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「究極のワードローブ(社会人男性の必要最小限)」考に挑む【前編】

 「バリュー服」と「定番」。この2つはここ数年ファッション誌の
中心的なキーワードになっております。それだけ損をしない「必要最小限」の
オシャレをしたい方が増えているのでしょう。いち服好きとして、
もっとポジティブにオシャレを楽しめばいいのになと思う反面、
「必要最小限」を突き詰めたらどんなワードローブ構成になるのだろう?
と考えてみたくなるのも服好きの悲しい性なんですよね
(それは私だけかもしれませんけど 汗)。


 ワードローブの量が最小限、コーディネートの組み合わせに必要なセンスが最小限(組み合わせが単純)、
最小限の合格点(印象に残らない服装)、ワードローブにかけるトータル金額が最小限、
ワードローブの運用と維持の手間暇が最小限などなど。
「必要最小限」と言っても切り口はいろいろと考えられますが、
今挙げた要素をバランスよく取り入れた必要最小限のワードローブを
考えてみるというのが今回の企画です。突き詰めて考えてみたつもりではありますが、
ファッションに正解はないのと私の好みが強く反映されているので
異論や反論は当然あるかと思います。その点は皆さんが至高のワードローブを
考えてフィードバックしていただけると幸いです。


 さて。必要最小限というテーマでワードローブを考える際、
いわゆる「脱オタ」というテーマとも考え方が被ってくるわけですが、
ネット上の脱オタ論を読むとそのほとんどが金額とアイテムの取捨選択が話の中心になります。
しかし、アイテムの取捨選択を知ったところで組み合わせ方を知らなければ
意味がないとは思いませんか?先に完成形(服装)を想定してからそれに
必要なアイテムの選別に入る。これが間違いのない手順だと思います。


 そこで今回はまず初めに4つの型(スタイル)を決めます。
料理でいうところのレシピです。トレンドに大きく左右されず、
再現するのが容易で、わりと誰にでも似合う。そんな「必要最小限」の
ベーシックな型からワードローブを考えていきたいと思います。
注意事項として今回はカジュアル編でありスーツは除外しています。
あしからず。



■はじめに


 これは「脱オタファッション」論も兼ねてはおりますが、
それがメインではないので髪型や体型の話は基本的にしません。
業種によって髪型の制限が大きく変わってくるのと、
体型別にワードローブを組み立てると私が大変だからです(笑)
中肉中背の社会人が対象だとお考えくださいませ。



 配色は紺とグレー主体で靴、鞄、ベルトはすべて黒。
スーツの組み立て方と同じでこれが一番万人に似合う配色です。
まず最初に「配色」というめんどうなものから解放されると、
ワードローブの組み立てがぐっと楽になります。



 配色を絞るとオシャレから遠のくという意見が予想されますが、
考え方を変えれば、同じような色やアイテムばかり見ることによって、
微妙な色、形状、サイズ感の違いがわかるようになるという利点があります。
アイドル、動物、植物、アダチ充漫画のヒロインも似たようなものですよね。
同じようなものばかり見ていると見分けがつくようになります。
アイテムのバリエーションが多いレディースならいざ知らず、
メンズのアイテムは種類が少なくディテールのマイナーチェンジの繰り返しなので、
この微妙な違いがわかるようになるのがオシャレへの近道だと私は考えます。



 対象年齢について触れておくと、これは特に意識していません。
20代でも、アラサーでも、アラフォーでも。スーツスタイルに年齢が
特に無いようなもので、ベーシックなスタイルも年齢は関係ありません。
紺とグレーを中心に落ち着いたスタイルで固めると、
おっさんくさい、休日のパパ、アラフォーという意見が出てくるのは
容易に想像がつきますが、smartやメンズノンノみたいな少年ファッションが
30歳くらいまで影響を及ぼしている
日本だと何が大人で何が少年か。
その線引きは非常に難しいかと思います。ぶっちゃけ私もお手上げです(笑)


 これから提案するワードローブはベーシックに徹した色気も面白味も
ない落ち着いたスタイルなので、私の感覚的にはアラサー以降くらいかな?とは思いますが、
年齢の調整は各自工夫をしてくださいませ。



