企画ブランド)のことです。冒頭で紹介したBIGMACもJCペニーのストアブランドだったりします。BIGMACのネルシャツには負けますが、TOWNCRAFTも人気のブランドでして、シャツ以外でも古着屋でよく見かけるブランドです。


【楽天】BIGMACのネルシャツ


■J.E.モーガンのサーマル


モーガン.JPG



 言わずと知れたアメカジの定番です。サーマル専業のブランドで、ユニクロのヒートテックが出てくるまでは、「冬の防寒カットソーはモーガン」という人も多かったのでは。


 私も詳しく知りませんが、モーガンは、LONG JOHNS、TOUGH TEES、MORGAN MILLS、などラインが複数ありまして、コットンとポリの混紡率が違ってくるんですよ。コットン100%、半々、65:35、コットンが90%以上でポリがわずかに入っているタイプなど、いろいろあります。私はコットン大好きのコットニストなので、そこはこだわってコットン100%を探しましたよ。ラインは「ALL NATURAL」とタグに書いてあるタイプです。もちろん「Made in U.S.A.」。コットンと生産国は外しません(笑)お値段は約2,000円でした。なお、モーガンは数年前に倒産しましたので、
興味のある方は、市場に出回るデッドストックを探すより、
手っ取り早く、古着屋に行くことをオススメします。


 流行りのハイテクで薄手の発熱系インナーもいいですが、アナログなサーマルも魅力的ですよ。暖かいのはもちろん、登山で暑くなってきたら一枚になれるのも利点です。サーマルの上からレトロXをひっかけて、ネルシャツを腰にまいても様になりますし。薄手のインナーだとそうはいきませんからね。あまりにもアンダーウェアに見えるので、一枚で着るには難しいです。



【楽天】J.E.モーガンのサーマル


■KMミリタリーカーゴ+(ユニクロ)


kmオリーブ.jpg



 グラミチパンツ(グラミチのイージーパンツ)で本気度をさらに高めても良かったのですが、カーゴパンツのポケットも捨てがたいので、今回はKMミリタリーカーゴ+で。


 KMは、ユニクロ×キミノリ・モリシタのコラボです。
+Jには負けますが、このコラボもクオリティーがかなり高かったと思います。特に秀逸だったのが、キミノリ・モリシタが得意としている、カーゴパンツとチノパン。ミリタリーベースらしく、シルエットが太いのですが、それが魅力的ですね。カーゴパンツの方は素材がHBT(ヘリンボーンツイル)ではないので、履き心地も柔らかく気に入っています。HBTの方がハリとアジがあって(履き心地は固めでサラッとした感じ)カッコイイのですけどね。好みの問題です。お値段は約4,000円でした。


 私は、裾は今っぽくロールアップして履いているのですが、
トレッキングシューズを合わせる場合、
ソルメイト ソックス(AMAZONが安いです)
とかもアクセントに良さそうですね。遊び心は大切です。


【楽天】グラミチパンツ


■ベルト


ヴィンベルト1.jpg



 「脱バリュー服のススメ」で紹介したアランマカフィーの靴同様、昔の革製品はなんとも言えないオーラを放ちます。ヴィンテージ加工では出せない、古着の良さの1つです。これを知ってしまうと、古着の革にはまると思いますよ。



 私は現在イーストウエストのバーンストーマーに魅了され中です。あれはやばいですね。見てはいけません(笑)テンプテーションされます。イーストウエストは、サイズ、状態、値段に納得がいき、かつ、お金に余裕がある時しか買えないので、なかなか、タイミングが合わないです。人気もありますし。来年くらいに買えたらいいのだけど・・・。とりあえず、早く状態異常から解放されたい今日この頃(笑)


 さて、話を戻し、このベルトはバックルが地味なので、ジーンズに合わせるとイマイチですが、上のようなカーゴパンツに合わせると真価を発揮します。女性誌風に言いますと、このベルト一本でパンツが格上げされます。おおげさですが。


 経験上、だいたい、大阪だと3,500円、東京だと5,000円くらいから、オーラを放つベルトに出会えます。逆に、それ以下だと、あまり魅力的なベルトを見たことがないです。革質が安っぽかったり、
ダメージがひどかったり、何らかのマイナスがあります。参考までに。


■ナイキエアマグマ


ナイキ エアマグマ 1.jpg



 ナイキのマグマは歴史的名作、それはちょっと言い過ぎかもしれませんが、80年代のナイキの名作でして、今でもそのオリジナルは高値で取引されています。そのマグマが昨年復刻され、今年は新色が登場するとのことで、トレッキングシューズを買うならナイキのエアマグマと決めていました。本格的なトレッキングシューズはごつすぎますし、高いですからね。その点、エアマグマは軽くて、安くて、モダンです。ちょっとハイキングに行く程度なら、これで十分ではないでしょうか。



 エアマグマはナイキストアで購入したわけですが、これ、1点1点スエードの風合いが全然違うんですよ。濃いのから薄いのまでいろいろあります。禿げてるようなやつももちろんあります。私は、倉庫から在庫を全部持ってきてもらい選びました(笑)私のわがままに付き合ってくださった、ナイキの販売員さんありがとうございます!


