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今、Made in Japanが熱い!日本の服の魅力に触れる

 これだけ内外価格差があるとインポートを買う気がおきない。
目新しい服も少なく購買欲がわかない(トレンドが停滞気味)。
最近よく聞く言葉です。もちろん今がチャンスと並行輸入で定番ブランドを購入されている方も多いとは思いますが、
私はそれよりも国内ブランドに目が向きました。


 数年前からMade in Japanを見直す動きが出てきており、3.11以降日本を
テーマに服作りをするデザイナーも増えました(つい先日もドリスヴァンノッテンが
2012A/Wのレディスのショーで和柄を発表していた)。雑誌でも日本のモノ作りを取り
上げる特集が増えており、最近だとGQ4月号で「日本的って?JAPAN AS NO.1」と特集が組まれておりました。
なので私も今が日本ブランドに目を向ける絶好の機会と思ったのです。


 「今、Made in Japanが熱い!」というのはあくまで私の中での話ですが、
日本の産業を応援したいという思いもあります。私にできるのはせいぜい私物を紹介し、
日本の服にはこんな面白いものがありますよと少々の蘊蓄を語ることくらいですが、
皆さんの目が少しでもMade in Japanに向けば良いなと思っております。



 ではまず着画から紹介します。今回はせっかくなので「和」をテーマに
コーディネートを組んでみました。




■和洋折衷スタイルを楽しむ


和風.jpg

手に持っている本は『my dear bomb』



 ブランドはカットソー(ノリコイケ)以外全てヨウジヤマモト。
バランスの取り方は和服を参考にし配色は潔く全身黒(ヨウジといえば黒ですよね 笑)。
まず右前合わせ丈短めのインナーを持ってきて、半襟と腰帯の代わりにその部分にグレーを差し、
その上から中羽織の代わりに着丈の長いジャケットを羽織ってみました。
こんな感じでザ・サムライをやるならジャケットはピークドラペル(剣襟)に限りますよね(笑)
そして主役の袴パンツの登場です。この袴パンツはクロップド丈なのですが、
今回は武骨さを出すためコシバキしてみました。靴下はおそらく江戸時代の縞帳が
元ネタなのでコーディネートに採用。靴は後ほどご紹介します。


 温泉街、城崎あたりに行って旅館から雪駄を借りて散歩する。
そのときに使おうと思っているコーディネートです。
さすがに都会だと浮きますが温泉街でも浮くのでしょうね・・・(笑)



■tamaki niimeのストール


ジャケット+ストール1.jpg

春らしい色目&素材のストールを足してみた


 車で大阪のシベリアこと能勢を越え、関西のシベリアである三田を越え、
ようやく辿り着ける西脇市。山田錦の発祥地多可町がすぐ近くなので、
このあたり一帯は山田錦の稲作ばかりですが、
雨量の少ない瀬戸内海式気候は綿花栽培にも向いていた為、
綿織物の一大生産地としても発展しました。それがいわゆる播州織。
先染めの平織が有名(特にシャツ)でヴィトンやダックスなどの
生地に採用されたこともあるのだとか(道の駅でもそうアピールしていた)。


 その播州織の新進デザイナーとして注目されているのが玉木新雌さん。
和を感じさせる独特な色目のグラデーションに柔らかく軽い肌触りが特徴の
ショールがメインのブランドです。ショールは細い糸を用い、
本数もできるだけ減らして旧織機でゆるく織る。
そうやってふんわりとしたショールが創り出されているようです。
メディアの露出はレディスが中心ですが男性でも関係なく巻けますよ。


tamaki niime1.jpg

これはBigサイズです



 車で行かれる方は吹田インターから一時間強くらいです(電車だと梅田から2時間を超える)。
西脇の豊川町の交差点、コープの前に播州織関連のお店を回るための駐車場があります。
そこから2分程度歩けば播州織工房館ありまして、そこに近辺の地図があり
tamaki niimeも載っております。お店には何10種類もの大量のショールや
ストールが販売されており、男性でも1時間、2時間と選ぶのに
時間がかかるそうです(笑)サイズはBig、MIDDLE、smallの3つ。
only one shawlという一点モノやシャツ(メンズもある)も
販売されておりました。ほとんどが少量生産もしくは一点モノなので人と被らず、
値段も人気のファリエロサルティより安いです。Smallで2,100円。
関西だとpublic、walls & bridges、LENなど人気セレクトショップが
こぞって取り扱いを始めたのでブレイク間違いなしでしょう。