■目次


【前半】基本の4つの型(私物を着画で紹介)


・春はカーディガンで軽やかに

・夏はポロシャツを体にフィットさせる

・秋は色褪せたワークスタイルが映える

・冬はON/OFF兼用可のバルマカーンコートが王道


【後半】必要最小限のワードローブ考(社会人男性向け)


・アイテムセレクトの指針

・アイテム全26選

・具体的な組み合わせ(通年、春、夏、秋、冬)


 前半は後半のイメージ用なので後半まで読み飛ばしていただいてもOK。
前半はブランドにこだわる必要はないという主張も兼ねて、
ブランドはハイブランド、セレクトショップオリジナル、古着、ファストファッションと
意図的に幅広く使っています。配色はできる限り紺とグレーをベースに組み立て、
小物は黒を使っていますが、私もそんなに紺、グレー、黒ばかり所持しているわけではないのでご容赦を。
パンツの裾が現在のトレンドの重要ポイントになっているので、
ついでにそこも触れておきました。画像は背景を抜いて見やすく
色目とかを整えたくらい。全部自撮りなのでクオリティーはあまり
期待しないでくださいね。


 後半はアイテムの取捨選択と組み合わせのみです。
着こなしで一番重要なサイズ感は説明のしようがなく、
こればかりは各自経験して覚えていくしかありません。
販売員なり友人に見てもらいましょう。今回はあくまでワードローブ考がメインなので、
用語がわからない(検索してください)、安く入手する方法や体型別のオススメのブランドを知りたい、
コミュニケーションスキル、オタク趣味を脱することの是非、
ただしイケメンに限るなどはご勘弁を。「脱オタファッション」の意味は、
ファッションにあまり興味のない人が一般レベル、
もしくはそれより一つ上のオシャレを目指す
という程度の意味でお願いします。



 ここまででも文章の丈がそれなりにあるわけですが、
この先もわかりやすいようなるべく省略しないで書いたため
文章が冗長になっております。引き返すなら今ですよ(笑)
では、覚悟ができた方はこの先をお読みください。
ゆっくりしていってね!




■基本の4つの型


・春はカーディガンで軽やかに


春カーディガン1.jpg

赤いマフラー黒いスカーフー正義ナルシのしるし~♪


<ブランド>


カーディガン:roberto collina

シャツ:BARBA

イージーパンツ:Nicolo’Ceschi Berrini

ドライビングシューズ:TOD’S

ソックス:VOO(GOOD COMBO SOCKS)

スカーフタイ:Hermes


<コーディネートの骨組み>


主になるアイテム:ローゲージのカーディガン

季節感:麻(シャツ・パンツ)、ドライビングシューズ、スカーフ

シルエット:Vライン(上ゆったり、下細めの逆三角形)

テイスト:イタカジ

TPO:街へドライブ(シャレオツ気取り)


 紺のジャケット、グレーのパンツ、白ベースのシャツ、黒の革靴と
いうジャケパンの基本をそのまま流用したスタイルです。
パンツを思い切りよく白にするとよりイタリアっぽくなります(笑)
靴はレザーのサンダル、レザーシューズ、ハズシでスニーカーとなんでもいけると思いますが、
春は軽やかなモカシンが私はイチオシ。元ネタがジャケパンなので、
これより無難で着回しのきくスタイルはそうないでしょう。
秋は厚手のショールカラーのカーディガンに変えたり、ハイゲージのカーディガンスタイルの
上からジャケットを羽織ったり、素材と配色の選択次第で春、夏、秋の3シーズンいけます。



 ただ、カーディガンとパンツの素材や色のトーンを揃え、
そこに白シャツ(または細かいストライプのシャツ)を合わせると地味すぎるので、
太めのストライプシャツ、グレンチェックのパンツ、
洒落たニットタイなどを使ってポイントを作る必要があります。
素材や色の濃淡で上下のコントラストをつけるという手もあり。