 サイズは一概に言えませんが、甲高幅広の方は1サイズから2サイズ上げてもいいと思います。私は2サイズ上げました。販売員さんによると、色はダークローデンとラスティック、どちらも同じくらいの人気で、飛ぶように売れているそうです。赤と青も11月上旬から発売されましたが、一番人気は青でしょうね。OUTDOOR STYLE GO OUT11月号
の表紙でも紹介されましたし。


 個人的に、エアマグマはこの角度が一番モダンでかっこよく見えると思います。もうちょっと履きこんでスエードに汚れやダメージが入るとなお良し。ただ、上から見ると、結構、チープでもっさりしているんですよねぇ(笑)


【楽天】
ナイキ エアマグマ(赤と青の新色も出ています)



■ジャックウルフスキンのリュック


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 リュックないかなぁと押入れを探していたら出てきたのがこのリュック。ドイツのアウトドアブランド、ジャックウルフスキンです。シュバルツバルトを彷彿とさせる配色(適当なこと言ってます 笑)に、ブランドのロゴである、かわいい足跡マークが入っております。団塊世代を親に持つ人は、結構、アウトドアウェアやトラッドアイテムが家から出てきますよね(笑)


 ジャックウルフスキンのことをよく知らないので、調べてみると、今年、日本の輸入代理店が代理店契約を解除したそうです。な、なんだってー!ですよ。正規でジャックウルフスキンが日本に入ってこなくなるとは。ハイブランドだけではなく、トレンドのアウトドアブランドでさえ不況の煽りを受けているんですね~。バリュー服への一極集中が、確実に、ファッションの選択肢を減らしているということを、再び、実感したのでありました。


■スタイリング


森 ボーイ 1.jpg



森ボーイその2.jpg



・パタゴニアのレトロXベスト…約5,800円

・タウンクラフトのネルシャツ…約2,800円

・J.E.モーガンのサーマル…約2,000円

・KMミリタリーカーゴ+…約4,000円

・ヴィンテージのベルト…約5,000円

・ナイキエアマグマ…約15,000円

・ジャックウルフスキンのリュック…家にあった(不明)


 配色は緑が主体。足元はもちろん茶色。ザ・森配色です(笑)
古着の汚らしい雰囲気を避けたい場合は、こんな感じで色を揃えて統一感を出してやると、きれいに見えます。ただ、それだけだと全体像がぼやけるので、黒をポイントに配して引き締めています。ベストやカーディガンに使われている色と、中に着る柄の一色を合わせるのは基本テクニック。紺のカーディガンだと紺が入ったストライプなりチェックを着ると、きれいにまとまります。この場合は、ベストに緑が入っているので、ネルシャツも緑で合わせました。


 シルエットはいわゆる「Aライン」。「A」をかたどる裾広がりのシルエットです。簡単に言えば、上がタイトで下がゆったりです。ベストのジップを開け、縦のラインを強調することで細く見せています。パンツはチノパンでも問題ないですが、あえて、カーゴパンツを持ってきました。ポケットがある分、ボリュームが出ますので。ちなみに、パンツはワンサイズあげています。靴もそのままボリュームのあるトレッキングシューズで締めてみました。


 先日、実際に山に行きまして(六甲山)、山歩きは、軽くて腕が動かしやすいベスト、動きやすいゆったり目のパンツ、ソールがしっかりしているトレッキングシューズ、両手が使えて重心がぶれないリュックがいいな、と身をもって体験しました。
ファッション誌の山スタイルはオシャレすぎますね。ヴィヴィッドな色やモダンなスタイルは無機質な街だから映えるのであって、
あまりにオシャレすぎるのは山の中だと浮くと思うんですよ。


 山に溶け込む山配色。そこにちょっとモダンで機能的なアイテムをプラス。これくらいのサジ加減がちょうどいいのではないでしょうか。はじめは、無彩色で固め(ドメブラあたりで見つけてきて)、ヴィヴィッドな色を差し(ナイキエアマグマ赤)、艶っぽく
サングラスをかけて、シルエットは細身(やや細身のストレートジーンズ)でいこうと考えていたんですよ。でも、なんか違うなぁと思いまして。気づいたらこうなっていました。そしてこの格好で再び六甲山に登っていました(笑)以上。「森ボーイ」より「森ダディ」に近い年齢の私ですが、「森ガール」&「山ガール」ブームに便乗してみた次第です。






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