■ヨウジヤマモトの袴パンツ2012S/S


袴パンツ1.jpg

立ち上がりで即完売した人気アイテムだそうです



 ヨウジヤマモト2012S/Sのテーマは「フォークロア」。
サムライです。キュビズムのごとくカット&パッチされた・・・
と店員さんから個々の商品説明を受けるかと思いますが、
そんなことよりも今期はなんといっても袴パンツが主役です。
カットソー素材の馬乗袴風パンツやウールギャバの野袴風パンツなど、
型、素材、色のバリエーションがそれなりに出ております。
私は立ち上がりでカットソー素材の袴パンツを購入しました。


 最近のパンツは定番化したスキニーを筆頭に細いですよね。
インコテックスやPT01などおじさま系のパンツも年々細くなっており、
チノパンや軍パンまで細くなる始末。西洋には脚線美を見せつける
価値観(脚線美の演出=男性性の強調)があり、それはマッチョな
男性がタンクトップを着用し筋肉を誇示しているのと似たようなものです。
日本には袴パンツや纏うという素晴らしい価値観がありますので、
西洋のボディコンシャスに過度に付き合う必要はないのです。


袴パンツ+靴1.jpg

せっかくのクロップド丈なので靴下ちら見せ


 というわけで、ワイドパンツ、いっそのこと袴パンツどうでしょう?
トレンド的にもメンズはゆるいシルエットがきているので、
この手のパンツやファッションスタイルをやるなら今ですよ。
ワイドパンツは試着室で突っ立っていたりアイテム単品で見るとイマイチで、
このパンツなんて海岸に打ち上げられた海草みたいなものですが、
実際に履いて歩くとトキメキを感じます。説明するなら、
あの子笑うとかわいいなぁという感覚に近いのかもしれません(笑)
服にも表情があり動いて初めて気付くことってあるんですよね。
合わせ方は坂本龍馬のようにサイドゴアブーツ(orハイカットのスニーカー)を合わせたり、
ソックスなし(orインビジブルソックス)で短靴をはくのが定石です。



■そのみつの短靴


そのみつ1.jpg

この靴はいわゆる一枚革です



 日本の靴作りの中心地である浅草の靴メーカーで経験を積み独立し、
そのみつを立ち上げた園田元氏。創業が96年なので今年で16年目ですね。
価格帯はフットザコーチャー、ヒロシツボウチ、山陽山長などと同じくらいですが、
ここの靴は履き心地にとことん拘っており、
製甲と出し縫い以外全てハンドメイドで作られているそうです。


革.jpg

参考までに黒檀の携帯靴べらを並べてみました


 完全に黒ではなくこげ茶が入った黒檀みたいな色目も気に入っています。
この独特な渋い革に布紐。和という感じの面構えに見えませんか?
イタリア製のレザーなんですけどね(笑)そのみつを入れて世界で
2社しか取り扱いがないそうです。


 履き心地の説明は難しいのですが、英国靴みたいに血豆を作りながら
足に馴染ませる感じではないです。どちらかと言えばオールデンに近く、
スニーカーのような、コンフォートシューズのような履きやすさです。
私はその軽い履き心地とクッション性に驚きました。
日本人に合うラストを作成し、靴擦れが起きないような工夫までされているそうです。


 万人に合うというエドワードグリーンの名作ラスト202。
私の甲高幅広の足はそれを拒みましたが、そのみつの靴はかなりいい感じで
フィットします。革靴の履き心地が嫌いな方やインポートがなかなか
合わないという方は是非一度お試しあれ。


■歩のセルフレーム


歩.jpg

肉厚でボリュームのあるフレーム


 雪国福井の冬の農閑期に生活を安定させるため増永五左ェ門が始めた眼鏡作り。
鯖江の眼鏡産業の始まりです。その鯖江の眼鏡産業の祖・増永五左衛門を
祖父に持つ増永誠氏の名前を冠したメーカーがマコト眼鏡であり、
そこのオリジナルブランドが歩です。


 この眼鏡はアセテートではなくセルロイドです。プラスチックフレーム、
通称セルフレームの素材には主にアセテートとセルロイドがあり、
今はそのほとんどがアセテートです。なぜかというと、
セルロイドは発火しやすい素材なので昔ながらの工場で手作りするしかないからです。
手作業で地道に削るので必然的に職人系のブランドが多くなり、
言うまでもなく生産性が悪いので入荷数や入荷時期も未定になりやすいという・・・。
なので手に入れるまで一苦労します。