ロールアップ11.jpg

裾を1~2㎝くるっとロールアップで軽やかさUP


 これはトッズのゴンミーニ。一枚革で作られた軽やかなドライビングシューズです。
この靴はブルーグレーなので白パンの方が映えますね。
すぐにソールのイボイボがすり減り破れる使い捨てシューズなので贅沢品ですが、
捨てるのはさすがにもったいないのでシューリペアに出すと1万円くらいで
ソールを貼り付け耐久性を高めることが可能。街歩き重視なら街歩き用の
ドライビングシューズもきちんと販売されております。
素材、色、作りとバリエーションの豊富さで他の追随を許さないのがトッズです。



 モカシンやスリッポンのポイントは素足かインビジブルソックスソックスを履いて、
パンツの裾を1~2㎝捲り上げる。こういうのを「半折り」というそうですが、
イタリア人のスナップでよく見るこなし方です。
裾幅の細いパンツをはくのも定番ですね。
本当はもう少し裾幅の細いパンツをはいてロールアップした方が良いのですが、
すね毛画像を晒すのもアレなのでこんな感じにしておきました。


【スタイルの型(推奨)】


カーディガン+ストライプシャツ+ニットタイ+コットンスラックス+モカシン



 ストライプシャツやクリースのあるコットンパンツを使うと縦長ラインが
強調されスタイルがよく見えます。ついでに上品さもアップ。
センスに自信のある方はタイとシャツの組み合わせで
センスの良さをアピールすれば良いかと思います。


・夏はポロシャツを体にフィットさせる


夏ポロシャツ1.jpg

夏は体型に大きく左右されるので鍛えるべし


<ブランド>


ポロシャツ:re made in tokyo japan

クライミングパンツ:AAA(kato)

シューズ:KEEN(Owyhee)

ソックス:VOO(GOOD COMBO SOCKS)

バッグ:KLATTERMUSEN(Baggi)

紐ブレス:27/9


<コーディネートの骨組み>


主になるアイテム:ポロシャツ

季節感:コットン(ポロシャツ)、麻(パンツ)

シルエット:Aライン(上細め、下ゆったりの三角形)

テイスト:アウトドアMIX

TPO:山が俺を呼んでいる(気がしただけなので結局街へ)


 Tシャツ(ポロシャツ)、ジーンズ、サンダル(スニーカー)。
夏は若者からおじさままでこれが一番定番&シンプルですよね。
コーディネートは捻りようがなく、下手にアイテムの組み合わせに凝ったり、
小物を盛ったりすると失敗します。考えてはいけません。感じるのです(笑)
思い出してください。適当に組み合わせた中にも光るコーディネートが
過去にあったことを。それはTシャツやジーンズのサイズ感が良かったからではないでしょうか?
夏はそのサイズバランスが大切。これは理屈ではなく経験を積み体で覚えるしかありません。
てっとり早く感覚を掴むならクローゼットの中からTシャツとパンツを全て出し、
姿見の前でナルシスティックに一人ファッションショーを開催しましょう。
これはオシャレへの通過儀礼であなたの周りのオシャレさんもきっと
若い頃にやっているはずです(笑)


 ポロシャツもTシャツ同様、素材、パターン、サイズの選び方次第で
体のラインを強調することが可能です。鹿の子素材よりニットポロの方が
フィットさせやすいのですが、ここまでフィットさせなくても肩が
落ちなければポロシャツは十分だと思います。着丈や袖丈は好みの問題で、
力こぶを露出させたい方は袖丈短め&ちょうちん袖を選べばOK。
長袖の腕まくりもかっこいいと思います。インナーとして着る場合、
長袖の方がジャケットの袖も傷みません。


 このポロシャツはre made in tokyo japan。
肩がセミラグランで落ちるということがないので気に入ってます。
パンツはジーンズに見えますが、実は股がガゼットクロッチ仕様、
裾はドローイングコード付きのクライミングパンツです。
裾が絞れるので川にも入れます。股の可動域が広いので岩場にもよじ登れます。



