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絶滅危惧種の古着をジャンルレスで紹介『THE RED DATA VINTAGE』

別冊ライトニング128 THE RED DATA VINTAGE (エイムック 2275 別冊Lightning vol. 128) 別冊ライトニング128 THE RED DATA VINTAGE (エイムック 2275 別冊Lightning vol. 128)

エイ出版社 2013-02-19
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 この10年で激減しているヴィンテージ(古着)を絶滅危惧種に認定し、
次世代のプレミア・ヴィンテージになるであろうアイテムを一冊にまとめた
古着カタログが本書『THE RED DATA VINTAGE』です。


 古着には簡単な格付けみたいなものがあり、大きく分けると、「レギュラー」「ヴィンテージ」
「スペシャル」の3段階あります。ヴィンテージに対し気軽に着れるデイリーウェアがレギュラー
(値段が安く、年代も新しい古着)、スペシャルは人気、高額、入手困難の3拍子揃った、
その名の通りスペシャルなヴィンテージを意味します(一般的に年代が古い)。



 古着好きにとってレギュラーはヴィンテージではなく「オールド」という扱いなのですが、
価値が見出されればヴィンテージに昇格します。例えば雑誌で紹介されたり、
有名ブランドのコレクションの元ネタになったり、市場に流通する数が減り入手困難になったり、
要は人気が出て高騰すればヴィンテージになるのですね。


 本書はそんなレギュラーを中心に、数が減ってきておりかつ将来的に
人気が出そうな古着をジャンルレスに104個ピック。そして最高5つ星で絶滅危惧度をランク付けしております。
古着系のムックは資料価値の高いスペシャルばかりウンチクと共に取り上げるので、
レギュラーの魅力にスポットを当てた古着ムックは珍しいと思います。




 ただ、せっかくの「絶滅危惧度」という面白い切り口が中途半端なのが残念な点です。
スペシャルは「今では入手困難な逸品」のコーナーに隔離されているのでよいのですが、
レギュラーとヴィンテージが混在しており同じ土俵で評価されているのがいただけない。
5つ星評価の格付けがかなり適当な気がします。


 例えば、紺のブレザーは4つ星でリーバイス501初期型も4つ星。
これをどう判断すればよいのでしょう。紺のブレザーは古着屋でよく見る
レギュラーで501の方は希少なヴィンテージです。それが同じ4つ星です。
おそらく、紺のブレザーは今後急速に数を減らすであろうアイテムということで
4つ星なのだと理解しましたが、市場での減り幅が凄いのか、
それともすでに玉数の少ないアイテムなのか、星の数を数えるだけでは
どちらなのかよくわからない、古着初心者には優しくない仕様だと思いました。


 さらに3つ星ばかり出てくるなと思い数えてみると、星2つが1、星2.5が3、
星3が34、星3.5が45、星4が21。星1と星5が出てこないという。
5つ星評価にする意味とはいったい・・・。


 アイゾッドラコステ、ロックT、ブルックスブラザーズBDシャツなど古着屋で
よく見る定番アイテムが星3つなので、それらをモノサシにするなら3つ星以下は
絶滅危惧種になることはまずないだろう、おおげさだなぁと読んでいて思いましたが、
デッドストック、MADE IN U.S.A、日本人が着れる小さいサイズという条件で探すだけでも
昔と比べめんどうになってきているのは確かです。


 本ムックには「言われてみれば・・・」というアイテムも中にはあり読み終えたあと古着屋巡りをしたくなりました。3,000円以下で叩き売られていたジャーマントレーナー。安く入手するのが困難になったMade in USAのオールスター。コンバースの人気が
落ちてきたころから高騰してきたVans。スニーカーだけでもこの10年で大きく変わりましたよね。






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