歩2.jpg

よく見ると大理石のように柄がさりげなく入っています


 セルロイドは磨くと見事な光沢が出ます。硬いので傷がつきにくくフレームの
型崩れにも強いです。生産性が悪いというのは言いかえると希少性が
高いということであり、セルロイドはとても魅力的な素材なのですね。
日本でこのセルロイドを取り扱っているのはダイセルファインケムのみ
以下略とこの後もうっとうしい蘊蓄を続けた後、
「セルロイド特有の光沢感と職人による仕上げの美しさ、どうよ?(メガネクイッ)」と
女性にドヤ顔を決めた結果、「カミキリムシみたい」と言われ撃沈した私です(笑)



 眼鏡も華美で艶っぽいインポートが人気ですけど、たまにはこういう
いぶし銀の職人系眼鏡とかどうでしょうか。トムフォードなどは
完全に外人仕様で加工が必要なことがほとんどですが、その点、日本の
ブランドだとその心配はなくフレームの顔なじみも良いですよ。



■おわりに


 今回はしつこいくらい「和」なテイスト推しましたけど、
各々のアイテムはわりと何にでも合います。ストールは言うまでもなく、
靴もひもを変えたら普通な感じになりますし。袴パンツだけはコンセプトを
組んで合わせないとスカートっぽくなりますけど。
というわけで皆さんも日本ブランドどうですか?やはり渋い?(笑)
続編を望む声がたくさんあれば夏編へと続く予定です。






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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (13件)

  • 久々にシビれました。
    めっちゃくちゃ格好いいですね!!!!!
    ヨウジと言えばdaleさんだと思っていましたが、改めて頷いた次第です。
    是非また日本的洋装をお願いします!

  • Made in Japan最高や!インポートなんか最初からいらんかったんやー!夏編も期待してますww

  • 向こうじゃ手頃なものが、日本だと3~4万になってると流石に買う気が失せますよね。

  • 渋くてカッコイイです。made in Japan、良いですね。
    ドメブラでもアイテムによってはmade in Japanじゃなかったりで、買ってからちょっと残念な気持ちになることも。逆にインポートでmade in Japanだと嬉しくなったり。
    ビーバップ世代なので、初見では長ランとドカン(ボンタン)に見えてしまいました。
    あれはあれで気合いが入っていて好きです。

  • 日本の文化が素晴らしいって、改めて感じさせる着こなしでした!夏も是非!

  • これはかっこいいですね!
    これ見て袴パンツ欲しくなったけど完売ですか…
    そういえばリックが前にサムライ何とかジャケットみたいなの出してましたが、そういうインポートも混ぜて和のコーデをしてもちゃんぽんみたいで面白いかもですね。

  • 癖の強いヨウジのアイテムを、見事に和風にまとめられていますね…と、上から目線のような言い方ですみません。素直にカッコイイです。シビレます。憧れます。
    私は播州織のシャツを一枚持っているのですが、発色よし、耐久性よし、アイロンの際のシワの伸びよしの三方よしで、とても素晴らしいです。
    岡山のデニムのようにもっともっとメジャーになっていってほしいですね。

  • 袴と靴が素敵ですね。ストールも格好いいです。
    和洋折衷スタイルとして定番の書生スタイル(和服のインナーにシャツを持ってくる)ではなく、アウターに構築的なジャケットを持ってくる(シルエット自体を和洋折衷にする)というのは、珍しく感じました。
    ただ、全体にダークな色合いもあってか、シルエットを見た瞬間は「ジャージを羽織った剣道部員」が脳裏に・・・。

  • >ニョリウォさんへ
    ありがとうございます。
    ヨウジらしさを殺さないよう着てみたつもりなので安心しました~。
    >Made in Japan最高や!
    夏編をやるならインポートなんか最初からいらんかったんやー!
    路線を強めたいと思います(笑
    >向こうじゃ手頃なものが
    それがネットで可視化されるというのが辛いですね・・・
    >Pooさんへ
    なるほど。
    すっかり抜けておりましたが確かに応援団スタイルですね(笑)
    インポートのMADE IN JAPANで固めるというのも面白い企画になりそう。
    >日本の文化が素晴らしい
    スカジャンやアロハシャツみたいな和柄は難しいのですが、
    和風シルエットなら誰でもいけると伝えたかったのです!
    >ザックワイルドさんへ
    この格好で出歩いたら一発でしょうね(笑
    >ひろゆきさんへ
    ありがとうございます。がんばりました。
    播州織のシャツ良いですよね。
    オーダーでも一万円いきませんし。
    >らきさんへ
    上手いこと言ったった!と自分でも思っておりました(笑)
    >Eさんへ
    書生スタイルより胴着に袴という組み合わせを意識しましたので、
    剣道部員という指摘はその通りだなと思いました。
    >あほかさんへ
    罵詈雑言ありがとうございます。我々の業界ではご褒美です。
    どこがキモイか具体的に指摘してくださるとさらに私が喜びます(笑)

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