カラフルなソックス1.jpg

クロップドパンツはソックスで遊ぶのも一興


 これはKEENのOwyheeです。街でも山でも川でもいける万能サンダル。
ヒールがあるので車の運転もできます。今回はトゥとカカトが
くり抜かれている足首サポーターみたいなソックスを
差し色に使ってみました。夏にオシャレぶるならインパクトの
あるソックスをワンポイントにするのが一番簡単です。
アウトドアなら蛍光色を使うとそれっぽい雰囲気が出るのでは。
合わせるバッグはクレッタルムーセンのバギーなんか安めで良いですね。


 カジュアル用のソックスはVOOのGOOD COMBO SOCKS(3点セット)が
モカシン用、サンダル用、スニーカー用と一通り揃うので大変便利。
このサンダル用ソックスは赤と緑が気分によって変えられる2wayです。
やろうと思えばこんな感じでアシンメトリーにもできますが、
KEENは素足ではいた方がカッコいいと個人的には思っております。
じゃあ素足にしろよと言われそうですが、すね毛の画像なんて
皆さんみたくないですよね?(笑)


【スタイルの型(推奨)】


ポロシャツ+ジーンズ+サンダル


 アイテム選びにマニアックにこだわる暇があるなら体作りをした方がよほど建設的。



・秋は色褪せたワークスタイルが映える


秋Gジャン1.jpg

私の戦闘力は11,000円です(靴除く)


<ブランド>


Gジャン:Gap(1969)

バスクシャツ:無印良品

シャツ:無印良品(洗いざらしシャツ)

カーゴパンツ:UNIQLO(KM)

シューズ:ALDEN(古着のデッドストック)

ソックス:VOO(GOOD COMBO SOCKS)


<コーディネートの骨組み>


主になるアイテム:ワークパンツ

季節感:茶色のワークシューズ、アイテムの色褪せ感

シルエット:Aライン(上タイト、下ゆったりの三角形)

テイスト:ワーク

TPO:公園デビューで若い奥様方とキャッキャウフフ(という妄想)


 ジージャン(カバーオール、ブルゾン、A-2、パーカ等)、古着系カットソー(ネルシャツ、バスクシャツ)、
ワークパンツ(ジーンズ、チノパン、カーゴパンツ)、
ブーツ(スニーカー、サンダル、デッキシューズ)という王道ワークスタイルです。
その中の一つ、ジージャン、バスクシャツ、カーゴパンツという組み合わせをやってみました。
ワークスタイルは着古せば着古すほどかっこよくなるので(こなれてみえる)、
不精な方にオススメのスタイル。汚れたり生地がへたるほどかっこよくなるので
子供とも気軽に遊べます。中に爽やか配色のバスクシャツとシャツを挟むことで
清潔感も出せます(ネルシャツの方が秋っぽくなるのですが今回は爽やかさ重視)。
こちらもカーディガン同様アイテムの組み合わせ方で春と秋に使えるスタイルです。


 GジャンはGap。chokichoki 11月号
「女子ウケ安おしゃれアイテムranking」のアウター部門で一位。もともとジーンズメーカーなのでGジャンのクオリティが高く、
このGジャンもコーンミルズの生地にダメージ加工が加わっても12,000円と安いです。
これがセールで1,990円まで落ちるのですからアウター部門でGapのGジャンのコスパに
敵うモノはないでしょう。ボートネック&ボーダーのカットソー(バスクシャツ)は無印良品。
無印良品の看板的アイテムで季節ごとに色目と生地の厚さを変えてくるのが素晴らしい。
バスクシャツ特有のごわごわ感はなく柔らかい着心地も良いです
(オーガニックコットンが20%含まれているのも関係あるのかも)。
パンツはユニクロ。ジーンズに定評がありますけど、
チノやカーゴも年々クオリティを上げてきているので十分戦力になります。
頑丈なので長年履くことができこのパンツもなかなか良いアタリがついております
(画像ではわかりませんが)。もう少しお金を出すならGap。
ここのワークパンツも魅力的です。


ロールアップ21.jpg

ワークブーツは踝丈を目安に3~4センチロールアップがデフォ


 靴は秋なら茶系のレッドウィング、夏ならトッップサイダーのデッキシューズ、
季節感無視だとクラークスのデザートブーツでしょうか。
クラークスのデザートブーツは本国イギリスより先にアメリカで
ヒットした靴なだけあり、ワークウェア天国のアメカジともよく合います。


 画像はオールデンのデッドストック。古着屋で約18,000円でした。
ワークブーツは古着屋のデッドストックにコスパで勝るものはありません。
レッドウィングタイプのワークブーツもブランドにこだわらなければ
1万円以下で上質なデッドストックが出てきます。
ただ良いものを見つけるのにはそれなりに骨が折れますが・・・。



 ワークブーツは踝丈を目安に4センチ程度ロールアップが定番ですね。
その方が足もとにボリュームが出てバランスが取れますので。
ただ、ロールアップして生地裏のチェック柄アピールするのだけは解せぬ・・・。
と個人的には思っております。ロールアップのテクニックについては
OCEANS 11月号
詳しいので興味のある方は読んでみてください。


【スタイルの型(推奨)】


Gジャン+バスクシャツ(カットソー)+ワークパンツ+ブーツ


 春は靴をデッキシューズに変えるだけ。Gジャンを脱いでもコーディネートが成り立ちますし、
Gジャンの中はシャツを抜いてもバスクシャツを抜いても成り立ちます。
Gジャンの中に合わせるアイテムは気温で決めればOK。



 Gジャンに抵抗があるのならキルティングジャケットもオススメ。
合わせ方も同じ。画像のコーディネートのGジャンの代わりに羽織るだけ。
キルティングジャケットはカーディガンを使ったきれいめスタイルにも使え、
ONではスーツの上から羽織ることもできる便利さ。
Traditional Weatherwearなら21,000円です。



・冬はON/OFF兼用のバルマカーンコート


冬バルマカーン1.jpg

コートがコーディネートの大半を包み隠すという出オチ


<ブランド>


バルマカーンコート:TOMORROWLAND(生地:Loro Piana Storm System)

ウエストポイントのパンツ:TUKI

ドレスシューズ:SANDERS(MILITARY DERBY SHOES)

ニット:PRINGLE(古着)

マフラー:Begg Scotland

手袋:DENTS(deerskin)

ベルト:WHC

バッグ:KENJIIKEDA

ソックス:Pantherella


<コーディネートの骨組み>


主になるアイテム:バルマカーンコート

冬っぽい素材:防風撥水ウール(コート)、ウエストポイント(パンツ)

シルエット:Iライン(上下細身の細長い長方形)

テイスト:ブリティッシュ

TPO:温泉旅行(に行きたいなぁ)


 ビジネスコートのど定番バルマカーンコート。チェスターやトレンチより
デザインの種類や着こなしの幅が少ないので一番着こなしが簡単だと思います。
もちろんカジュアルでも着ることができるコートの王道です。
トレンチやチェスターはトレンドの影響を受けやすいディテールがてんこ盛りですが、
バルマカーンコートだと素材、襟の形状、着丈、フィット感を見るくらいですみます。
型落ちモデルでもそこまで古臭く見えません。



 ステンカラーコートはスタンドフォールカラー(立って落ちている襟)が
ステンカラーになった和製英語。なのでとにかく襟を立てる。
これに尽きます。ベルト付きだと画像のようにウエストを絞り裾広がりのシルエットも作れます。
この裾広がりのエレガントなシルエットがステンカラーコートの最大の魅力。
ショップのトルソーが着ているコートもよくクリップで背中がつままれていますので
チェックしてみては(笑)紐は後ろで結ぶ、臀部あたりで結ぶ、ポケットに突っ込む。
お好きにどうぞ。マフラーもワンループかハイラップあたりで巻いて中に適当に入れてしまえばOK。
コートの紐の結び方を知りたい方は

ニューヨーカーのコートのベルトの結び方10パターン
」を参考にどうぞ。
マフラー、ネクタイ、靴ひもの結び方は検索にかければすぐ見つかるので割愛。



 ちなみにステンカラーコートの正式名称はバルマカーンコートです。
バルマカーンは発祥地スコットランドのインバーネス地方の地名から
きている名称なので、アイテムの取捨選択に迷ったら、グレンチェックのパンツ、
アーガイルセーター、タータンチェックのマフラーなどイギリスっぽい
アイテムで上品にまとめればそれなりに見えるかと思います。
前を開ける場合は縦のラインを意識するのが重要です。
細身ストレートのパンツ、ストライプシャツ、マフラーを首から垂らすなど
縦のラインを強調すればスタイルが無駄によく見えます。



 このコーディネートでは中に古着のプリングルを着ているのでバッグも
キルティングを選んでみました。ひし形つながりという安直な理由です(笑)
古着のニットは3,000円くらいでふかふかのラムウールやカシミアが
手に入るのでお得ですよ。


ワンクッション1.jpg

女性は裾が少したまっているのが好きらしいよ!


 これはサンダースのミリタリーダービー。ON、ワーク・ミリタリー、きれいめ、
雨の日と汎用性抜群。「困った時の山寺宏一」みたいになんでも使えます(笑)
汎用性が高いシューズは先ほども登場したクラークスのデザートブーツも有名で、
安いところだと1万円前半で販売されているので一足持っていても損はありません。
ドレスシューズに合わせるソックスは基本的にドレスソックスです。
イギリスをテーマに固めたのでパンセレラを使いましたが、
日本のハリソンもオススメしておきます。


 春、夏、秋、冬とパンツの裾周りを取り上げてきましたが、

MEN’S NON・NO12月号
によると、
裾の処理は「ワンクッションで少したまっている方がユルくて好き(By女性陣)」とのこと。
その支持率78%。妙なオシャレ心なんていらんかったんや!(笑)


 裾周りのオシャレが全盛の今でこれです。女性のファッション
指南で「ほど良いトレンド感を入れる」とありますが、
あれは型遅れの服さえ着ていなければOKという意味なので、
トレンドは基本的に考える必要はありません。
服を定期的に買い換える(バランスが微妙にマイナーチ
ェンジしていくため)くらいで十分でしょう。


【スタイルの型(推奨)】


バルマカーンコート+ウールスラックス+レザーの短靴+マフラー


 バルマカーンコートの選び方がほぼ全て。サイズ感やトレンドのバランスが
よくわからないうちはセレクトショップオリジナルが手堅いです。
今期ならグリーンレーベルリラクシングでLoro Piana Storm Systemの
バルマカーンコートが39,990円で販売されております。
次点に安かったのがシップスの4万円台。
パンツはグレンチェックを選ぶとお手軽にオシャレ感が出せます。
遠目だと無地にしか見えないのでハードルも高くないはず。
仕事着っぽくなるのが嫌な方はフランネル、コーデュロイ、
ウエストポイント素材のパンツを合わせるとカジュアルダウンしやすいです。



【続き】「究極のワードローブ(社会人男性の必要最小限)」考に挑む【後編】






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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (7件)

  • 最初のクルッとしたのとサンダルと靴下のコンビネーションが女性に理解されたらいいですよねっ
    サンダルに靴下はちょっと前にボッテガでやってた気がするかも

  • ファッションの様々を渡り歩いた結果たどり着く詫び寂びの世界であって、全然一般向けじゃないのがまたwwww

  • とてもいい記事だと思います
    個人的には上半身だけでなく全身画を載せていただけるとよかったです
    全体でのシルエットも見たかったので

  • >燕さんへ
    クルッと捲り上げるのと靴下のコンボは好きなんですけど、
    女性にはキザに見えるのかも(汗)
    >ki2nekoさんへ
    前編の組み立て方、後編のブランドの取捨選択はわりと一般的ですよ!
    前編のブランドのセレクトがマニア寄りなだけで。
    >tamaさんへ
    むしろ後編がメインです(笑
    >N2さんへ
    セルフタイマーだと、歪み、照明、角度と難しいんですよね。
    今回は4枚もあるので心が折れました・・・(汗)

  • 画像が見たかったのですが、見れず残念でした。昔の記事だからでしょうか?
    文章からスタイリングを妄想しました。

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